経産名誉賞はバイオトラスト軽井沢牧場の出品牛に:第15回関東共進会、開く

2009 年 11 月 15 日

Filed under: — admin @ 8:41 PM 共進会

11月14日、15日、神奈川県で「第15回関東地区ホルスタイン共進会」が
開かれ、1都6県から選ばれた99頭の牛が出品した。
同共進会は昭和50年に第1回が開かれて以来、2年ごとに開催しており、
今回の審査には中川尚人氏(北海道:酪農家)があたった。

☆未経産名誉賞・21月以上24月未満の部1位
KZMR ローゼッタ ロイ ドレーク(父ファーオーラ デビジョー ドレーク ET):出品:梶村健介氏(栃木県)
☆未経産準名誉賞・15月以上18月未満の部1位
ホクリョウ ネリー チャンピオン リズリサ(父カルブレットアイ HH チャンピオン ET):出品:真岡北陵高校(栃木県)
☆未経産準々名誉賞・12月以上15月未満の部1位
PW エレガンス ステイシー(父バドジョン JK アイゼンハワー ET):出品:和気輝氏(栃木県)

☆経産名誉賞・48月以上60月未満の部1位
シンボル ブレット カーレイ(父ペックンスタイン フォーム ブレット ET)出品:バイオトラスト軽井沢牧場(群馬県)
☆経産準名誉賞・36月未満の部1位
パインツリー クリスマス サード ロイ ET(父ロイレーン ジョーダン ET)出品:P THREE(栃木県)

各部1位は次の通り:
☆12月以上15月未満の部1位
未経産準々名誉賞牛と同じ
☆15月以上18月未満の部1位
未経産準名誉賞牛と同じ
☆18月以上21月未満の部1位
リンデン マーベリック ロイ チャンピオン(父カルブレットアイ HH チャンピオン ET)出品:鯉渕学園農業栄養専門学校(茨城県)
☆21月以上24月未満の部1位
未経産名誉賞牛と同じ
☆経産牛36月未満の部1位
経産準名誉賞牛と同じ
☆経産牛36月未満の部ベストアダー・同部2位
リスペクト クラーク ダーハム クリステル(父ダーハム)出品:三輪圭吾氏(群馬県)
☆経産牛36月以上48月未満の部1位
プラントツリー AB ダンディー ET(父レーガンクレスト ダンディー)出品:植木靖氏(栃木県)
☆経産牛36月以上48月未満の部ベストアダー・同部3位
ラブリーファーム スターバック ダーハム デリア(父ダーハム)出品:長坂仁司氏(群馬県)
☆経産牛48月以上60月未満の部1位
経産名誉賞牛と同じ
☆経産牛48月以上60月未満の部ベストアダー・同部2位
スターナ ホウツクホルム クイーン ハッピー ET(父ダーハム)出品:田辺義輝氏(千葉県)
☆経産牛60月以上の部1位・ベストアダー
コージー ロング ロイアーロン(父ロイレーン ジョーダン ET)出品:梶村健介氏(栃木県)

審査講評で、中川氏は
「名誉賞牛は乳用性に富んだ素晴らしい牛。とくに経産名誉賞牛は乳房もしっかりしており、乳牛とはまさしくこのような牛という印象を与えてくれた。来年は北海道で全共があり、今回の出品牛からも、出場する牛が出ると思うが、再開を楽しみにしている」など と述べた。

牛乳タンパク質とカルシウムの健康効果を:日本酪農科学会が市民セミナー

Filed under: — admin @ 7:11 PM セミナー報告

牛乳の研究者らによって構成される日本酪農科学会(会長:岐阜大学・金丸教授)
は11月14日(土)、東京都内で市民セミナー「ミルクですこやかな毎日を」
を開いた。

同学会は一昨年から、「牛乳に対する質問に答える場」および
「牛乳について正しく理解をしてもらう場」として、市民向けのセミナーを企画。
今年は全国9ヵ所で開催予定。

今回は、基調講演で、東大大学院・清水誠教授が、
「牛乳の主成分はタンパク質、脂質、糖質。中でもお勧めはタンパク質で、アミノ酸バランスが良く、身体づくりに役立つ。カルシウムの吸収性を高める特性があり、最近は免疫力を高め、生活習慣病を抑制するなどの健康増進作用が報告されている。生体調整機能などの作用が、最近、次々と見い出されている」などと報告。

次に、講話1として、東京女子医大大学院・太田博昭教授が、
「私たちの腰椎の骨密度を測定した調査研究によると、カルシウム摂取量が多いと骨量が高く、カルシウム摂取は主に乳類、とくに牛乳の摂取に影響されている。また朝食を食べる習慣が少ない人は骨量が少なく、骨量と関連するカルシウム、乳類、牛乳摂取量、朝食の欠食は、母子間できわめて類似していた。母親の食生活習慣を是正し、良い習慣を子どもに伝承する必要がある」と述べた。

さらに、講話2として、戸板女子短大・江澤郁子学長は、
「子どもの時代の食生活と運動が大切。ミルクや果実などバランス良く摂取すること。学校給食のない日のカルシウム充足量は必要量の65%しかない、というデータがある。牛乳を飲んでも肥らないし、むしろ体脂肪率が減少する。牛乳を飲むことで、メタボリックシンドロームになるリスクが軽減する」などと話した。

会場では牛乳相談会も開かれ、その後パネルディスカッションが行なわれた。

なお、同学会長の金丸義敬教授(岐阜大学)、清水誠教授(東京大学)には、
弊社増刊号「ミルクの本 その価値を伝えるために 」に、ご執筆いただいております。

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.