スラリー散布時の臭気問題は深刻
2009 年 11 月 6 日
北海道TMRセンター連絡協議会は11月5日、札幌市内で定例の研修会を開催し、会員および関係者ら約100名が参加した。
今年の研修テーマは『有機質資源活用におけるTMRセンターの役割』で、基調講演、事例報告、総合討論、リポートなどが行われた。
総合討論では、会場から「環境対策のなかでも臭気対策は重要かつ深刻な課題。お金と手間をかけずにできる方法はないものか?」という質問が。
それに対し、コメンテーターの松中照夫教授(酪農学園大学)は、「“お金と手間を掛けずに”という方法はない。ルーメンと同じようにメタン発酵処理すれば(バイオガスプラントなど)、スラリーの臭気はほぼなくなる。散布方法として、スジ撒き方法、土を切り込んで注入する方法は、臭気対策および養分活用として有効。オランダは、これらで臭気問題を解消した。しかし、いずれもコストなしでは無理」と回答した。
さらに会場からは「これからは臭気対策を解消しなければ、酪農の将来は拓かれない。それなりにコストをかけてでもクリアしなければならない問題だろう」などの意見があがった。
詳しくはDairy Japan12月号(12月1日発売)で。
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