消費者と生産者をつなぐコミュニティを目指す

2009 年 11 月 18 日

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雪印メグミルク株式会社

 雪印メグミルク株式会社は11月18日、都内で会見を開き同社の経営方針について説明した。同社は消費者重視経営の徹底と酪農家支援を通じ、消費者と生産者をつなぐコミュニティを目指す考えを示した。

 会見で高野瀬忠明・代表取締役社長は「雪印メグミルクのグループメッセージである“未来は、ミルクの中にある”とは、大地の恵みであるミルクの可能性を誰よりも信じて消費者と生産者をつなぐコミュニティを築いて未来を切り開いていこうとする強い思いと姿勢を示したもの。消費者重視経営と酪農生産への貢献は、まさに事業の根幹であり、新しい統合会社の存在意義でもある」と、雪印メグミルクグループの姿勢を示した。

●消費者重視経営のポイント
 同社は、1.企業倫理委員会、2.環境への取り組み、3.品質保証の取り組みの三つを消費者重視経営の柱に据えた。このなかで企業倫理委員会については、「品質部会」「消費者部会」の二つの部会を設置。社外の目で経営全般について検証・提言を行っていく。
 また、環境への取り組みとして平成23年10月までに雪印メグミルク・雪印乳業・日本ミルクコミュニティの3社一括でISO14001取得を目指すとし、品質保証についてもこれまで両事業会社が進めてきた品質保証システムの共有、相互連携によってさらに強化していく考えを示した。

●酪農生産への貢献のポイント
 酪農生産への貢献としては、1.酪農総合研究所の機能強化、2.酪農諮問委員会の新設、3.日本酪農青年研究連盟の支援、4.雪印種苗による酪農技術サポートの四つを柱に据えた。酪農総合研究所では新たに「実践的支援」を盛り込み、実証牧場、実証圃場での自給飼料生産・利用の研究とその普及に取り組む。
 酪農諮問委員会は酪農有識者(学識経験者など約10名)からなる委員会で、来年4月よりスタートする。ここで生産者の声を中心に提言をまとめ、同社の経営に生かしていく考え。また、日本酪農青年研究連盟については事務局体制を強化し、研究・研修機会のこれまで以上の充実を通じて酪農技術水準の向上と酪農の発展に寄与していくとしている。

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