質を高め、需要の受け皿の拡大を:特色ある国産NC振興のワークショップで
2009 年 11 月 30 日
11月30日(月)、農水省牛乳乳製品課は、実践者や有識者ら11名を委員に
「特色ある国産ナチュラルチーズ振興に関するワークショップ」を開いた。
冒頭で、郡司農水副大臣は、
「志を持った人達が残れるような政策を行ないたい。牛乳乳製品は、「飲む」から
「食べる」にシフトさせ、新しい可能性を探り、チーズを根付かせていきたい」と挨拶。
ワークショップは、座長に岩田三代氏(日経新聞論説委員兼編集委員)を選び、
1「地域の特性を生かしたチーズの地理的表示のあり方」
2「殺菌基準等製造技術に係る規制のあり方」
3「チーズ製造技術の普及、指導者養成のあり方」
4「自由討議」に分けて、行なわれた。
委員からは、
「十勝の風土に合ったチーズづくりをしないと小さな工房は残れない。チーズの質を高められる人が必要で、それぞれの文化とチーズを合わせることは可能だ」(宮嶋望氏(北海道・新得共働学舎)
「ブランドづくりよりも、衛生基準のアップが大切。またチーズづくりをしたい人は多いが、初期投資でためらってしまうのが現実。チーズ製造技術者の研修施設も全国に3ヶ所くらい欲しい」(菅井啓二氏・蔵王酪農センター)
「チーズ文化のパイを広げることが必要、消費の受け皿づくりが優先」(村山重信氏・チーズプロフェショナル協会会長)
「チーズと米飯とのマッチングに取り組んでいる。料理までつなげることが大切」(弓削忠生氏・弓削牧場)
「消費者はイメージに左右される。食の安全性確保が前提で、誤解を招かない表現が大切」(三浦佳子氏・日本消費者協会・消費生活コンサルタント)
などの意見が出た。
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