子牛の死廃原因の70%以上は「お産」に関わるもの
2009 年 11 月 24 日
「第33回 大動物臨床研究会シンポジウム」が11月21日、酪農学園大学(北海道江別市)で開催された。
今回のテーマは「牛の一生における管理」。
牛が生まれてから乾乳に至るまで順を追っての最新知見を共有するというもので、このテーマで5年は継続することになる。
第1回目の今回は、「分娩から哺乳期」として、以下の講演が行われた。
「新生子牛のための分娩管理」石井三都夫氏(帯広畜産大学)
「分娩から哺乳期における管理」大坂郁夫氏(北海道立中央農業試験場)
「哺育期の施設について」高橋圭二氏(酪農学園大学)
「哺育から3ケ月までの疾病管理について」松田敬一氏(NOSAI宮城)
石井氏の講演によると、北海道における乳用子牛の死亡事故(頭数被害率)は、2006で6.91%だったものが、2007年で7.09%、2008年で7.35%と増えている。
2008年の子牛病名別死廃率は、胎子死が62%、新生子死が12%、腸炎10%、肺炎6%などとなっており、子牛の死廃原因の70%以上が、お産に関わるものである。
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