12月20日(日)、国産安全安心な生乳をつくる会(千葉県)主催の
バイオセキュリティ・セミナーが千葉市内で行われた。
参加者は35名で、講師は養豚業界のコンサルタント獣医師:呉克昌氏。
午前11時から午後3時まで講義し、その後、酪農場に移動し、バーンミーティング。
バイオセキュリティは「生物学的安全保障」。
家畜の健康、生産物の衛生的品質管理、
人の健康などを総合的に管理する一連の衛生管理手法。
乳牛の疾病予防のため、牛舎への病原体の侵入と持ち出しを防ぎ、
さらに牛舎内各施設間での伝播の可能性を低くする一方で、
生産物としての乳中への病原体の汚染を防ぐこと(新版「酪農用語解説」より)。
講師は、バーンミーティング後、
1)気持のよい農場と感心した。飼料タンクの移動と
農場入口の衛生状態向上でバイオセキュリティのレベルは向上するだろう。
2)そのうえで、今後の重要ポイントとして;
1.地域、グループとしてのバイオセキュリティの仕組み作りが重要なこと。
2.子牛分娩、預託育成牧場、そして牧場に戻るというCow Flowは好ましくなく
改善が必要なこと。もし、そのフローが必要なら、しっかりとしたグループ作りと
バイオセキュリティの仕組み作りが重要。
3.上記の牛の移動に使用する車両のバイオセキュリティが非常に重要。
などとし、酪農は開放系な管理なので、業界全体の意識高揚が大切とコメントした。
(写真は、本文と関係ありません)