農林水産大臣賞は宮崎県の上松氏

2018 年 2 月 23 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 3:58 PM ニュース,発表会

全国農業共済協会は2月22~23日都内で、平成29年度家畜診療等技術全国研究集会を開催した。同研究集会は、産業動物の臨床技術の向上と損害防止の推進を図り、家畜共済事業の健全な発展を目的としている。 今回は、全国から選出された21題の研究発表並びに講演が行なわれ、研究発表には審査により農林水産大臣賞、吉田賞、奨励賞、農林水産省経営局長賞、全国農業共済協会長賞がそれぞれ贈られた。
今回の農林水産大臣賞は「黒毛和種人工哺乳牛群に対する胃液移植の効果」を発表した宮崎県の上松瑞穂氏が受賞した。吉田賞は「子牛の難治性下痢症における糞便微生物移植の試み」を発表した千葉県の松浦優氏が受賞。奨励賞は「乳房炎治療に対する抗生剤使用量低減に向けた取り組み」を発表した岡山県の西山篤氏と、「牛における第一胃の慢性鼓脹症に対して注射器製フィステルを用いた第一胃瘻管形成術を施した10症例」を発表した北海道の近藤直氏が受賞した。

分娩後の難題を解決するための戦略 全酪連・酪農セミナー

2018 年 2 月 20 日

Filed under: — djito @ 5:17 PM セミナー報告

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全国酪農業協同組合連合会(全酪連)は2月7~20日、全国6会場で「全酪連・酪農セミナー2018」、および帯広市にて技術者を対象とした「全酪連・ワークショップ2018」を開催した。

今回のテーマは「効率的な繁殖のための移行期管理~栄養管理による繁殖改善~」で、講師は米国イリノイ大学畜産学部助教授のフィル・カルドーソ獣医師・博士。同博士はブラジルでの開業獣医師を経て、米国イリノイ大学にて栄養学で博士号を取得。乳牛栄養学の研究を行なう一方、酪農現場への技術普及に対しても精力的に活動している。

同博士はセミナーで、繁殖成績改善に主眼を置いた移行期牛の栄養管理についての最新情報を、暑熱ストレスの影響なども交えた幅広い視点から紹介した。

第1章「繁殖で覚えておくこと」では、繁殖成績には発情発見率(授精率)と受胎率が大きく影響することから、その二つを掛け合わせた妊娠率〔妊娠可能な乳牛のうち一定の期間(通常21日)に妊娠した乳牛の%〕を常に把握しておくことが重要であり、目標値は20%以上だが、できるだけ25%以上を目指すことなどを解説した。

第2章「受胎成績を最適にするための乳牛の分娩前と分娩後の栄養管理」では、分娩前(乾乳期)にエネルギー摂取を制御し、バルキーな(高繊維でカサのある)飼料を与えることで、分娩後の代謝が良くなり、負のエネルギーバランスが緩和されることを解説した。

第3章「暑熱ストレス……単なる暑さだけではない」では、ほとんどの乳牛は分娩前後に低カルシウム(Ca)血症に陥っていること、起立不能までには至らない非臨床型(潜在性)の低Ca血症は思っているよりもはるかに多いこと、低Ca血症を防ぐ手立ては負のDCAD(飼料陽イオン陰イオン差)しかないことなどを解説した。

※詳報はDairy Japan 4月号で。

繁殖を考える 北海道しゃくなげ会

2018 年 2 月 19 日

Filed under: — djito @ 6:16 AM ニュース

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北海道しゃくなげ会(会長・更科進也氏、事務局・ZENOAQ 日本全薬工業(株)北海道営業所)は2月16日、札幌市で定期総会および研修会を開催した。今回の研修会は50回目にあたり、記念祝賀会も開催された。

今回の研修会テーマは「牛の繁殖を考える パート3」とし、基調講演では中田健氏(酪農学園大学・教授)が「乳用牛群検定データを用いた牛群における問題点の見つけ方」と題して、酪農に関する多くの情報を統合し可視化して有効利用することが、酪農家の利益を高め、酪農を守ることになると話した。そして乳用牛群検定データの見方や注意点、問題点の見つけ方と解決策などを、事例を交えて解説した。また牛群検定Webシステムの活用方法なども紹介した。さらに、「これからの生産動物の繁殖には、生産を支える獣医療、生産性(収益性)を高める獣医療が必須であり、ビッグデータを使いこなせる人材も必須となる時代がくるだろう」と話した。

その後、各地現場での取り組みとして以下5題の講演が行なわれた。
「フレッシュチェックの有用性:子宮回復遅延牛へのアプローチを再考する」櫻井直人氏(NOSAI道東 根室西部事業センター)
「CIDR定時授精プログラムの受胎率と受胎に影響を与える要因の調査」瀬尾洋行氏(十勝NOSAI 北西部事業所)
「妊娠率に着目した繁殖改善の事例紹介」大脇茂雄氏(NOSAIオホーツク 湧別支所)
「飼料設計を活用した士幌町の繁殖検診の実例」西沢尚之氏(JA士幌町 家畜診療課)
「関係機関と連携した乳牛の飼養管理指導による周産期病低減と繁殖改善」尾矢智志氏(NOSAI道央 空知中央支所)

最後に、ZENOAQコーナーとして、岩松香里氏(日本全薬工業 学術部)が新規抗コクシジウム製剤「ベコクサン」の特徴や効果などを紹介した。

西川賞に高野さんと秋葉さん

2018 年 2 月 15 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 4:30 PM 未分類

一般社団法人日本家畜人工授精師協会は、2月15日都内で、第46回家畜人工授精優良技術発表全国大会を開催した。同大会は、昨年に引き続き「牛の繁殖成績を向上させよう!」をテーマとし、繁殖成績の改善に資するとともに優秀繁殖技術の普及啓発を図ることを目的とする。

今回は家畜人工授精において第一線で活動している8名が全国から集まり、優良技術の発表を行なった。

本大会の優秀賞である西川賞は「受胚牛選定に生産情報は応用できるか?」を発表した福岡県の高野敏宏さんと、「受胎率向上を目指した北宗谷の取り組み」を発表した北海道の秋葉貞治さんが受賞した。

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オリオン機械(株)、GEA社共同によるロータリー型ロボット「DairyProQ」新商品発表会

2018 年 2 月 8 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 5:08 PM ニュース,新商品,発表会

オリオン機械(株)およびドイツの総合酪農機器メーカーであるGEA社は2月8日、都内で新しいロータリー型搾乳ロボット「Dairy Pro Q」の新商品発表会を開催した。
「Dairy Pro Q」は、ワンマンオペレーターで120~400頭/時間の搾乳を実現した最新のシステム。日本では酪農家が減少している一方でメガ、ギガといった数千頭規模の牧場が増えている傾向にある。そのようななか問題になるのが従業員の労働環境となってくるが、「Dairy Pro Q」の導入により酪農作業者の労働環境の改善が図れ、搾乳作業における重労働の負担軽減が実現できる。
最新ロータリーロボット「Dairy Pro Q」は、従来のロータリーパーラーと同等以上の処理能力があり、乳頭清拭、マッサージ、搾乳、ディッピングまでプロセスをライナー内で完全自動化を実現、また分房別搾乳のため徹底した感染予防、速やかな冷却送乳で安全な品質管理の点でも万全を期している。
開会の挨拶で太田哲郎代表取締役社長は「世界の技術の流れは第4時産業革命と言われており、IOTやAIといった従来のIT技術とは違った技術開発が産業を大きく変えていくことが予測される。(中略)いまや働き方改革が農業でも課題となり、本来、従業員の労働力を必要とする大規模酪農経営が増えていくなかで、雇用状況は大変厳しくなっているのが現実。その問題を解決する本システムは従来のロボットとはまったく違うコンセプトで開発され、比較する対象がないぐらいに画期的なシステムとして皆様に自信を持ってお勧めしたい」と話した。ロータリーロボットの登場は酪農業界に革命をもたらすとして熱い注目を浴びている。本日2月8日より発売開始となる。
(Written by Ryoichi Maeda)

オリオン機械(株)代表取締役・太田哲郎社長

オリオン機械(株)代表取締役・太田哲郎社長


ロータリーロボット「Dairy Pro Q」

ロータリーロボット「Dairy Pro Q」

農業女子交流会「SAKURA会セミナー&懇親会」開催お知らせ

2018 年 2 月 5 日

Filed under: — djito @ 5:59 PM セミナー開催案内

農業女子交流会「SAKURA会」(代表:砂子田円佳さん/北海道広尾町・酪農家)は3月に、北海道阿寒湖畔のホテルで、セミナー&懇親会を開催する。

■日時:3月3日(土)・13~17時
■場所:釧路市阿寒町/阿寒湖温泉・あかん遊久の里「鶴雅」
■内容
・基調講演「私の酪農人生」:別海町/mosir 小林牧場・小林晴香さん
・パネルディスカッション「女性が自分らしく酪農現場で働くこと(仮)」:パネラー=小林晴香さん、旭川市・加藤真奈美さん、釧路市・籔内直美さん
■申し込み締切:2月13日
■申し込み・問い合わせ:sakurakai.agri@gmail.com
■参加費:セミナー参加費は無料、無料託児あり。懇親会・宿泊は1万5000円(女性限定)
■主催:SAKURA会
■共催:JA全農×コカ・コーラ社 5 by 20プロジェクト

繁殖・お産・カウコンフォートを学ぶ

2018 年 2 月 1 日

Filed under: — djito @ 7:03 PM セミナー報告

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雪印メグミルク 酪農総合研究所は2月1日、札幌市で酪総研シンポジウムを開催した。全国から約230人が参加した。
今回のテーマは「酪農現場の“カイゼン”を考える2~牛づくりにおけるロスとその対策~」として3氏の講演が行なわれた。

堂地修氏(酪農学園大学・教授)は「高泌乳牛の繁殖成績の現状とその改善について考える」と題して、今日の繁殖成績低下に影響している要因、最近の乳牛の受胎成績の推移と特徴、分娩前後の栄養状態が繁殖機能回復と受胎性に与える影響、受胎率向上のための対策と適期授精の考え方などを解説した。

石井三都夫氏(石井獣医サポートサービス・代表取締役)は「母牛と子牛のための分娩管理」と題して、人の分娩から学ぶこと、分娩の環境・衛生、助産は必要か、自然分娩は良いのか、分娩房はフリーストールかフリーバーンか、お産が子牛に影響すること、逆子のお産はどうするかなどを解説した。

椋本正寿氏(北海道農政部・上席普及指導員)は「カウコンフォートの経済効果と未来」と題して、カウコンフォートと乳牛の行動、カウコンフォートと生産性、カウコンフォートの経済効果、カウコンフォートの未来についてなどを解説した。

※詳報はDairy Japan 3月号で。

カルスポリン®乳牛セミナー2018

Filed under: — iso @ 12:01 AM セミナー開催案内,セミナー開催告知

アサヒカルピスウェルネス(株)は3月、帯広市、紋別市で「カルスポリン®乳牛セミナー2018」を開催する。講師は、東北大学大学院農学研究科 食と農免疫国際教育研究センター センター長、教授 麻生 久氏。「牛乳房炎におけるプロバイオティクス飼料の効果」をテーマに講演する。

【開催日程】

帯広会場:3月14日(水)11:00~14:30北海道帯広市西2条南13丁目1ホテル日航ノースランド帯広

紋別会場:3月15日(木)11:00~14:30北海道紋別市幸町5丁目1-35ホテルオホーツクパレス紋別

両会場ともに受付開始は10:30から

【募集概要】

・募集人数:各会場100名予定(定員に達し次第締切)

・参加費:無料(昼食あり)

・申込方法:メールの件名に「セミナー申込み」と記載のうえ、1.参加者氏名 2.所属 3.連絡先電話番号4.申込会場を記載の上メールにて受付

【問合せ・申込み先】

アサヒカルピスウェルネス(株)飼料事業本部

メールアドレス:feeddivision@asahicalpis-w.co.jp

電話番号:03-6412-3310

一段値を上げ89.2万円 ホクレン初妊牛相場 1月平均

2018 年 1 月 31 日

Filed under: — djito @ 5:11 PM 業界情報

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ホクレン家畜市場・初妊牛相場の1月集計(速報)が、ホクレン酪農部家畜販売課より発表された。

1月については、出回りの中心が春分娩となり、全国的に需要が活発化したことから、平均価格は89万2000円(前月比6万8000円高・前年比4万円安)と一段値を上げて推移した。

2月については、引き続き出回りの中心が春分娩資源であり、更新などを含め春産み需要の継続が見込まれることから、相場は強含みでの推移が予想される。

筋肉を付けるには、肉? サプリ? 牛乳?

2018 年 1 月 28 日

Filed under: — djito @ 10:36 AM ニュース

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酪農学園大学エクステンションセンターは1月27日、同大学で、酪農学園ミルク産業活性化推進事業シンポジウム「牛乳の良さを見直そう~牛乳の生産から活用まで~」を開催した。
一般市民、管理栄養士、中高生、大学生などが参加した。
牛乳に関する研究を行なっている3氏が、牛乳に対する理解を深めてもらおうと、わかりやすく講演した。

まず、中辻浩喜氏(酪農学園大学 農食環境学群 循環農学類 教授)が「ウシってすごい! 草から牛乳を作り出す仕組みとその意義」と題して、草から牛乳を作り出す仕組み、酪農生産における土・草・牛を巡る物質循環の重要性などを講演した。

次に、栃原孝志氏(酪農学園大学 農食環境学群 食と健康学類 講師)が「朝の食卓だけではもったいない牛乳」と題して、牛乳の消費動向、牛乳を飲む必要性、ペットボトルでの牛乳販売が認められるようになったことでの新たな牛乳飲用シーンへの期待などを講演した。

最後に、寺田新氏(東京大学 大学院総合文化研究科 准教授)が「運動と組み合わせた牛乳の効果~最近の話題~」と題して、スポーツ栄養学から見た牛乳を解説した。以下はその概要。

アスリートの身体はトレーニングだけで出来上がったものではなく、何を食べたのか、ということが重要な要素となっている。運動後に蛋白質を補給することで、筋肉の分解を抑制し、合成を増やすことができる(筋肉が太くなる)。牛肉も牛乳も、トレーニング後の筋肉の蛋白質合成効果はほぼ同じ。ということは、運動後に必要な蛋白質補給は、肉やサプリメントに比べて牛乳のほうがリーズナブル(価格が手頃で合理的)であると言える。
乳脂肪分も筋肉の蛋白質を増やすのに重要と思われる。

牛乳にはスポーツドリンクとほぼ同様の電解質の量が含まれているので、運動後や熱中症予防の水分補給としても有効である。

トレーニング量の向上や好結果のためには、運動後なるべく早く糖質を補給することも重要である。その際、牛乳も一緒に摂るとグリコーゲンの回復が良くなる(“粉末コーヒーミルクの素”は合理的)。
このように運動後の牛乳摂取は効果的である。

※詳報はDairy Japan 3月号で

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