100人超の酪農女性が一堂に 酪農女性サミット

2017 年 12 月 5 日

Filed under: — djito @ 6:14 PM ニュース

酪農女性サミット

酪農女性や酪農業界に関わる女性が集う「酪農女性サミット2017」(主催/酪農女性サミット実行委員会、共催/農水省北海道農政事務所)が12月5・6日に札幌市で開催。
北海道内外から定員100名を大幅に上回る170名が参加した。

開催にあたり実行委員長の砂子田円佳さんは「このサミットは、日頃なかなか外出できない酪農女性が集まって学ぶ場。このサミットで得たワパーを仕事につなげていただきたい。皆さんの今の笑顔が、もっとキラキラになるようにしたい」と挨拶した。

初日はまず、版画家であり牧場従業員の冨田美穂さん(小清水町在住)による「牛と出会ってからのこと。」と題した基調講演が行なわれ、作品にまつわる乳牛や牧場のエピソードが紹介された。
「牛は本当にかわいいし、酪農家はかっこいいし、素敵な人ばかり。誇りをもって仕事に励んでいただきたい」と冨田さんは語り、参加者はうなずきながら聞き入った。

次に、Stron・gyu(別海町・酪農女子同盟)とプラノ(仕事用品店)によるファッションショー「酪農をもっと楽しく!もっとおしゃれに!」が行なわれ、Stron・gyuのメンバーがモデルとなり、お勧めコーディネートや新作作業着を披露した。

その後、パネルディスカッション「酪農女性のモチベーションUP!講座」が行なわれた。
パネリストは遠藤裕子さん(士幌町・遠藤牧場)、岩本実季さん(網走市・岩本牧場)、渡辺有紀さん(別海町・酪農ヘルパー)、コーディネーターは久富聡子さん(ハードサポート・酪農コンサルタント)。
各パネリストが日々の仕事や、やる気スイッチなどについて発表した後、仕事・生活・家庭・育児・親などについて体験や意見を話し合った。

※続報はDairy Japan 2月号で。

酪総研シンポジウム 2月に札幌で

2017 年 12 月 1 日

Filed under: — djito @ 3:24 PM セミナー開催案内

雪印メグミルク酪農総合研究所は2月に札幌市で、「酪農現場の“カイゼン”を考える2~牛づくりにおけるロスとその対策~」をテーマとした酪総研シンポジウムを開催する。
■日時:2018年(平成30年)2月1日(木)13:00~17:00
■場所:第二水産ビル8階大会議室(札幌市中央区北3条西7丁目)
■講演内容
1 「高泌乳牛の繁殖成績の現状とその改善について考える」
 堂地修氏(酪農学園大学 農食環境学群 循環農学類 家畜繁殖学 教授)
2 「母牛と子牛のための分娩管理」
 石井三都夫氏(石井獣医サポートサービス 代表取締役)
3 「カウコンフォートの経済効果と未来」
 椋本正寿氏(北海道農政部 生産振興局 技術普及課 畜産試験場技術普及室 上席普及指導員)
■参加無料、定員300名
■申し込み方法:同社ホームページの「参加申込書」にてFAXで。
HP:http://rakusouken.net/index.htm FAX 011-704-2417

一段値を下げ83.2万円 ホクレン初妊牛相場 11月平均

Filed under: — djito @ 9:03 AM 業界情報

市場11

ホクレン家畜市場・初妊牛相場の11月集計(速報)が、ホクレン酪農部家畜販売課より発表された。

11月については、出回り資源は先月並みとなるなか、初妊牛導入に対する高値警戒感により、平均価格は83万2000円(前月比2万3000円安・前年比1万4000円安)と一段値を下げて推移した。

12月については、初妊牛の出回りは現状程度となり、通常の更新需要と上場が予想される春産みへの需要の重複が見込まれることから、強保ち合いで推移することが予想される。

酪農で初のJGAP認証を取得 Kalm角山

2017 年 11 月 25 日

Filed under: — djito @ 11:00 AM ニュース

Kalm角山GAP02

搾乳ロボット8台で増産中のKalm角山(北海道江別市、百瀬誠紀代表取締役)は11月、酪農で初となるJGAP(適正農業規範)認証を取得した。JGAPは食の安全や環境保全に取り組む日本の農場に与えられる認証制度であり、畜産版は今夏に運用がスタートしたばかり。

同牧場は、サツラク農協組合員5戸によって設立され平成25年に稼働。480頭収容のフリーストール牛舎に、国内最多となる8台の搾乳ロボットを装備し、従業員12名で増産を続けている。昨年度の出荷乳量は4579t、今年度は5000t超が見込まれる。また牧場は昨年7月に、農場HACCP認証も取得している。

●HACCPは幹の認証、GAPは枝葉の認証
農場HACCPとGAPついて同牧場の川口谷仁専務取締役は、「前者は牧場の健全運営に対するシステム認証、後者は適正農場の生産物に対する製品規格認証だ。ゆえに木に例えるならば、牧場運営という幹にHACCP認証がなされ、そこに生い茂る枝葉(生産物)にGAP認証がなされることで、大きな約束と信頼を得らえる木ができる」とそれらの取得意義について語る。

●迅速な取得は支援メンバーのおかげ
同牧場のJGAP取得は、9月に書類申請、10月に現地審査、11月13日に認定と、極めて迅速に進行した。それには、農場HACCP認証農場はJGAP畜産版基準のうち、畜産物安全性と家畜衛生の基準項目を免除されるという理由ばかりでない。あとの基準項目である、労働環境、アニマルウェルフェア、環境保全などについては、「農協、専属の管理獣医師、社労士はじめ、農場を日頃から支えてくれるメンバーのおかげで、既存データをJGAP認証基準に沿って集約することで申請作業ができた」と川口谷専務は言う。

●取得メリットの第一義は利益優先にあらず
農場HACCPとGAPの取得メリットについて川口谷専務は、「どちらが利益(お金)につながるかということを議論しがちだが、それを先に考えると、本来の目的がくるってしまう」と言う。メリットの第一は、「より良い牧場運営ができ、各自がプライドを持って仕事ができる職場環境ができ、事業体として成長していけること」と指摘。次に、「JGAP認証の取得でサツラクの牛乳乳製品に対して消費者のプラスイメージが生まれるし、顔の見える商品も作っていける」と今後の活用を語る。

●安全・安心から約束・信頼へ
「間違いなく日本の牛乳乳製品は安全・安心だ。だが、その裏づけを問われると説明に手間取ることもある。そこで農場HACCP、JGAPが活かされる。牧場の運営・生産記録をいつでも開示できることを消費者に約束し、信頼を得ることができる。これからは、安全・安心から約束・信頼へとシフトしていくだろう」と川口谷専務は語る。

Kalm角山03

TMRセンター同士が情報交換 十勝TMRセンター連絡会議

2017 年 11 月 22 日

Filed under: — djito @ 3:28 PM ニュース

s-十勝TMRセンター-1

十勝管内の全TMRセンター(15軒)が参画する十勝TMRセンター連絡会議は11月22日、帯広市で研修会を開催し、会員TMRセンターはじめ関係機関から多数が参加した。

開催にあたり山本利浩会長(広尾町/サンタドリームサプライ)は「研修会を通じて仲間を作り、情報交換しながら良いエサを収穫し、切磋琢磨しながら生産を上げて、当連絡会議を盛り上げていきたい」と挨拶した。

その後、2軒の会員TMRセンターが運営状況を発表した。
JA上士幌TMRセンターは、構成牧場20戸、搾乳牛頭数は約2500頭、製造TMRは搾乳用3種類と乾乳用2種類。サイレージ品質の均一化・安定化などの効果により、1頭当たり日乳量は平成24年で27.2kgだったのが同29年には33.0kgに増えた。今後の課題は、大型バンカーサイロ46基のシート被覆作業時の人手不足、TMRセンターの規模拡大など。

更別TMRセンターは、構成牧場10戸、搾乳牛頭数は約700頭、製造TMRは搾乳用3種類と育成乾乳用1種類。粗飼料の品質・量が安定することで個体乳量が増え、同センター構成牧場の出荷乳量シェアは設立時の平成22年は24.2%だったのが同27年には30.9%に増えた。今後の課題は、粗飼料収穫作業を外部委託するなかで適期収穫していくこと、構成牧場が世代交代するうえでTMRセンターも円滑に運営継承してくことなど。

その後、5班に分かれて意見交換会が行なわれた。TMR単価設定方法、構成員による出役の課題、畑作農家へのコーン委託栽培の状況と金額などが話題に上がり、貴重な情報が交わされた。

ゲノム評価が酪農産業を変えた 北海道アルバータ酪農科学技術交流会セミナー

2017 年 11 月 21 日

Filed under: — djito @ 6:54 PM セミナー報告

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北海道アルバータ酪農科学技術交流会は11月21日、酪農学園大学で海外農業技術セミナーを開催した。乳牛遺伝改良の研究者や技術者、関係者などが多数参加した。
講師はカナダのパトリック・ブロンディン氏で、演題は「カナダにおける乳牛のゲノム評価とOPU-IVFの現状」。同氏はSEMEX社の生殖研究および経営部門副責任者で、家畜繁殖とくに胚移植の専門家。

ブロンディン氏は「ゲノム評価の導入で酪農産業は大きく変わった」と前置き。ゲノミック評価が導入された2010年前後を比較すると、種雄牛の世代間隔は大幅に短くなり、雌牛の乳量・乳成分・生産寿命は急激に伸び、体細胞数は下がり、娘牛の妊娠率は大きく向上したことを示した。
また、受精卵を作る際、1回の採卵で複数の種雄牛の交配(混合精液)も可能となり、受精卵の段階でどの掛け合わせが良いのかも判断できるようになったことも紹介した。

さらに、IVF(体外受精)が増え続けていること、IVFで成功するために大事なこと、などを解説した。

※詳報はDairy Japan 1月号で。

明治のイノベーションの中核拠点

2017 年 11 月 16 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 4:30 PM ニュース

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(株)明治は11月15日、都内で明治イノベーションセンター竣工披露式を開催した。当日は工場見学や報道関係者向けに記者会見が行なわれた。
 同社の研究所は神奈川県小田原市と埼玉県鶴ヶ島市にあり、小田原市では乳・乳製品、鶴ヶ島市菓子の研究をそれぞれ行なってきた。この度、研究開発、商品開発の一層の強化を図ることを目的として、これら研究開発機能を統合し、東京都八王子市の明治イノベーションセンターに移転・集約した。

詳細は2018年1月号で。

2017 年 11 月 15 日

Filed under: — maetomo @ 5:32 PM ニュース
黒澤賞を受賞した原田敦さん

黒澤賞を受賞した原田敦さん

日本酪農研究連盟は11月15日、札幌市内で第69回日本酪農研究会を開催した。最優秀賞の黒澤賞には、釧路地方連盟・虹別研究会の原田敦さんが選ばれた。原田さんは「足るを知り、経営に活かす」を発表し、安全性と収益性の高い経営成果が評価された。

原田さんは標茶町で経産牛114頭、未経産牛96頭をフリーストールで管理している。経産牛1頭当たり9893kg、F4.09%、P3.24%、SNF8.73%の成績で年間生産量は1130tと大規模経営。

原田牧場の経営成果は極めて高く、コストは低く、財務の安全性も高く、ほとんどの経営技術指標で発表経営で最高位であったということが評価された。

原田牧場の酪農部門の所得率は32.4%、今回発表の6経営で最も高い収益性を実現している。

【受賞者】

最優秀賞:原田敦さん(虹別研究会)
優秀賞:渡辺英徳さん(標津研究会)
改善賞:佐藤俊弥さん(秋田研究会)
努力賞:尾田拓志さん(新潟研究会)
奨励賞:檜尾裕一さん(勝央研究会)・江上正生さん(ちくご研究会)

最新の酪農技術を幅広く学ぶ 帯広で「北海道酪農技術セミナー」

2017 年 11 月 7 日

Filed under: — djito @ 6:15 PM セミナー報告

s-北海道酪農技術セミナー-1
今回で7回目となる「北海道酪農技術セミナー2017」が11月7・8日に帯広市で開催され、北海道はもとより全国各地また海外から約700人が参加した。開催に先立ち、同セミナー事務局の武中慎治氏(メイプルズクレスト コンサルタント サービス)は「本セミナーは、さまざまなテーマを取り上げ、さまざまな職種の方々が集まるのが特徴。いかなる酪農情勢においても、生産効率を上げる飼養管理技術が重要であるゆえ、最新技術を幅広く学んでいただきたい」と挨拶した。

OPU-IVF(経膣採卵-体外受精)、繁殖担当者
セミナー初日は、プレ・コンファレンス・ワークショップとして、ファームノート社提供の『Farmnoteの製品ビジョンと導入事例』本多壮一郎氏・平勇人氏(ファームノート)、アイデックスラボラトリーズ社提供の『新しい妊娠確認の手段:乳汁中PAG(妊娠関連糖タンパク)検査の特徴とその活用方法』松井基純氏(帯広畜産大学)の講演が行なわれた。

その後、セッション1(繁殖関連)で、『OPU-IVFによる胚生産と胚移植について』金田義之氏(ノースブル 金田動物病院)は「SOV-AI(過排卵-人工授精)成績の良くない個体からでもOPU-IVF(経膣採卵-体外受精)により効率的な産子生産が可能である。後継牛を必要としない個体には、大量生産が見込めるOPU-IVFによる黒毛和種体外胚移植が効率的である」と解説した。
また、『THMSにおける授精業務とその戦略:リプロダクティブ・テクニシャンとしてのアプローチ』太田智享氏(トータルハードマネージメントサービス)は「当社の授精業務はチームで積極的に顧客農場に関与している。担当者が毎日、同じ農場に行く。繁殖を担当する農場従業員のような感覚でいることを心がけている」と解説した。

良質粗飼料、三つの炎症コントロール
セッション2(栄養・粗飼料関連)で、『粗飼料増産技術について』佐藤尚親氏(雪印種苗)は「良質粗飼料とは、生産面からは収量が多いもの、利用面からは乾物摂取量が多いもの。多収を得るには、牧草では草種・植生・品種・肥培管理・調製などの基本技術を確認・励行すること。コーンでは年次気象・病害やトラブルの備えと対応がポイントである」と解説した。
また、『移行期の栄養管理について』鈴木保宜氏(あかばね動物クリニック)は「移行期成功のための二つの要素は、三つの炎症(代謝性炎症、感染性炎症、亜急性ルーメンアシドーシス)をコントロールすること、低カルシウム血症をコントロールすることである」と解説した。

乳牛の健康と生産性に関わるアミノ酸製剤の使い方 味の素ヘルシーサプライ

2017 年 11 月 6 日

Filed under: — djito @ 11:27 PM セミナー報告

s-味の素セミナー

味の素ヘルシーサプライは11月6日、帯広市で「乳牛アミノ酸セミナー」を開催した。酪農家はじめ、乳牛栄養・飼料に関わるコンサルタント、獣医師、研究者、酪農現場担当者ら、約100名が参加した。
以下の3氏が、乳牛の健康および生産性に影響するアミノ酸について講演した。

周産期の乳牛の免疫と健康状態に影響を与える要因とそのリスクを減らす栄養管理技術法
―バリー・ブラッドフォード氏(米国カンサス大学・教授)

乳牛の疾病発症の50%以上は、分娩直後1週間以内に集中している。そのときは免疫機能が低下しているからである。
免疫機能の低下を改善する方法は、ボディコンディション、牛舎環境、抗酸化物質(ビタミンEやセレン)、陰イオン飼料の適正化などが知られている。
アミノ酸バランスも免疫機能の活性化および乳量の増加に関与することがわかっている。

AjiPro-L 第三世代製品の特性および米国での使用事例
―新里 出氏(味の素)

バイパスリジン製品を選ぶ際は、製品単価ではなく、有効リジン(乳牛が消化吸収して利用できるリジンが製品中にどのくらい含まれているのかを示す)単価で選ぶべきである。
AjiPro-L(バイパスリジン製剤) 第三世代製品は、第二世代品に比べ、小腸消化率が高まり、1日当たり給与(使用)コストは約20%削減されるようになった。
当社が推奨するAjiPro-Lの使い方は、
1 リジン要求量充足度をチェックする
2 代謝可能蛋白質(MP)要求量充足度をチェックする
3 リジン/MP比を確認する
そして、MP過剰の場合は、MPを減らす(リジン供給量は現状維持)。リジン充足度が低い場合は、AjiPro-Lを添加する。
リジンが第一制限になっている(足りていない)場合は、AjiPro-Lを上乗せ添加することにより乳量・乳成分の増加につながることから経済的に有効である。

高泌乳牛管理とAjiPro-L 使用事例
―藤井 雄一郎氏(北海道富良野市/藤井牧場 社長)

当牧場は総頭数960頭(搾乳牛500頭)、年間生産乳量5500t。
乳牛に最高の安楽性を提供すべくサンドベッド(砂の牛床)を2012年に導入。それより跛行および乳房炎が大幅に減少した。
乳牛が健康になり、出荷乳量が伸びるに従い、飼養管理の重要性が増してきた。そこでAjiPro-Lを2014年より給与試験した(泌乳初期の経産牛110頭に給与)。同時期に規模拡大で乳牛頭数(生産量)が2倍になったにもかかわらず、平均乳量が増加する、飼料コスト削減などのデータが得られた。現在は、高泌乳牛群に加え、乾乳後期牛群にも使用している。
高泌乳牛のポテンシャルを最大限に活かすためには、乳牛に負担をかけることなく、いかに健康に飼うかを意識した飼養管理が重要である。飼養管理がより高度化しているなかで、データに基づいた経営判断が必要であると実感している。

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