畜酪500億円超の増額、27年度概算要求

2014 年 8 月 29 日

Filed under: — admin @ 4:06 PM ニュース

農水省は8月29日、平成27年度の農林水産関係の概算要求の概要について公表した。27年度概算要求額は、26年度予算額より3274億円(対前年度比114.1%)上回り、総額2兆6541億円。畜産や酪農の関連予算は、生産基盤を強化するため、500億円を超える増額を要求となった。政府の掲げる「農林水産業・地域の活力創造プラン」に基づいた、農林水産業の成長産業化、農業・農村の所得倍増、食料自給率・自給力の維持向上に向けた施策を展開するとした。

畜産・酪農の競争力強化を図り、27年度概算要求には新たな施策を盛り込んだ。畜産農家の収益力強化対策として、機械導入へのリース事業の整備や施設整備への支援に160億円を計上。堆肥の広域利用や環境整備などへの地域畜産環境総合対策として61億円。和牛受精卵移植や性判別精液の活用などを含む畜産・酪農生産力強化緊急対策事業に30億円。また、自給飼料の生産拡大への施策として、飼料用米の利用拡大に向けた機械リース事業んい59億円を新たに計上するなど、前年度の農産物高付加価値化推進から、生産基盤の強化推進へと要望がシフトした形となった。

さらに、「強い農業づくり交付金」には、前年度より190億円上乗せした424億円とし、新規就農・経営継承総合支援事業のなかで、青年就農給付金として31億円を増額の178億円を計上した。

9月の営農技術対策―北海道農政部

2014 年 8 月 27 日

Filed under: — djito @ 8:12 AM ニュース

北海道農政部 生産振興局 技術普及課は、9月の営農技術対策を発表した。

家畜飼養における「今月の重点項目」は以下。
・畜舎内環境の改善と栄養管理に留意して、夏場に低下した体力の早期回復に努める。
・繁殖器官の早期回復、繁殖台帳の活用および発情観察の徹底で、受胎率の向上を図る。
・牛床、パドックなどの衛生管理と搾乳の基本技術を励行し、乳房炎の発生を防止する。

乳牛においては、「飼養環境」として、以下の注意を呼びかけている。

ア 9月の気温は、平年並か高いと予想されているが、徐々に下がっていくので、飼養環境を良好に維持することで、夏場に低下した体力の回復を図る。引き続き牛舎の開口部を広くして自然換気を促進するとともに、扇風機やダクトファンの適切な使用により、乳牛の体感温度を低下させて、ストレスの軽減を図る。

イ 水槽を清潔に保ち飲水量を高めるとともに、飼料摂取量の増加を図る。

ウ 牛床の敷料管理などを徹底し、牛体の清潔と安楽性を高める。

エ 先月までの高温で、飼料の固め喰いや選び喰い、長い時間起立している牛が多いなど、蹄疾患を発症しやすい状態なので、蹄の状態、起立姿勢や歩様などをよく観察し、異常牛の早期発見に努める。

他にも、「飼料給与」「繁殖管理」「放牧管理」「搾乳衛生」「農場衛生」についても注意点をまとめている。

詳しくは、北海道農政部 生産振興局 技術普及課のホームページへ。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/gjf/index.htm

その農機、誰かにとって“お宝”かも

2014 年 8 月 26 日

Filed under: — admin @ 4:10 PM ニュース
(株)唐沢農機サービスの唐澤健之代表

(株)唐沢農機サービスの唐澤健之代表

 (株)唐沢農機サービス(長野県東御市・唐澤健之代表)は、8月28日に中古農業機械(以下、中古農機)取引のマッチングサービスを提供するWebサイト「ノウキナビ」をオープンする。それにかかり、26日に記者発表会を行なった。
 同社は、三菱農機(株)の正規販売代理店として農業機械や農業設備を販売しており、農機の修理やメンテナンス、農機再生、中古車販売なども行なっている。近年では、“農業×IT”をキーワードに、WebショップやWebサービスを展開。今回の「ノウキナビ」はその一つである。
 既存のWebサイトには、「農家直売どっとこむ」、「東信州農の匠の玉手箱」がある。

「ノウキナビ」のトップページ

「ノウキナビ」のトップページ


 唐澤健之代表は、「近年の農業では、若手や後継者不足や農家単位でのコスト増などにより、農家を取り巻く状況は厳しいものとなっている。機械や生産システムが進化していくなかで、農業の発展を目指し、若手農業者は新しい農業を模索している」「農業を流通するインフラがより必要であり、農業界の世界を広げる力となるべく、“農業とIT”を掲げ、それを現場から発信していく」と挨拶した。
 「ノウキナビ」は、全国の販売店や農機ユーザー、農機保持者に対し、インターネット上でのマッチングを行なうWebサイトであり、販売店と農機保持者が直接取引をすることが特徴。販売店は事前に会員登録をして特定販売店となる必要がある。しかし、農機保持者である農家は、出品手数料を一点につき500円(税別)で自由に出品することが可能である。これにより、全国の休眠農機を全国の市場へインターネットを通じて解放することで、中古農機の流通活性化を図る。
 同社は、3カ年計画で、販売店会員を2000軒、一般ユーザー会員36000人、年間成約取引15000件を目指すとしている。畜産、畑作、稲作などの業種による区別をせずに、中古農機として幅広く取り扱っていくとのこと。

第17回護蹄研究会開催案内

Filed under: — Yayoi Uruno @ 11:00 AM セミナー開催案内

護蹄研究会は、11月15日大阪市内で、第17回護蹄研究会を開催する。動物臨床医学会産業動物医学フォーラム(9:30~18:30)のなかのプログラムとなる。概要は下記のとおり。

【概要】
日時:11月15日
  10:45~11:45(産業動物フォーラム一般講演のなかで護蹄研一般演題の発表が行なわれる)
  12:10~12:40(未定) 護蹄研究会総会(別室にて開催予定)
  14:00~17:15
  基調講演:「加速度センサによる跛行および削蹄前後の評価」千田 廉(株式会社バイセン)
  関連講演:「コルク栓抜き蹄の削蹄前後の加速度の変化(仮題)」嵐 泰弘(NOSAI兵庫)
  関連講演:「加速度センサによる股関節脱臼予防のための足枷装着歩行の評価」田口 清(酪農学園大学)
場所:グランキューブ大阪(大阪市北区中之島5-3−51 TEL:06-4803-5555)
参加費:産業動物獣医師:事前登録10,000円(当日15,000円)、削蹄師:事前登録5,000円(当日6,000円)
事前登録方法:動物臨床医学会のホームページ(http://www.dourinken.com/taikai.htm)から、もしくは下記事務局に直接お問い合わせください。

【問い合わせ】
動物臨床医学会年次大会事務局
〒682-0025 鳥取県倉吉市八屋214-10 (公財)動物臨床医学研究所内
TEL:0858-26-0851 FAX:0858-26-2158
E-mail:dorinken@apionet.or.jp

【一般演題募集中!】
一般演題申し込み先および問い合わせ先:護蹄研究会事務局 大下 克史(NOSAI広島北広島家畜診療所廿日市分室)
E-mail:oochan@krf.biglobe.ne.jp 携帯電話:090-7999-1734

第19回日本乳房炎研究会学術集会開催案内

Filed under: — Yayoi Uruno @ 10:30 AM セミナー開催案内

日本乳房炎研究会は、10月10日都内で、第19回日本乳房炎研究会学術集会を開催する。概要は下記のとおり。

【概要】
日程:10月10日 10:00~17:30(9:00開場)
場所:農林水産省共済組合 南青山会館(東京都港区南青山5-7-10、TEL:03-3406-1365)
内容:
・一般口演
・ランチョンセミナー
「バイトリル®10%注射液の効能追加について」バイエル薬品株式会社 岩田 隆
・ポスター発表
・企業展示
・シンポジウム
“乳房炎の発生要因を探る =栄養と乳房炎=”座長:麻生久(東北大学)、河合一洋(麻布大学)
1.生産病と栄養/櫛引史郎((独)農研機構 畜産草地研究所)
2.乾乳期間短縮による泌乳平準化とストレス軽減効果/中村正斗((独)農研機構 北海道農業研究センター)
参加費:会員3,000円、一般5,000円、学生1,000円

【問い合わせ】
日本乳房炎研究会事務局
〒981-8555宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町1?1
東北大学大学院農学研究科内
(事務局長;林 智人〈動物衛生研究所北海道支所〉)
E-mail:nipponmastitis@ml.affrc.go.jp
URL:http://www.agri.tohoku.ac.jp/keitai/nyubou/index-j.html
閉会後に情報交換会があります。是非ご参加下さい。(参加費4,000円)

9月27・28日に北海道総合畜産共進会「乳用牛部門」

2014 年 8 月 25 日

Filed under: — djito @ 6:16 AM 共進会開催案内

酪農畜産会の祭典「第16回 北海道総合畜産共進会」の「乳用牛部門」が9月27日(土)・28日(日)の2日間にわたり、勇払郡安平町早来の北海道ホルスタイン共進会場で開催される。

27日の夕方にはジュニア酪農教室(リード勉強会)、ゴールデンナショナルセールも行なわれる。
28日の昼にグランドチャンピオンが決まる。

問い合わせ先=北海道ホルスタイン農協・総務課 TEL 011-726-3111

プロ顔負け―「高校生による牛乳類を使ったお菓子レシピ」表彰式

2014 年 8 月 23 日

Filed under: — djito @ 3:35 PM ニュース

高校生お菓子1

高校生お菓子2

酪農学園大学(北海道江別市)が主催する「高校生による牛乳類を使ったお菓子レシピ募集」の表彰式が8月23日、同大学で行なわれた。
牛乳類とスイーツの結びつきによる牛乳の消費拡大を図ることを目的に始まった、この催しは今年で9回目。
今年から光塩調理製菓専門学校(札幌市)、札幌グランドホテルの協賛も加わった。

今年は全国20都道府県の45高校から228レシピの応募があり、9レシピが入賞。
そのうち最優秀賞の「Wベリーのパイシュー」(多田尚輝さん/宮城県農業高校3年)、優秀賞「もちっとなめらか♪きなこわらびのフロマージュ」(佐藤彩衣さん/三重県相可高校3年)、同「栗ーみーチーズケーキ」(中村逸果さん/北海道三笠高校2年)を実際に同大学の調理室で作ってもらい、関係者が試食するとともに、表彰状が授与された。

講評では、「プロ顔負けのレベルであるとともに、和と洋が融合されて世界に通用するお菓子である」と絶賛された。
最優秀賞を受賞した多田尚輝さんは、「クリームを絞り出すときに手が震えて形をきれいにするのに苦労したが、とても嬉しい」と受賞の喜びを語った。

なお入賞作品は、北海道を中心に展開するコンビニエンスストアのセイコーマートが商品化し、10月上旬から期間限定で販売される予定。

収穫時期、農作業事故に気を付けて

2014 年 8 月 22 日

Filed under: — admin @ 4:16 PM ニュース

農林水産省は、農作業事故を減少させるため、9月から10月までを農作業安全対策の重点期間として、秋の農作業安全確認運動を実施し、秋の収穫時期に合わせて注意を呼びかけた。自治体、農業機械販売店、生産者団体などと協力し、農業者への安全意識の啓発を行なう。
農作業による死亡事故は、例年約400件のペースで発生しており、その多くが農業機械の関わる作業によるものである。農水省によると、平成24年は350件の農作業死亡事故が発生しており、7割が農業機械に関わるものである。そのうち、乗用型トラクターによる事故は半数を占めている。23年、24年は前年に比べ、件数が減少傾向ではあるものの、より農作業事故を減少すべく、農作業安全確認運動は毎年、春と秋に実施されている。
秋の農作業安全確認運動は、9月1日(月曜日)から10月31日(金曜日)までの2カ月間、「あなたの地域から広がる、農作業安全」を重点推進テーマに実施される。

乳和食のすすめ

2014 年 8 月 21 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 5:30 PM ニュース

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第61回日本栄養改善学会学術総会と一般社団法人Jミルクとの共催で、8月21日横浜市内で、標記の学会にてランチョンセミナーを開催した。
本セミナーでは料理家・管理栄養士の小山浩子氏が「牛乳と和食のしあわせな出会い おいしく減塩・乳和食」について講演した。また、公益社団法人日本栄養士会理事および緑風荘病院栄養室健康推進部の西村一弘主任が「病院給食における「乳和食」応用効果の検討」について講演した。

本公演で小山氏は、1.ミルクをだしにする、2.ミルクで割る・のばす、3.ミルクでゆでる・ゆで戻す、4.ミルクで溶く、5.ミルクにお酢を加える、以上五つの牛乳を使った減塩法が紹介された。会場では乳和食弁当が振る舞われ、聴衆者達からは“おいしい”という声が飛び交った。
また西村氏は、乳和食を実際に病院給食として提供している事例を紹介した。西村氏は「今後到来する超高齢化社会において、在宅医療を行なう方々は乳和食を取り入れてほしい。少量で栄養価の高い食事の提供、また高齢者に受け入れやすい和食として、そして一般の家庭でも手に入りやすい牛乳で作る乳和食は、とても有効だと思う」と述べた。

安全なルーメン分解性蛋白質の濃縮源:オプチゲン

2014 年 8 月 20 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 5:00 PM ニュース,新商品

オルテック・ジャパン合同会社は反芻動物向け徐放性混合濃縮非蛋白性窒素(NPN)濃縮物である「オプチゲン」を発売した。すべてのルーメン微生物、とくに繊維分解菌は、その成長と機能を適切なものに整えるため、窒素を必要とする。オプチゲンはルーメンに窒素を継続的に供給し、これによりルーメン微生物の成長と機能が適切に保たれる。

【特長】
・繊維消化分解菌に対し、より長時間窒素を供給する。
・より多くの発酵性炭水化物を供給するため、産乳量がアップ。
・ルーメン機能がより効率的になり、微生物蛋白合成を促進。
・より効率の良い繊維でルーメンの健康維持が可能。
・夏季における飼料由来の熱生産を制御しやすくなる。
・環境中への窒素排出低減。

【問い合わせ】
オルテック・ジャパン合同会社
〒105-0011
東京都港区芝公園2-3-27 芝公園PR-EX6階
TEL:03-6450-1216 FAX:03-6450-1274

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