牛用飼料の放射性セシウム暫定許容値は100ベクレル以下に
2012 年 2 月 3 日
農水省は2月3日、牛用飼料に対する放射性セシウムの改訂後の暫定許容値を、1キロ当たり100ベクレルに決めたと発表した(粗飼料は水分含有量:8割ベース、その他飼料は製品重量)。
同省では、食品の基準値を超えない牛乳や牛肉が生産されるよう改訂後の暫定許容値以下の粗飼料への切り替えを速やかに進めるとし、改訂後の暫定許容値以下の粗飼料の確保が困難な場合、乳用牛については3月15日までに改訂後の暫定許容値以下の粗飼料への切り替えを行なうとしている。
また、 今後収穫される牧草が改訂後の暫定許容値を上回ると予想される牧草地について、表土の削り取り、反転耕、耕起等による除染、デントコーン等への作付転換を進め、平成24年に圃場から収集する稲わら(春わら)については、検査したうえで、流通・利用を行なうとしている。
平成23年産牧草のモニタリング調査において、改訂後の暫定許容値を上回る放射性セシウムが牧草から検出された地域を有する県(注)では、県内で生産される平成24年産永年生牧草の飼料としての流通・利用の自粛を要請し、改めて調査を行なったうえで、流通・利用の自粛の解除を判断するよう指導するとしている。
(注) 岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉
原発事故発生県や周辺県などで、永々と自給粗飼料に励まれてきた方々にとって、まことに悔しい数字だと思う。(文責:関東支局)
TrackBack URL :
Comments (0)