第2回 広島大学酪農技術セミナー開催

2016 年 11 月 8 日

Filed under: — maetomo @ 5:03 PM セミナー報告

広島大学日本型畜産・酪農技術開発センターは11月8日、東広島市内で第2回広島大学酪農技術セミナーを開催した。全国から酪農家、関係者ら200人超が参加した。
本セミナーは「乳牛の繁殖問題とその対策 研究者、獣医師、普及員の視点」で、全酪連・村上明弘技術顧問、アルバータ大学・大場真人教授、ROMデーリイアシスト・芦沢博道獣医師が講演した。
開会に際し、広島大学日本型畜産・酪農技術開発センター・吉村幸則センター長は、「日本は高齢化社会で、人口は減少傾向に入った。食料事情の変化が見込まれるが、高齢者にとって大切な食糧の中には、乳製品があげられるだろう。最も大切な食糧の一つがミルクだ」「人工知能が発達し、将来、酪農でも活かされるだろう。しかし牛を生き物として管理するうえで、人が管理すること基本は変わらない。今日の演者には大切な繁殖と栄養の話をしていただく。活発な討論をお願いしたい」と挨拶した。

基調講演は村上技術顧問が「酪農業の未来を探る!」で、酪農の現在、将来に存在する課題や変化に対応するための対応策を紹介した。村上技術顧問は、とくに中小規模酪農の将来として、管理技術の高度化が進む移行期、哺乳・育成前期などを専業・外部かすることや、酪農団地化による効率化など、多くの将来像を提案した。
セミナーでは大場教授が研究者の立場として「乳牛の飼養管理と繁殖:研究者の視点」を、芦沢獣医師が「積極的に繁殖を管理する:現場獣医の視点」を、村上技術顧問が「繁殖は何を生み出し、経営を如何に回すか:普及員の視点」をそれぞれ講演した。
詳細はDairy Japan2017年1月号で。

雪印こどもの国牧場で恒例の牧場まつり開催

2016 年 11 月 5 日

Filed under: — Ryoichi Maeda @ 2:05 PM 未分類

11月5日(土)横浜市青葉区・雪印こどもの国牧場で、毎年恒例の「牧場まつり」が開催された。この日は天候にも恵まれ行楽には最適な秋日和となった。今回の牧場まつりでは、人気の乳搾り体験、バターづくり体験の他にもひつじレース、早搾り競争、ゲームコーナーなど参加型のイベントが盛りだくさん用意され、家族連れの来場者も大いに楽しんでいた。また恒例のサンプリングイベントでは恵ガセリ菌SP株ヨーグルトドリンクタイプが配布され、会場内の家族連れが一堂に押し寄せ大盛況であった。

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「アルファルファの常識を変えた男達」結成10周年ー北矢ケレス友の会

2016 年 11 月 3 日

Filed under: — djito @ 8:50 AM ニュース

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北海道根室管内別海町の酪農家5人による『北矢ケレス友の会』が結成10周年となり、その記念式が11月2日に札幌市で開催され、メンバーはじめ雪印種苗、JA道東あさひなどの関係者らが集まった。
『北矢ケレス友の会』とは、道東地区では冬期の土壌凍結で無理とされていたアルファルファ栽培に果敢に挑戦し、今や見事に定着・普及させた、同町北矢地区の酪農家の同志会。
メンバーは、石田敦さん、福本弘一さん、加藤忠博さん、矢口義道さん、新倉慎司さんの5人。
雪印種苗が品種改良により、耐土壌凍結性のあるアルファルファ『ケレス』を開発したことを機に、同会メンバーはそれを自家圃場で定着させることに取り組んできた。
施肥方法、混撒方法、刈り取り時期、草地更新方法など試行錯誤を重ね、その都度、関係者や地域の酪農家を招いて圃場検討会を開催するなどしてきた。
会長の石田さんは、「草地が良くなり地域が潤えば良いという思いで取り組んできた。やれることはまだたくさんある。皆さんと知恵を出し合いながら今後も取り組んでいきたい」と挨拶した。

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記念式で挨拶する石田敦会長
ケレスは根が横に伸びて広がる特性を持ち、厳寒地でも越冬性・永年性に優れている

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管理ツールとしての『糞便スコア』 ジンプロセミナー

2016 年 11 月 2 日

Filed under: — djito @ 4:45 PM セミナー報告

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雪印種苗は11月2日、酪農学園大学(北海道江別市)で『ジンプロセミナー』を開催し、乳牛飼料・栄養や蹄の専門家ら約50名が参加した。
同大学ルミノロジー研究室(泉賢一教授)およびジンプロジャパン社が共催。
今回のテーマは『周産期から考える蹄病対策~カウコンフォートと削蹄、栄養の重要性~』で、講師はダナ・トムリンソン博士(ジンプロ社飼料栄養研究員)。

同博士は、「乳牛の糞は、乳牛が食べたものの結果であり、健康状態や生産性を反映している」として『糞便スコア』を解説。
それを、ほかの評価事項と組み合わせて用いることで、ルーメンがどのように機能しているか、どこで、どのように飼料が消化されているのかを検討する材料になる。

【糞便スコア】
スコア1=薄く、水溶性、流性、緑色。
例:疾病罹患牛、エサを食べていない牛、放牧牛
スコア2=軟便、飛沫が飛び散る、固形分が少ない。
例:フレッシュ牛、放牧牛
スコア3=厚さ2~3cm、2~4輪の層ができる、長靴に張り付く。
例:推奨
スコア4=厚さ5~8cm、乾燥している。
例:乾乳牛、低蛋白質、高繊維給与
スコア5=厚さ8cm以上、固形。
例:粗飼料のみの給与、疾病罹患牛

【糞便スコアの目標】
・乾乳牛:3.5
・クロースアップ期の牛:3.0
・フレッシュ牛:2.5
・高泌乳牛:2.75
・泌乳後期牛:3.25

※詳報はDairy Japan 12月号で。

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