オリオン機械(株)が国内初!乳量計付自動離脱装置「MMD500」のICAR認証取得

2016 年 11 月 24 日

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MMD500のICAR認証を持つ太田哲郎社長

MMD500のICAR認証を持つ太田哲郎社長

11月24日にオリオン機械(株)新商品発表会が東京・八重洲の同社東京営業所にて行われた。
同社はこの度、日本で初の乳量計付自動離脱装置「MMD500」が国内初のICAR認証(家畜の能力検定に関する国際委員会)を取得した。MMD500は牛毎に正確な乳量測定ができると同時に乳温・電気伝導度も計測し、リアルタイムで表示する。
同社はこのMMD500との乳牛飼養管理ソフト「VMAP-3」と連携させた、精密飼養管理システム「CM20P(チャレンジ マネジメント 20 プレッション)」として今後つなぎ飼養の酪農家に提案していくと発表。CM20Pは、日々の測定結果の変化により病気の早期発見、発情予定日などを表示でき、繁殖・搾乳・給飼の一元管理が実現できる。VMAP-3で管理している牛舎情報・繁殖情報・治療履歴などの個体情報を元に、搾乳時にMMD500で計測した乳量・乳温・電気伝導度の情報を自動で取り込み、正確な乳量から牛に合った給飼量・飼料割合を算出し、マックスフィーダーへ自動送信されることで、設定された時刻に自動で多回給飼する。
このシステムにより乳量の増加、労働時間・労力の低減、飼料コストのロスの低減、また病気の早期発見、繁殖管理の向上など経営に大きく寄与することが期待できる。
同社の将来構想としてはIoTとクラウドコンピューターの活用で、牧場や牛のデータを家畜改良事業団・農協・獣医師・生産者をつなぐデータ通信網を構築し、どこにいても牧場や牛の状況を各機関と情報共有できるようになり、さらなる酪農経営の向上が期待できる。
発表に先立って同社・太田哲郎社長は「飼料コストが経営を圧迫している現状で、酪農生産者は長年、勘と経験によるエサ給与を行ってきたが、牛の個体毎必要量食べられていない牛にマッチングしていない部分もあって、ロスにつながっていた。我々が提案するシステムで飼料コストの低減に貢献できるのではないか、そして日本の酪農家の収益改善ができるよう活動に拍車をかけていきたい」と述べた。

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