管理ツールとしての『糞便スコア』 ジンプロセミナー
2016 年 11 月 2 日
雪印種苗は11月2日、酪農学園大学(北海道江別市)で『ジンプロセミナー』を開催し、乳牛飼料・栄養や蹄の専門家ら約50名が参加した。
同大学ルミノロジー研究室(泉賢一教授)およびジンプロジャパン社が共催。
今回のテーマは『周産期から考える蹄病対策~カウコンフォートと削蹄、栄養の重要性~』で、講師はダナ・トムリンソン博士(ジンプロ社飼料栄養研究員)。
同博士は、「乳牛の糞は、乳牛が食べたものの結果であり、健康状態や生産性を反映している」として『糞便スコア』を解説。
それを、ほかの評価事項と組み合わせて用いることで、ルーメンがどのように機能しているか、どこで、どのように飼料が消化されているのかを検討する材料になる。
【糞便スコア】
スコア1=薄く、水溶性、流性、緑色。
例:疾病罹患牛、エサを食べていない牛、放牧牛
スコア2=軟便、飛沫が飛び散る、固形分が少ない。
例:フレッシュ牛、放牧牛
スコア3=厚さ2~3cm、2~4輪の層ができる、長靴に張り付く。
例:推奨
スコア4=厚さ5~8cm、乾燥している。
例:乾乳牛、低蛋白質、高繊維給与
スコア5=厚さ8cm以上、固形。
例:粗飼料のみの給与、疾病罹患牛
【糞便スコアの目標】
・乾乳牛:3.5
・クロースアップ期の牛:3.0
・フレッシュ牛:2.5
・高泌乳牛:2.75
・泌乳後期牛:3.25
※詳報はDairy Japan 12月号で。
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