農水省は12日、今年2月現在の畜産戸数統計(概数)を公表した。
それによると、乳用牛の飼養戸数は2万100戸、前年同期比で900戸減(同4%減)である。飼養頭数は144万9000頭(経産牛94万3000頭)、一戸当たり飼養頭数は72.1頭。
飼養頭数別では、子畜のみ443戸、成畜1から19頭が4340戸(構成比22.4%)、同20から29頭が2940戸(同15.2%)、30から49頭が5210戸(同26.9%)、50から79頭が3910戸(同20.2%)、80から99頭が1010戸(同5.2%)、100頭以上が2030戸で同10.5%(うち300頭以上は203戸)。
特徴的なのは、80から99頭層が前年比15.8%減となる一方で、100頭以上層では同8%増加していること。
地域別では、北海道が7270戸(構成比36.2%)、東北が3130戸(同15.6%)、北陸が431戸(同2.1%)、関東・東山が4130戸(同20.5%)、東海が919戸(同4.6%)、近畿が709戸(同3.5%)、中国が975戸(同4.9%)、四国が498戸(同2.5%)、九州が1970戸(同9.8%)、沖縄が83戸(同0.4%)。
東北が、昨年の東日本大震災および福島原発事故による影響を受け、前年比7.1%減と戸数を減少させた。
飼養頭数を見ると、北海道が全国比56.7%、東北が8.0%、北陸が1.2%、関東・東山が14.0%、東海が4.2%、近畿が2.2%、中国が3.5%、四国が1.6%、九州が8.3%、沖縄が0.3%。
全国比36.2%の北海道の酪農家が、全国比56.7%の乳牛を飼い、日本全体の約51%の生乳生産を行なっていることになる。頭数で見ると、全国の約1割が成牛100頭以上を飼養している。
なお同統計によると、全国の肉用牛飼養戸数は6万5200戸、養豚戸数5840戸、採卵鶏飼育戸数(1000羽以下除く)が2810戸となっている。(文責:関東支局)