湿害に強い牧草フェストロリウムの最適な刈取り体系:農研機構が発表

2012 年 7 月 26 日

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農研機構:東北農業研究センターは、
排水不良で牧草導入が難しい耕作放棄地への栽培に適した、寒冷地向けの新品種フェストロリウム「東北1号」を開発、その栽培について、1番草を出穂初めに、2番草を梅雨明け後に、3番草を降霜前に刈取ると、栄養価の高い牧草を最も多く収穫できるという研究報告をまとめた。

それによると、この体系での年間TDN収量(栄養収量)は1トン/10aで、3年程度は連続利用が可能としている。

従来は、このような場合、耐湿性のあるリードカナリーが栽培されてきたが、フェストロリウムは栄養価が高く、収量性に優れるロリウム属(イタリアンライグラスなど)の牧草と、環境ストレス耐性や永続性に優れるフェスク属(トールフェスクなど)の牧草を掛け合わせ、それぞれの長所を兼ね備えるように開発された新草種。ライグラス型、フェスク型に大きく分けられ、それぞれ特性が異なる。「東北1号」はライグラス型フェストロリウムで、日本初のフェストロリウム品種。

平成21年に品種登録され現在増殖中で、平成25年度から市販の予定としている。

問い合わせ;農研機構 東北農業研究センター 企画管理部情報広報課
         Tel:019-643-3414 Fax:019-643-3588

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