農林水産大臣賞に北海道・塩野谷孝二さん
2012 年 7 月 13 日
全国酪農青年女性会議は7月12日と13日、神戸市内で第41回全国酪農青年女性酪農発表大会を開いた。一昨年は口蹄疫で、昨年は東日本大震災の影響で中止となった同発表大会が開かれるのは、3年ぶり。全国から多数の会員酪農家が参加した。
今大会で酪農経営発表の部で最優秀賞である農林水産大臣賞を受賞したのは、北海道酪農青年女性会議:塩野谷孝二さんで、演題は「次世代放牧への挑戦 放牧で高泌乳牛を飼う」だった。
塩野谷さんは約10年前から放牧を経営に取り入れ、土壌管理の徹底による放牧地の管理と良質な粗飼料生産に励み、経産牛1頭当たり1万kgを達成・維持していることなどが評価された。土壌管理には海外のコンサルタントの指導を受け、化成肥料や除草剤を使わず肥培管理にも力を入れている。また、デントコーンサイレージの通年給与を行なうことで、濃厚飼料の給与量を削減しつつ高泌乳を維持していることも評価された。
なお、意見・体験発表の部では北海道酪農青年女性会議:中村由美子さんが最優秀賞を受賞した。中村さんは「女もすなる酪農経営 仲間と学び情報共有で家族力UP」を発表し、夫が病気で入院生活を送るようになってから、自身が先頭に立って牧場経営を続けていることや、その経営手腕の高さなどが評価された。中村さんは北海道の女性農業者グループ「きたひとネット」の事務局を務めるなど、地域の活動にも積極的に参加し、酪農の枠を超えて地域産業の活性化に貢献していることも評価された。
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