乳質優良牧場は「乳の連鎖」を断ち切っている

2010 年 11 月 20 日

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北海道乳質改善協議会は11月19日、札幌市で第18回乳房炎防除対策研究会を開催し、酪農家はじめ乳質改善関係者310名が参加した。

前半は、竹本秀一氏(北海道酪農検定検査協会)が北海道の乳質改善の取り組みと、生菌数、体細胞数の推移を紹介。
続いて、「優良農場における乳質改善の取り組み」と題して、澤口豊牧場夫妻(JAえんゆう)、佐藤崇徳牧場(JA道東あさひ)が演者、菊地実氏(ホクレン技術顧問)、草場信之氏(北海道NOSAI)がコーディネーターを務め、日頃の乳質改善の取り組み、秘訣、搾乳作業の動画などを紹介した。

菊地氏は両牧場の共通点として、体細胞数10万以上は乳房炎の疑いがあると認識していること、それをきちんと検査していること、他の牛に感染する(乳の連鎖)を断ち切っていることなどをあげ、「乳房炎でない牛をどう守るかの方法論が構築されている」と語った。

後半は、三つの講演が行われた。
山口諭氏(北海道酪農検定検査協会)は「体細胞数に関する諸知見」と題し、体細胞スコアと乳量損失の関係を紹介。
前原徹也氏(JAサロマ)は「乳質改善の取り組みと抗生物質混入防止資材の活用」と題し、JAサロマの乳質改善活動を紹介。
中村貢氏(北海道酪農検定検査協会)は「バルククーラー点検表の改定について」と題し、現在実証試験中の新バルク点検システムを紹介した。

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