「北海道農場HACCP研究会」11月に札幌で開催

2014 年 9 月 15 日

Filed under: — djito @ 9:01 AM セミナー報告

北海道農場HACCP研究会が11月に以下の内容で開催される。
●日時:11月15日(土) 12:30~17:00
●場所:北海道大学獣医学部講堂(札幌市北区北18条西9丁目)
●演題および講師
1)開会挨拶:北海道農場HACCP研究会会長・西村雅明
2)基調講演:「流通業界、消費者が求めている畜産物の安全性~農場HACCPに期待すること~」(株)セイコーマート・浦安昭宏
3)農場HACCP認証農場の取組について:「酪農場における取組」(有)藤井牧場・藤井睦子、「肉用牛農場における取組」(株)向陽畜産・川尾敏章、「養鶏場における取組」」(株)ホクリヨウ・廣瀬正文、(有)北海道種鶏農場・酒井幹雄、「養豚場における取組」(有)道南アグロ・日浅文男、(有)西原ファーム・高橋圭一
4)参加費:3000円
5)参加申込・問合せ:申込は、所属、氏名、連絡先(E-mailまたはFAX)、研究会終了後の意見交換会の参加有無を明記し、以下にE-mailかFAXで。
西村獣医科クリニック・西村雅明/E-mail:yobou-juui@nifty.com FAX 011-896-0582
6)参加申込期限:11月4日

ともに学び、ともに考える

2014 年 7 月 1 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 5:00 PM セミナー報告,ニュース

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一般社団法人Jミルクは、6月27日都内で、平成26年度酪農乳業食育推進研修会を開催した。こうした研修会は初めての開催となる。Jミルクの前田専務は「今日、食育活動に対する社会的評価・期待は高くなってきており、酪農乳業関係者においても団体や企業、それぞれの立場から目標を持って食育活動を行なっている。しかし共通する部分も多々存在する。Jミルクとしては、それぞれの立場で食育活動されている方々を一堂に会し、共通する部分についてお互いに確認しながら、いかに戦略的に効果を出せるか議論し考えを整理する、そういう時期に来ているのではないかと考えている」と述べた。

研修会では文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課 学校給食調査官 江口陽子氏が「学校給食の現状と今後の役割」について、また大妻女子大学家政学部児童学科の石井雅幸氏が「食育から見た牛乳の価値~子ども達にその価値をどう伝えるか~」について、それぞれ講演した。

日本の畜産の今後の展望:日本イーラリリー

2014 年 6 月 25 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 10:30 AM セミナー報告,ニュース

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日本イーラリリー(株)エランコアニマルヘルス事業部は、6月24日都内で、2014年フードチェーン・ブランドセミナーを開催した。「グローバル化時代における日本の畜産を考える~日本の畜産の今後の展望とグローバル化時代を勝ち抜く戦略とは~」をテーマとし、「日本の畜産業の今後の展望について」東京大学大学院農学生命科学研究科 中嶋康博教授が、「国内乳業を巡る環境と展望」について(株)明治の小出薫特別顧問が、「食品安全認証取得について思うこと」について(株)イシイ 取締役雛・ワクチン卵事業本部長 永津一博氏が、「世界における日本農業の実力と潜在能力の引き出し方」について(株)農業技術通信社『農業ビジネス』編集長 浅川芳裕氏が、それぞれ講演した。

講演後は、モデレーターとして東京大学大学院農学生命科学研究科 食の安全センター長の関崎勉教授が加わり、「日本の畜産の今後の展望とグローバル化時代を勝ち抜く戦略とは」をテーマとしてパネルディスカッションが行なわれ、さまざまな意見が飛び交った。最後の総括で東京大学大学院農学生命科学研究科 中嶋康博教授は「日本は戦後、急速に社会を変化させた。このなかの大きな力である畜産は、現在の段階でまた大きく転換する時期がきており、そのことを意識しながら対応する必要がある。日本での経験を適応しながら各地域のビジネスへと発展させていき、そのためには日本国内でも改善・発展し続けていかなければならない。その活力を持ち続けていく必要がある」と述べた。

跛行の観察眼を鍛えよう 雪印種苗/ジンプロ/酪農学園大学

2014 年 6 月 3 日

Filed under: — djito @ 8:08 PM セミナー報告

ジンプロセミナー

雪印種苗は6月3日、酪農学園大学で、「暑熱ストレスと跛行対策~フットシグナルの観察による跛行牛の早期発見~」と題したセミナーを開催した。
ジンプロ アニマル ニュートリション ジャパン インク、酪農学園大学が共催。
講師はジンプロ社で飼料栄養研究員を務めるダナ・トムリンソン博士。

同博士は、蹄病の発生は、暑熱ストレスを受けた1~2カ月後にピークとなることから、暑熱対策をはじめ、蹄病をいかに早く発見して処置するかが重要であり、その観察眼を鍛える必要があると語り、以下を解説した。

蹄病モニタリングとして有効なのは「ロコモーション(跛行)・スコア」。
そして、もう一つ、蹄病モニタリングのお勧めは「フットシグナル」。
これは牛が何か不快に感じていることを示すもので、跛行の徴候を早く発見できる。
しかも、繋ぎ飼い、フリーストール、フリーバーン、放牧など、いかなる飼養形態でも発見可能である。

正常であれば、両肢がしっかりと地面に着いており、肢幅と尻幅が同じ程度である。
また、蹄はほとんど外向き(外股状態)にならない(正中線からの回転角度が15度以内である)。
同角度が15~40度は蹄病の疑いあり、40度以上は確実に蹄病を起こしている。
イリノイ大学の研究によると、蹄が外向きになると、その回転角度が大きい牛ほど生産寿命が短くなる。

フットシグナルの観察
1 繰り返し片方の肢からもう片方の肢へと、常に繰り返し体重をかけ替える。
2 牛体の正中線に対して肢の向きが平行ではなく、開いている(外股)。
3 牛床や段差のある場所の縁に立っている。
4 肢を休ませる。常に片方の肢を、もう一方の肢の前方もしくは後方にずらして地面に着けている。
5 横に動くときに、両肢の負重のバランスが悪い。片方の肢を素早く動かして反対の肢をかばう。特定の肢に負重することを嫌がる。

NZフォンテラが北海道の放牧酪農家を支援

2014 年 5 月 29 日

Filed under: — djito @ 6:04 PM セミナー報告,ニュース

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ニュージーランド(NZ)酪農に関する連続セミナーを企画する酪農学園大学 農食環境学群 循環農学類は5月29日、同大学でフォンテラジャパン(株)共催の第1回目セミナーを開催した。
同社の斎藤康博社長が「NZ酪農とフォンテラの現状」と題して講演した。

フォンテラは約1万戸の酪農家によって所有される酪農協で、NZ最大の企業。
集乳量は世界1位(年間2200万t)、売上は世界4位の乳業である。
世界各地にも牧場を設立し、生乳生産から販売までのネットワークを構築している。

同社長はTPPにも触れ、「日本も自由貿易を推進するとともに、世界市場との連動性を意識し、競争力を強化して、持続的発展につなげるべきである。NZはそうして発展してきた。日本はなぜ、それができないのかを考えていくべきだ」と語った。

さらに、北海道の放牧酪農家の経済性向上を支援する「NZ・北海道 酪農協力プロジェクト」を立ち上げたことも紹介。
これはNZ政府も参画する公的事業で、商業的な利潤を得るものではないと明言した。

写真=「日本酪農は保護された体制から脱却し、競争力を強化するためにコスト削減と制度改革が必要だ」と語る斎藤康博社長

平成26年度 帯広畜産大学「生産獣医療技術研修」募集

2014 年 4 月 25 日

Filed under: — djito @ 8:39 AM セミナー報告

帯広畜産大学は「生産獣医療技術研修」の受講者を募集している。
同研修は、受講者の経験年数に応じて「基礎コース」と「発展コース」に分け、さらに希望者には「フォローアップ研修」を行なう。
■期間
基礎コース=8月4日から8日まで、発展コース=8月25日から29日まで
■場所
帯広畜産大学 畜産フィールド科学センター
■募集人数
基礎コース=牛群検診未経験の産業動物臨床獣医師(20-40名程度)
発展コース=同経験を有する産業動物臨床獣医師(20名程度)
■研修内容
【基礎コース(牛群検診の基本技術)】
乳牛の飼料・栄養に関する用語解説、飼料品質鑑定法、アニマルウェルフェアとカウコンフォート、乳検データの見方と活用、乳牛の健康評価スコアリング、飼料給与診断と飼料設計(CNCPS)、牛群検診・代謝プロファイルテストの原理と活用、牛群検診結果の説明、総合質疑
【発展コース(牛群検診の実践技術)】
事例演習:牛群検診の流れ-MPTと牛群検診の準備から指導まで、貯蔵飼料の品質鑑定、飼料給与診断と飼料設計、牛群検診現地実習、飼料給与診断と飼料設計(CNCPS)、代謝プロファイルテストの診断、牧草の特徴と見分け方、乳牛疾病と酪農経営、農家への結果説明と指導の実際、事例発表会、総合質疑
■受講料
3万円(集合研修の教材費)または6万3000円(フォローアップ希望者、集合研修の教材費とフォローアップ研修の血液検査料)
■問い合わせ
《研修内容に関すること》
帯広畜産大学 畜産フィールド科学センター 教授 木田克弥
TEL 0155-49-5652 FAX 0155-49-5654
E-mail:kidak @ obihiro.ac.jp
HP:http://www.obihiro.ac.jp/~fcasa/extension.html
《受付に関すること》
帯広畜産大学 地域連携推進センター 若木・高野
TEL 0155-49-5776 FAX 0155-49-5775
E-mail:syogai@obihiro.ac.jp
申込期限:7月4日

エピジェネティクスとは:オルテック アジアパシフィック レクチャーツアー

2014 年 3 月 7 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 9:40 AM セミナー報告,ニュース

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オルテック・ジャパンは、3月6日、都内で、「オルテック アジアパシフィック レクチャーツアー」を開催した。今回は東京大学・塩田邦郎教授による「エピジェネティクス:概要と可能性」の基調講演が行なわれ、ガン治療の可能性も秘めたエピジェネティクス(DNAの配列変化によらない遺伝子発現を制御・伝達するシステムおよびその学術分野)研究の現状が報告された。基調講演後は「繁殖のための栄養-ニュートリゲノミックス」をテーマとしたシンポジウムが、養豚・養鶏の畜種別にそれぞれ行なわれた。
シンポジウム後は懇親会としてケンタッキー・ナイトが開催され、オルテック社製造のビール”ケンタッキーエール”が振る舞われ、本格カントリーバンドによるライブ演奏などで盛り上がった。

Dr.ニエンミの超音波画像診断セミナー:(株)フロンティアインターナショナル

2014 年 3 月 4 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 5:00 PM セミナー報告,ニュース

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(株)フロンティアインターナショナルは、3月4日、都内で、牛群管理における超音波画像診断の権威、ジョバンニ・ニエンミ博士を招いて「超音波画像診断セミナー(ベーシックコース)」を開催した。

開業獣医師であるニエンミ博士は、すでに20年以上も前の1993年から超音波画像を用いた牛群管理を始めており、繁殖管理、予防医学また酪農従事者・獣医師の継続教育の分野において多大なる貢献をしてきた。いまや世界で160以上のトレーニングのインストラクターとして国際的に活躍するニエンミ博士は、超音波画像診断を取り入れることで、より精度の高い繁殖管理ができること、また超音波を用いたこれまでの繁殖検診の事例紹介や対処法に関して講演がなされ、この日受講した獣医師も数々の質問を投げていた。
このセミナーは引き続き札幌(5日)、岩手(7日)で行なわれることになっている。

酪農経営基盤強化に向けて:Jミルク

2014 年 2 月 26 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 7:00 PM セミナー報告,ニュース

 

農林水産省 渡辺裕一郎調整官

農林水産省 渡辺裕一郎調整官

 

一般社団法人Jミルクは、226日、都内で、第2回酪農乳業セミナーを開催した。

Jミルクの前田浩史専務理事は「この業界の一番大きな問題は、生乳生産基盤の弱体化であり、この問題をスピーディーに確実に改善していくことが、われわれの大きな喫緊の課題である。酪農家の方々、酪農生産関係者の方に政府の政策をお伝えし、政府と一体になりながら生産基盤強化のため実行することが、まず必要なことである」と挨拶で述べた。

本セミナーでは、農林水産省生産局畜産部牛乳乳製品課、乳製品調整官の渡辺裕一郎氏は「国の酪農乳業への政策と今後のその方向性について」、Jミルク企画情報グループ参事の本田航氏は「平成26年度の生乳及び牛乳乳製品の需給見通しと今後の課題の詳細内容」、Jミルク普及グループ部長の木村敬氏は「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2013」を、それぞれ発表した。

渡辺裕一郎氏は自身の講演で、26年度の酪農関係経営安定対策として、加工原料乳に新たにチーズ向け生乳を含め、加工原料乳の生産者に補給金を交付する「加工原料乳生産者補給金制度」、生乳生産基盤が弱体化している都府県に対するものとして「酪農生産基盤維持緊急支援事業」、「都府県酪農経営国産粗飼料利用体制強化事業」等を発表した。

自給飼料増産の現場報告 酪総研シンポジウム

2014 年 2 月 1 日

Filed under: — djito @ 10:29 AM セミナー報告

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雪印メグミルク・酪農総合研究所は1月31日、札幌市で酪総研シンポジウムを開催した。
酪農家をはじめ関係機関、研究者ら約300人が参加した。
今回のテーマは昨年に引き続き「国産飼料を最大限に活かした酪農の再構築」。
自給飼料増産と活用の取り組みと課題を、以下の4名が講演した。

●「実証圃場」に好成果
同研究所・田中二三男所長は、「酪農総合研究所の自給飼料生産拡大の取り組みについて」と題して講演した。同研究所は平成20年より、酪農家をはじめJA、関係機関、関係会社の協力のもと、道内外に「実証圃場」を設定。自給飼料増産と、その利活用の優位性を検証し、そこで得た改善効果を地域に波及させている。事例の一つとして、草地20%更新や施設改善をしたところ、植生改善、収量の増加、サイレージ品質の向上などにより、2年間で売り上げが1800万円増えた実証農家を紹介した。

●酪農は水田も守る
千葉県香取市の酪農家・長嶋透氏(経産牛180頭)は、「牛乳の価値-インスピレーションのその後-」と題して講演した。同氏は3年前に、稲WCSの有用性にインスピレーションを感じ取り、稲WCS確保と利活用について日本酪農研究会で発表した。今回は、その後、地域あげての稲WCS生産・利用に発展し、さらに稲WCSを主体とするTMRセンターが稼働することを紹介した。同氏は、「稲WCSを利用することで、地域と共存しながら水田(国土)を守りながらの生乳生産につながる」と語った。

●こうすれば雑草は減る
十勝管内大樹町の酪農家・太田福司氏(経産牛170頭)は、「土・草・堆肥作り」と題して講演した。完熟堆肥作り、良質な草地作りで知られる同氏は、秘訣の一つとして、独自の草地更新方法を紹介した。それは、通常であれば1番草収穫後から播種まで約2カ月のところ、1年以上かけて雑草を徹底的に退治してから播種床作りを行なう方法。それにより雑草は極めて少なく、長持ちする草地となる。同氏は、「土作り、堆肥作り、草作り、牛作りの基本を守りつつ、後継者に喜んで引き継いでもらい、より魅力ある産業にしてもらいたい」と語った。

●土・草の改善で所得向上
根室管内のJA道東あさひ・小島友喜営農センター長は、「JAにおける植生改善の取り組みについて」と題して講演した。同JAは全道の約1割の生乳を生産し、草地も全道の約1割の約5万ha。自給飼料栄養価アップにより生乳の増産、農業所得の向上を目的に、草地植生改善5カ年計画を設け、草地更新事業(表層撹拌工法)1000ha、草地活性化事業(施肥・物理性改善・追播)1000haを年間目標として取り組み、着実に成果をあげている。同氏は、「土・草の改善により、足腰の強い酪農経営確立に向けて進めている」と語った。

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