ゲノミック評価の活用、そして日本からの輸出を考える 牛づくりの会
2014 年 4 月 24 日
乳牛の遺伝改良に積極的に取り組む北海道の酪農家が組織する「牛づくりの会」研修会が4月24日、札幌市内で開催され、酪農家をはじめ関係機関や事業体などから約60人が参加した。
同会の代表を務める三好孝行氏(富良野市・酪農家)は挨拶で、「世界では、より優れた遺伝子を見つける手段としてゲノミック評価が急速に進んでいる。日本もその一歩を踏み出したことは喜ばしい。国内の優れた乳牛遺伝子をさらに選抜し、それを酪農家の財産としながら、より優れた牛づくりを進めていくことが今後の改良方向である。また、それを海外にも供給し、国内および生産者利益を生み、若者が酪農産業に、より魅力を持つことが望ましい」と語った。
講演は以下の5題。
「SNP検査とゲノミック評価について」松本隆志氏(農水省生産局畜産部畜産振興課)
「動物検疫所の概要」田中耕司氏(農水省動物検疫所北海道出張所)
「乳牛精液・受精卵の輸出入について」鵜飼寿氏(農水省動物検疫所北海道出張所胆振分室)
「我国のゲノミック評価への取り組み」佐分淳一氏(家畜改良センター改良部情報分析課)
「北米におけるゲノミック評価の動向について」河原孝吉氏(北海道ホルスタイン農協改良部)
その後、全体討論が行なわれた。
国際協定では乳牛精液を輸出しようとすると和牛精液も同時に輸出されることになる問題、ゲノミック評価の活用の仕方や課題などについて、活発な意見が交わされた。
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