女性の力―十勝酪農フォーラム2014

2014 年 3 月 18 日

Filed under: — djito @ 10:17 PM ニュース

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十勝乳検連・十勝乳改連・十勝農協連が主催する「十勝酪農フォーラム2014」が3月18日、帯広市内で開催され、十勝管内の酪農家をはじめ関係者ら約150名が参加した。
今回のテーマは「酪農経営を支える女性の力」。
パネリストはすべて女性、また参加者の半数が女性という、かつてなかった内容で盛り上がった。

基調講演では、帯広畜大の石井三都夫准教授が「女性だからわかる、牛のための分娩管理技術」と題して、分娩事故の発生状況、難産の原因と対策、初乳給与法などを解説した。

パネルディスカッションでは、帯広市・伊藤善之牧場の伊藤由紀子さん(経産牛94頭、未経産牛72頭。搾乳、繁殖管理、自家授精を担当)、幕別町・(有)渡辺牧場の渡辺ひろ子さん(経産牛140頭、未経産牛100頭。飼養管理全般を担当)、上士幌町・(有)未瑠来ファーム・場長の佐藤佑梨子さん(経産牛400頭、未経産牛260頭。飼養管理全般を担当)、足寄町・木村晴美牧場の木村晴美さん(経産牛90頭、未経産牛36頭。搾乳、哺育、除糞、繁殖管理、自家授精を担当)が、スライドで飼養状況を紹介した後、担当業務での重要ポイントや、こだわりなどを話し合った。

今に至るまでの経緯についてのフロアからの問いに、「自分がやりたいことを、熱意を持って家族に伝えるようにしてきた」「自分は自分らしくやっていこうと思うようにした」「牛が好きだから、これまでやって来られた」「牛舎に毎日いることで、自然と任されるようになった」「お母さんがしっかりしている牧場は、基礎がしっかりしている。だから私も早くそうなりたい」などと答え、拍手がわき起こった。

十勝農業改良普及センター東北部支所の米田美保さんは、「女性には女性ならではの視点があり、それは酪農現場では非常に重要なものである。とくに哺育と乳質は、女性が入りやすく活躍できる分野である。哺育では、子牛の顔つきを細やかに見ながら声をかけ、牛と人との良好な関係を築いている。乳質では、自分の子どもに自信を持って飲ませたい乳質になるよう努力し、レベルアップさせている」と語り、フロアは興味深く聞き入った。

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