「消費者のリスク認知と信頼構築」をテーマにセミナー:日本酪農乳業協会が開く

2012 年 4 月 20 日

Filed under: — admin @ 6:25 PM ニュース,業界情報

20日、社団法人日本酪農乳業協会(J-milk)は、東京都内で、平成24年度第1回「酪農乳業セミナー」を開いた。参加者は約250名。テーマは「消費者との信頼を強めるために」。

開会挨拶で高野瀬同協会長は「当協会は、酪農家による安全な乳の生産、風評被害の払拭、放射性物質汚染による牧草の使用自粛への支援などを議論してきた。これらは、長期的な視点に立ち、業界全体で取り組むことが大切だ。そのためには、業界団体が連携し、専門家の話を聞き、消費者とコミュニケーションを図るとともに、消費者視点に立って我々から情報発信していくことが必要だ」などと述べた。

セミナー1では、同志社大学心理学部の中谷内一也教授が「消費者のリスク認知と信頼」と題し、1)一般人のリスク認知の基盤、2)リスク認知モデルの一例、3)信頼は何によって決まるのか、の3点を述べた。同教授は、安全と安心の違いを解説し、「正攻法は、各種業種に携わる人たちが実態として安全を高め、それを相手に理解してもらい、安心を得ることだが、多くの場合、それは難しく、機能しない。その理由は、人の情報処理システムが二重だからである」としたうえで、「科学的知識や専門的な技術力をふりかざしても、信用回復にはつながらない。相手と同じ目線に立ち、目標を共有していることを確認し合う作業が、信頼の回復、コミュニケーション改善に必要だ」などと述べた。

セミナー2では、全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長が「消費者とのキズナづくり 酪農乳業への期待」と題して講演した。生協における東日本大震災および放射性物質への対応、アンケート結果などを紹介したうえで、「消費者と事業者、行政の信頼関係づくりが大事で、どんな情報も共有して学び、支えあいたい。もっとコミュニケーションが必要」と述べた。そのうえで、事業者に対しては安全性確保と説明力アップが求められるとし、正直に、正確に、熱意を込めてアピールして欲しい、などとした。さらにメディアに対しても、安全と安心のつなぎ役として、責任ある報道を求めた。(文責:関東支局)

酪農家の川柳・短歌を大募集

Filed under: — maetomo @ 2:11 PM 未分類

全米乾牧草協会・輸出加工者協議会の理事を務めるジョン・スチャパインスキー氏は、日本の酪農・肉牛農家および日本へ乾牧草を供給するアメリカの牧草生産農家から俳句(川柳)、短歌そして詩の寄稿を募り、出版する予定だ。

ジョン氏は日本での生活経験もあり親日家。日本に良質な乾牧草を供給するための団体EPCの理事長。ジョン氏は「農業生産者こそ豊かな詩的想像力を持っているのです。私は皆さんの感性を引き出し、表現するお手伝いができたらと、日本の畜産農農家の方々の作品を募集することを考えました。牧場、牛そして酪農についての想いを寄せてください」と募集の経緯を話す。なお小冊子の販売収益は東日本大震災の義捐金として寄付するとしている。

【投稿先・問い合わせ】
e-mail:john@nhaepc.org(ジョン・スチャパインスキー氏)
EPC日本事務所 TEL&FAX 03-6427-0827(担当:西井)

TPP交渉参加反対への理解を求める 全中

Filed under: — maetomo @ 2:08 PM ニュース

全国農業協同組合中央会(JA全中)は4月19日から、都内でTPP交渉参加を阻止する街頭宣伝活動「TPPから日本の食と暮らし・いのちを守ろう!!」を実施している。
街頭宣伝活動ではTPPが雇用や医療、安全保障、食の安全・安心など広く国民の生活に関係することをまとめたチラシを配布し、この問題が農業と輸出産業だけの問題ではないことへの理解を求める。
4月20日はJR新橋駅周辺や銀座数寄屋橋交差点で12:00-13:00にチラシを配布した。次回は4月24日、銀座数寄屋橋交差点やJR吉祥寺駅周辺で実施する予定。

アナログのTwitter(ツイッター)

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

十勝管内Y牧場にうかがったら、牛舎の黒板に、「今日のツイッター」と題して何やら書いてあります。

フレッシュで良く見えた牛
1015、1007、756、1024

つなぎがおもく(腫れぼったい)外側開き(エックス脚)が数頭

水槽管理30点くらいかな
重曹ひとにぎり入れてごしごしとこする

これは地元を担当する農業改良普及員がY牧場を訪問した際に、書き残していったものだそうです。
Yさんはうなずきながら、このツイッターを読んで、
「第三者の目から見た牛の状態は貴重な情報です」と真摯に受け止めていました。

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