畜産衛生について考える:茨城県でセミナー開催

2011 年 2 月 25 日

Filed under: — admin @ 7:25 PM セミナー報告

2月25日、茨城県内で「平成22年度畜産技術セミナー」が開かれた。
主催は、筑西市畜産振興協議会などで、今回のテーマは「畜産衛生」。

同協議会の杉山会長が
「韓国の口蹄疫や国内の鶏インフルエンザなどで、畜産農家は不安が絶えない」
と挨拶した後、
1:畜産をめぐる情勢について」(家畜改良センター茨城牧場・分部場長)
2:家畜衛生について考える」(動物衛生研究所・津田知幸部長)
3:茨城牧場の防疫体制について(同センター・斉藤課長)、が講演した。

セミナーでは、家畜排せつ物の施設整備は今後、補助から融資に転換すること、
家畜衛生については、昨年の口蹄疫の発生を踏まえ、
国・地域・農場での「バイオセキュリティ対策の要点」が解説された。

同牧場は豚を研究している農場だが、酪農も、
1)伝染病の検査体制(衛生検査とワクチン)、
2)農場フェンスや扉の施錠、出入口の石灰帯、車両消毒、
3)公道に面する草地の虎ロープ張りや立て看板
4)踏み込み消毒槽 
5)家畜導入時の対策、などは必要と解説した。(文責:DJ関東)

農水大臣賞に近藤獣医師

Filed under: — admin @ 1:55 PM 未分類

受賞者:左から近藤氏、櫻井氏、池満氏、神野氏

受賞者:左から近藤氏、櫻井氏、池満氏、神野氏

農水大臣賞を受賞した近藤氏

農水大臣賞を受賞した近藤氏


 2月23、24日東京で、第37回家畜診療等技術全国研究集会(主催:NOSAI全国)が開催され、全国よりNOSAI獣医師や大学教授、学生などが集まった。

 初日は、それぞれが行なった研究の発表、2日目には、末吉益雄氏(宮崎大学)「今後の口蹄疫の地域・国家防疫対策(案)について」、大和田孝二氏(NOSAI連宮崎)「宮崎県における口蹄疫の発生概要・課題および防疫対策(案)について」の2つの講演と表彰が行なわれた。

 農水大臣賞には、近藤寧子氏(ちばNOSAI連東部家畜診療所)の「牛群検定における育成牛の発育状況の検討」が選ばれ、佐々木伸雄審査委員長(東大)は「骨格やルーメンの発達など、育成期の重要性を示しており、今後の更なる研究を期待する」と評価した。
以下、その他の受賞者

 吉田賞には、
◇「家畜群疾病情報分析管理事業(乳牛繁殖管理)における当診療所の実状、およびそれを利用した2戸の経営不良農家への生産性改善効果」
櫻井直人氏(北海道・根室地区NOSAI中春別家畜診療所)

 奨励賞には、
◇「直腸検査において触知される第三胃の変位と拡張」
池満康介氏(北海道・NOSAIオホーツク湧別支所遠軽家畜診療所)
◇「豚の直腸検査を用いた繁殖障害の治療効果」
神野雅子氏(NOSAIえひめ松山家畜診療所)

 経営局長賞には、
◇「IFA抗体検査および定量PCRの評価に基づく豚サーコウイルス2型(PCV2)ワクチンの効率的なワクチネーションプログラムの決定」
山本昇氏(NOSAI連宮崎リスク管理指導センター)
◇「泌乳牛における小型ピロプラズマおよびヘモプラズマ混合感染症例と同居牛の進潤調査」
兼子千穂氏(岩手県・NOSAI磐井西磐井家畜診療センター)
◇「黒毛和種の皮膚無力症の1例」
小笠原剛士氏(NOSAI鳥取)
◇「2卵移植と新型移植機を導入したF1雌牛飼育農場における受精卵移植成績」
原誠氏(ちばNOSAI連北部家畜診療所)
◇「難治性の関節炎に関節切開術を行った黒毛和種牛の3例」
佐藤聡子氏(鹿児島県・NOSAIそお)

2011-2月評価トピックス(国内種雄牛版)を発表

Filed under: — admin @ 9:51 AM ニュース

家畜改良センターは22日、乳用牛遺伝的能力評価2011-2月の評価結果(国内種雄牛分)を発表した。

1位は総合指数+3298のエンドレス ジアンビ、
2位は同+3183のオージェーフアーム ハート ランカスター ET、
3位は同+2852のヘンカシーン ゴールド ドリーム、
以下順位は同センターリリース、またはこちらをご参照ください。

また、今回新たに9頭の新規種雄牛が登場し、そのうち3位のヘンカシーン ゴールド ドリームをはじめ、
7位ストレチア マウイ チルドレン ET、
9位フオレスト フエアリー エムトト オーマン ET、
10位フオレストフエアリー ブリツツ ゴールデン ET、
14位フオレスト フエアリー ジユラー ウイナー ET、
15位オムラ スイーテイー アレンジ ET、
26位YKT クリスピー フリーダム ET、
35位フリージアEJ クラウンET、の8頭の新規種雄牛が40位以内にランクインした。

なお、本評価結果をもとに、インターブルが算出を行う国際評価値については、4月5日に公表予定。

(独)家畜改良センターHPはこちら

良質サイレージの「におい」

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

良質サイレージの「におい」(香味)は、どんな「におい」ですか?
教科書的には、「快甘酸臭・芳香」とあります。

良質サイレージづくりを追求しているS氏に聞いたら、
『良いサイレージは、ほとんど「におい」がない。かすかに原料草の「香り」がする程度』
と言っていました。
実際、S氏とともに良質サイレージづくりに取り組んだ牧場のみなさんも、同意見です。

ところで「におい」には、「匂い」「臭い」の2種類の漢字があります。
Wikipediaでは、
『良いそれの場合「匂い」とし、悪いそれの場合は「臭い」とする。
とくに良いにおいの場合は「かおり」「かほり」「香り」と、別の言葉を当てることも行われる』
とあります。

そのことからも、良質サイレージは、「かすかな良い香り」という表現が適切なのかもしれませんね。

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