23年度生乳需給は需要が供給より大

2011 年 2 月 1 日

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 j-milkは1月28日に理事会を開き、平成23年度の生乳需給予測を決定した。これによると、23年度の生乳需給は脱脂粉乳需要ベースで6万1000t、バター需要ベースで1万9000t、それぞれ需要が供給を上回る「需給ひっ迫」が予測されることがわかった。

 j-milkの予測によると、23年度の生乳生産量は北海道でほぼ今年度並みの389万t(100.2%)、都府県で今年度よりさらに減少し368万2000t、計757万1000t(98.8%)と微減する見通し。一方、用途別処理量は、牛乳等向け処理量は牛乳需要の減退に牽引され402万4000t(97.6%)、乳製品向けがほぼ今年度並みの347万9000t(100.3%)と見込まれる。ただ、脱脂粉乳・バターともに、生産量に対して需要量が上回ると見通され、「国産生乳」の需要で見ると、冒頭のような需給ひっ迫が予測されるとしている。
 j-milkは「23年度は生乳供給量と需要量、ともに減少するが、結果として今年度同様に需要が供給を上回ると見込まれるため、乳製品在庫はさらに減少する見通し」とし、「国産牛乳乳製品の安定的な供給に努め、需要の喪失が起こらないような需給調整対応を行うべき」としている。

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