「ミルクですこやかな毎日を」:日本酪農科学会が市民講座を開く

2011 年 2 月 11 日

Filed under: — admin @ 3:43 PM セミナー報告

2月11日、乳の研究者らで構成されている日本酪農科学会が、
東京・有楽町朝日ホールで、市民講座「ミルクですこやかな毎日を」
を開き、多数の市民が参加した。

開催挨拶で、同学会の斉藤教授(東北大学農学部)は、
「乳の研究成果を、エビデンスに基づき情報発信していきたい」
と述べ、ミルクとメタボの関係をテーマに3つの講演が行われた。

清水誠教授(東大)は「牛乳の成分と機能」と題し、
牛の泌乳生理や成分の特徴、とくにタンパク質のアミノ酸バランスの良さ
を示し、ミルクの栄養と生理機能性成分などを紹介した。

上西一弘教授(女子栄養大学)は、
「牛乳とメタボリックシンドロームの関係」と題し、
約8000人を対象に、牛乳摂取量ごとに4区分し調べた結果、
牛乳乳製品の摂取量が増えるにしたがい、メタボの該当者が有意に
少なかったことから、牛乳はメタボ予防に有用な可能性がある、と紹介した。

宮崎滋医師(東京逓信病院副院長)は、
「メタボリックシンドロームの予防のために」と題し、
メタボの判断基準と治療などを解説したうえで、牛乳は健康の増進、
メタボの予防に欠かせない食品である、などと述べた。

講演後は、上記の専門家をパネリストに、ディスカッションが行われた。
併催として日本乳業協会栄養相談室も開かれた。(文責:DJ関東)

酪農と養豚はウィン・ウィンの関係にある

Filed under: — maetomo @ 6:46 AM 未分類

Dairy Japan 3月号の「マイ・オピニオン」は、(有)ビィクトリーポーク(本社農場/仁木町、樽前農場/苫小牧市))の代表取締役であり、昨年8月に設立された北海道ホエイ豚協議会の会長を務める中岡勝氏のインタビューです。

ヨーロッパ等では、酪農と養豚は一つの地域に同居し、チーズの生産に伴って出てくるホエイの処理を、養豚が当たり前のように行なっているケースが多いそうです。
つまり酪農と養豚は本来、補完し合う関係にあるのです。

「北海道の乳業工場にとってはホエイの処理費の軽減につながり、養豚生産者にとっては北海道ブランドという地域性を出すことができる。つまり、お互いウィン・ウィンの関係になれる(双方が良い結果をもたらす)」と中岡氏は語ってくれました。

ちなみに(有)ビィクトリーポークは、北海道日高乳業(株)のホエイを自前のローリーで運んでいます。
(写真提供=(有)ビィクトリーポーク)

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