一般社団法人Jミルク(以下、Jミルク)は、2月17日~3月16日の期間、サミットストア成城店、府中西原店において、牛乳を活用した食育活動による新たな食品売場活性化の取り組み(実証実験)を実施している。本件に関する記者発表を2月25日、都内で開催した。
この取り組みは、食品小売店での食育活動により、健康的な食生活の普及、国産の牛乳乳製品の価値向上を図るとともに、健康や食生活に関する情報収集・コミュニケーションの場として食品売り場を位置づけ、価格訴求型から価値訴求型へ転換を図り売り場の活性化を促進することを目的としている。食品スーパー、研究機関、栄養士、地域の学校や病院、行政の協力・連携により実施する、日本で初めての取り組みである。
Jミルクの前田浩史専務理事は本会見で、「食品企業、小売流通業界、研究機関等、それぞれの立場で食育活動をされているが、これらをさらに効果のあるものにしたいというのが、われわれの大きな動機であった。生活者に対して栄養や健康機能についての情報を発信するにあたり最も適切な場所は、夕飯の献立等を考える機会がある食品売り場と考え、そこでの情報発信は大きな意味があり効果的だと考えた」と述べた。
本取り組みのタイトルは「野菜と牛乳 Think the meal!~健康のために食を考える」と題し、子どもの健康な成長を願う母親層、健康の維持管理が必要なシニア層をターゲットとしている。不足しがちな牛乳と野菜を組み合わせるなどの「望ましい食事の在り方」を提案し栄養改善を図るとともに、牛乳と野菜を軸としたレシピの提案により、売り場の活性化を図る。
具体的な取り組みとしては、店内に「健康・食育ステーション」というブースを設け、学校の給食情報、栄養士・専門家・行政・店員等からの野菜や牛乳の健康効果についてのコメントや、野菜と牛乳を使用したレシピ等を提供する。また、牛乳・乳飲料の飲み比べもでき、味と種類の違いへの理解促進を図る。成城店では、ミルク団子作りやヨーグルトの美味しい・楽しい盛り付け方、チーズを使った減塩おむすび作りといったイベントも行なわれる。