基本の「き」から学べる! 乳牛繁殖の実践書籍が登場

 

『乳牛繁殖の基本の「き」』がデーリィ・ジャパン社より発刊します!

 

 皆さんご存知のとおり、酪農における繁殖管理は最重要項目の一つであり、繁殖がうまく回れば経営向上につながります。裏を返せば、繁殖成績が高いことは、飼養管理や栄養管理など、あらゆる管理がうまく回っている結果とも言えます。

 そんな「繁殖」をテーマにした書籍を、日本獣医生命科学大学の三浦亮太郎先生が執筆し、デーリィ・ジャパン社より発刊されます。

 当書籍は、三浦先生が以前『Dairy Japan』誌で連載いただいた内容をベースとし、より現場で活用しやすいようにバージョンアップしました。

文字通り基本の「き」から

 酪農場の入社後のスタッフ、業界各社の新入社員、勉強中の学生、改めて繁殖レベルアップに向き合う生産者や獣医師・授精師の方々など、酪農場の繁殖成績向上に関わる関係者は、意外と多く存在します。当書籍はそんな人達が「スムーズにレクチャ―できる/受けられるための基礎知識を学べる本」となっています。必要な用語や、直腸検査の方法やエコーの見方、繁殖生理野の基本など、自分はやっていなくても、知っておくと役に立つ情報がまとめてあります。

生産者だけでは繁殖は成り立たない

 多くの酪農場では、母牛の妊娠を成立させるには、自身の力だけでなく、獣医師や授精師によるさまざまなサポートが必要です。通常の飼養管理をしつつ、関わる人達と良いコミュニケーションを取りことも、繁殖成績を高める重要な要素となります。しかし、それぞれの専門分野には深くかかわれなかったり、双方の繁殖管理に関する思惑にズレがあることで、上手く回らないケースというのも、現場の課題として多いといいます。

 『乳牛繁殖の基本の「き」』は、ぞれぞれの立場を理解するための共通言語の理解を始め、お互いのことを知ることでさらに良いコミュニケーションが生まれ、最善の選択ができるきっかけとなることを目指しています。

 

もくじを紹介

第1章 基本編(for 酪農家・獣医師・授精師)

1 乳牛繁殖学の基礎知識を身につけよう

2 技術者間での認識・情報共有の重要性

3 現代の泌乳牛における繁殖生理の特徴

4 発情観察と発情徴候

5 見逃したくないSTとMT以外の発情徴候

6 繁殖管理で覚えておきたい生殖器の解剖

第2章 授精実践編(for 自家授精酪農家・授精師)

7 直腸検査

8 発情周期を通しての卵巣内構造物の発育動態

9 発情周期期間中の卵胞および黄体の発育とそれに関わる性ホルモン

10 人工授精

11 受精から妊娠までの生理

第3章 知っておくと獣医師とコミュニケーションがとりやすくなる(for 酪農家・授精師)

12 妊娠鑑定

13 超音波画像診断装置の原理

14 繁殖管理で使用する代表的なホルモン製剤

15 発情同期化

16 排卵同期化・定時人工授精の原理

第4章 繁殖が上手くいかない。原因はこんなところに?(for 酪農家・獣医師・授精師)

17 繁殖障害 卵巣に関連する疾患

18 繁殖障害 子宮に関連する疾患

19 リピートブリーダー

第5章 繁殖成績UPにつながる飼養管理(for 酪農家)

20 分娩後の生殖器の回復 -子宮修復-

21 分娩後の生殖器の回復 -卵巣機能の回復-

22 繁殖性の高い牛の特徴は?

 

 発売日は1月23日(木)。デーリィ・ジャパン社のオンラインストアから、本日より予約注文が可能です! オンラインストアより予約注文を頂いた皆様には「Dairy Japan手ぬぐい」をもれなくプレゼントいたします。皆様からのご注文をお待ちしております!

Dairy Japanオンラインストアはこちら

 

※事業所様など、とりまとめてご注文いただく際は、

弊社電話番号:03-3267-5201

もしくは

弊社メールアドレス:milk@dairyjapan.comまでご連絡ください。

海外視察を1冊に

Dairy Japanをご愛読いただいている皆様の元には届いているかと思いますが、Dairy Japanは毎月の月刊誌に加えて年に3冊、増刊号を発行しています。

そして、2025年の1月増刊号から、タイトル・内容を刷新し、『Dairy Biz』シリーズが始まります!

創刊号となる『Dairy Biz 01』では、海外の酪農情勢と、もっと「経営」に詳しくなれるノウハウをご紹介しています。
いろいろなものの価格が高くなり、海外視察に行きづらい状況のなかで、「それでは現地から情報を送ってもらおう!」ということで、世界5カ国の酪農業界で活躍する方々から、現在の国ごとの酪農情勢や農場の紹介をしていただきました。

5カ国を見比べるだけでも、考え方や実施していることが日本とは違い興味深かったですし、「日本でもこの分野はいずれ注目が集まるのでは」と思うところもありました。
現地から生の声を一度に紹介できるのは、雑誌の強みだと感じました。ぜひ目を通してみてください。

届いていない方は、増刊号だけのご購入ができますので、ぜひ弊社ウェブストアでお買い求めください。

オンラインストアはこちら
https://dairyjapan.base.ec/items/96411473

 

どれから読んでもピース(情報)が埋まる(整理・収納)!

わかりやすい解説でお馴染み、大場真人教授(カナダ・アルバータ大学)の『ここはハズせない乳牛栄養学』シリーズです。

皆さんが持っている情報や知識をきちんと整理・収納して、必要な情報が、必要なときに、必要な形で使いこなせるように、栄養管理の基礎をまとめ上げました。
「乳牛の科学」「粗飼料の科学」「飼料設計の科学」「子牛の科学」―どれから読んでも、新しい情報が利用できる力、知識を活用できる力が身につきます。

とくにこれからの酪農産業を支えていく若い方々に読んでいただき、栄養学の面白さや楽しさを感じながら、「現場技術」の習得に役立てていただければ幸いです。

以下のDJオンラインショップからご注文ください。
https://dairyjapan.base.ec/items/80003907

バルク乳から真相がわかる!

Dairy Japan書籍『最新 乳房炎コントロール~損失を最小限にする~』(著者:三好志朗・三浦道三郎)が好評発売中です。
「バルクタンク乳モニタリング」から現場の問題点を見つけ出し、改善する方法を紹介しています。
乳房炎の治療では、「オンファームカルチャー」を含め、培養結果に基づく「治療プロトコル」も紹介しています。
牛床環境を含めた搾乳衛生や搾乳手順などについても、いかに乳房炎予防において重要であるかを解説しています。
内容・ご注文は以下のDJオンラインショップから。
https://dairyjapan.base.ec/items/68350267

【好評発売中】『NASEM 乳牛栄養要求 第8版』日本語版

『NRC 2001 第7版』から20年—-乳牛栄養学はここまで進化しました!
『NASEM 乳牛栄養要求 第8版』
A4レターサイズ(ハードカバー)・504頁
定価29,700円(本体27,000円+税、送料込)
詳しい内容・ご注文は、以下のDJオンラインショップで。
https://dairyjapan.base.ec/items/70124359

【併せて読みたい本】
『ここはハズせない乳牛栄養学 3 ~飼料設計の科学~』
飼料設計の基本から専門までを一冊に!
大場真人教授(カナダ・アルバータ大学)の『ここハズ』シリーズ第3弾。
B5判・214頁・定価3,520円(本体3,200円+税、送料込み)
詳しい内容・ご注文は、以下のDJオンラインショップで。
https://dairyjapan.base.ec/items/68349974