リピートブリーダー

いくら綿密な繁殖管理を施しても、いかんともしがたいのが不受胎牛〔=リピートブリーダー:発情周期および生殖器には異常がないのに、3回以上AI(人工授精)しても受胎しない乳牛〕です。
「どの牧場にも3割くらいいるのでは」と言われていますが、いかがでしょうか?

その対策として、一ひねり、いや二ひねりした取り組みが北海道のJA中標津で行なわれています。
どういうことかというと、
1 リピートブリーダーに受精卵移植(ET)して受胎率を上げる(4割以上です)。
2 その受精卵は町内の牧場から採卵したホル優良血統胚(X精液受精卵です)を用いる。
というものです。

同町のK牧場は、この取り組みでリピートブリーダーが一発受胎。
しかもその雌子牛が12月齢になったときにJAで採卵を行ない、それを他牧場でETし、優良血統牛の遺伝子がどんどん拡散しています。
「この取り組みは、優良血統牛を早期に揃えることと、分娩間隔を短縮することの一助になっている」(K牧場)

※詳細はDairy Japan 6月号で。