「搾乳マニュアル」インドネシア語版

十勝管内のS牧場は、インドネシア人実習生のために、インドネシア語の搾乳マニュアルを作成・活用しています。
無料でダウンロードできる酪農現場マニュアル作成のテンプレート「デーリィNavi」を使ってアレンジし、Google翻訳を使ってインドネシア語バージョンにしたそうです。
「搾乳作業が統一され、もはや実習生に完全に任せられるほど。実習生が入れ替わっても対応できる」と重宝していました。
同牧場は「デーリィNavi」を使って、ほかに分娩・子牛・乾乳・繁殖・給飼と水・蹄・農場衛生も、皆の作業が標準化されるようマニュアルを作成していました。
※詳細はDairy Japan 6月号で。
※デーリィNavi:https://946nokyoren.or.jp/dairynavi/

想定以上のダメージ

「生産抑制で昨秋に数十頭を淘汰したが出荷乳量は若干下がったくらいだった」と言うSさん(十勝管内)。
そこで年明けにさらに数十頭の淘汰と早期乾乳でようやく計画数量以下にした。
搾乳頭数は結局、2割以上減ってしまった。
Sさんは「生乳の減産は想定以上に搾乳頭数を減らさなければならないものだ。何のための寝床なのか……」と空間が目立つ牛舎で顔をしかめる。
こうした乳牛頭数の減少は、それこそ想定以上の生乳生産基盤の弱体化、産業の後退となり兼ねない。

シャロレー

北海道根室管内別海町の預託OPU(経膣採卵)牛舎で、シャロレー種という真っ白なフランス原産の肉用牛を初めて見ました。
その肉は赤身が多くとても美味しいらしいです。
肉量が多いことから交雑種(F1)の生産にも使われるとのことです。
黒毛和種とのF1はワロレーと呼ばれ、その毛色は白×黒だからグレーになると聞き、冗談かと思ったら本当だそうです。
その肉はどのようなものか興味津々です。

ヒヤリハット:速やかに対処を

写真はミルキングパーラー・ピットの一部分ですが、ここだけでも5カ所、事故防止の改善がなされていました。Dairy Japan 3月号(発売中)のルポ特集『農作業事故を防ぐ現場の実際』で取材訪問した、ホクレン訓子府実習農場です。「“多少の危ないは当たり前”と思ってはだめ」とし、ヒヤリハットがあれば報告し、速やかに対処されていました。
【写真説明】
①階段に滑り止め
②踏み込み消毒槽(容器)の高さを一番下の階段の高さに合わせた
③階段からプラットフォームに移る際に空中を跨いでいたが金網を取り付けた
④洗浄のお湯が高温なのでヤケドしないよう混合栓にした
⑤丸棒だったハシゴを平鉄にした

血乳対策法

Dairy Japan 2月号に「周産期乳牛における血乳の発生要因とその対策」が載っています(黒岩朋子氏・NOSAI宮城 県北家畜診療センター・獣医師、向井和久氏・(株)林原 新領域開拓室 飼料プロジェクト、共著)。
血乳が発見されるのは分娩後の初回搾乳時がほとんどですが、分娩前にすでに血乳になっている場合もあるそうです。
血乳の発生は酸化ストレスが関連している可能性があることから、抗酸化物質を充足させることも対策法です。
本記事には、その試験効果が解説されています。