シカ柵

北海道ではエゾシカによる農業被害が常態化しています。
釧路管内のI牧場は昨年、高額の投資を覚悟し、約40haの更新草地の周囲にシカ柵を張り巡らせました。
すると、「新播はこれほどきれいに生え揃うものなのか!」とIさんは驚き、「反収が2~3割増えた!」とさらに驚いたと言います。
そして、「鹿はリード(カナリーグラス)を食べない。つまり鹿が食べ残した栄養価の低いリードを牛に喰わせ、栄養価を上げるために購入飼料を増やしてコストを上げているようなものだ」と嘆いていました。
粗飼料自給率を上げるためには、鳥獣被害対策事業の拡充も必要ですね。

飼養密度

目標とする飼養密度は搾乳牛群も乾乳牛群もベッド数の85%以内としているK牧場です。
85%の理由を聞くと「自分が牛だったら、このくらいなら安心して寝られるから」と笑うKさん。
85%の搾乳牛舎を見わたすと、なるほど納得。
空いているベッドがすぐそこ・ここにあり、少し歩けば居心地の良い寝床でゆったり寝られます。
高乳量(平均41kg/日)・繁殖好成績(妊娠率34%)は、こうした飼養環境も影響しているはずだと思いました。
詳しくは、本日発売のDairy Japan 10月号で。

根本原因は何?

牛達の調子が悪いとき、「一つのことだけにポイント当てても全然良くならないことは、皆わかっている。でも焦り、悩むと、そこだけしか目に入って来なくなる」と、ご自身の経験談を明かすK牧場。
「そうなると、わけのわからないところにハマっていく。特効薬的な物を聞くと、それに飛びついてみたり。この薬は効く、この注射は効く……とか」と続けます。
「そうではなくて、なぜ飲ませなければならないのか、なぜ注射を打たなければならないのか、原因があることを忘れてしまう」
「そもそも飼養環境を良くすれば、それらを使わなくても良かった、というケースが多いね」と吐露してくれました。

牛乳とスポーツ

連日熱戦が繰り広げてられている東京2020オリンピック。
それに関連して、Dairy Japan 次号(9月号)の連載「こばなしこうし」(島本正平獣医師著)に、牛乳とスポーツの相性が良いトピックスがマンガで紹介されています。
脱水改善、筋肉の回復と合成、筋肉繊維の発達、体組成の改善……等々。
「牛乳は優れたスポーツドリンクでもある」ということを口コミで広げていきましょう!

さらに関連して、以前の当サイト(DJニュース)で、「運動と組み合わせた牛乳の効果」と題した寺田新氏(東京大学 准教授)の講演内容が載っていますよ。
http://dairyjapan.com/news/?p=9593

繁殖成績向上の副作用

「乾乳牛舎が過密になって……」よく耳にすることの一つです。
それにはいろいろな要因があるようですが、「繁殖成績向上の副作用」も、その一つだそうです。
妊娠率が1ポイント上がると、年間分娩頭数が搾乳牛頭数100頭当たり5頭増えるそうです。
それで「乾乳牛舎が過密になって……」
うれしい悲鳴が、残念な悲鳴とならないように、繁殖管理の改善と乾乳牛管理・施設の改善はセットですね。
※詳細は来週発売のDairy Japan 8月号で。