給飼にまさかのモノが大活躍!?

重たいものをラクに動かしたい——
これは酪農家さんに限らず、人類共通の願いかもしれません。
引っ越しで冷蔵庫を動かすとき、会社の書庫の本を積み直すとき、たった数センチの移動がものすごく大変だったりしますよね。

取材で訪問したK牧場では、「力技」から「アイデア勝負」へ、見事な転換が行なわれていました。

なんと、自動給餌機のレールに見慣れない“フック”が!

これ、ただのフックじゃありません。鉄工所にオリジナルで作ってもらった特注品。飼料ロールをこのフックに引っかけて、レールに沿ってスーッと横に動かす仕組みだそうです。

これが、思っている以上にスムーズで、力を入れなくても重たいロールを楽々動かせて、そのうえ、そのまま牛達の前にエサを配れる。
これにより腰や肩への負担がぐんと減ったそうです

きっとこのアイデア、どこかの現場でもヒントになるはず。
ちょっとした工夫で現場は変わる。
そんなK牧場の取り組みに、今日もまた感服しました。

国産粗飼料を利用して最適化を図る

まだ5月だというのに、本州ではすでに30℃を超える日がでてきました。
酪農現場でも夏への対策が必要な季節になってきました。

そんななか、Dairy Japan6月号の特集では、神奈川県のK牧場を取材しました。
印象的だったのは、「酪農は一人で勝ち抜くものじゃない」という言葉。北海道の仲間からの助言をきっかけに、国産粗飼料の導入を進めてきたK牧場。
コロナ禍や情勢の変化もあって、より国産飼料の重要性が高まるなか、仲間達とともに国産粗飼料の導入を進めていったそうです。
その取り組みは、単なる「置き換え」ではなく、経営のバランスを見据えた“最適化”。さらに今後はTMRミキサーを導入し、飼料コストの削減に加え、乳質・乳量の維持にも挑戦していくとのこと。

 飼料の調達から自家育成へのチャレンジ、これからのTMR導入まで―取材で見えた、K牧場の新たな可能性。ぜひDairy Japan6月号でご覧ください!

オンファームカルチャーで原因菌を知る

皆様こんにちは!

実は最近、家族そろって胃腸炎でダウンしていました。
動けない、食べられない、ただただ回復を祈る日々……。健康って本当に大事ですね。

ようやく体調も落ち着いてきたところで、わが家にも届いたのが『Dairy Japan5月号』
そのなかから特集記事の一つを少しご紹介します。
茨城県のO牧場が、乳房炎による廃棄乳を大幅に減らした実践事例が紹介されています。

「無駄な投薬を減らしたい」
そんな思いで始めたオンファームカルチャーの取り組みは、
獣医師やスタッフとチームを組んで培養→診断→共有の流れを構築。
搾乳手順の見直しや衛生管理の改善に取り組み、乳房炎の発生率は大幅に削減。
廃棄乳も削減され、乳質も向上。薬品代や淘汰率にもプラスの効果をもたらしています。

菌の種類を知ることで見えてくる搾乳手順の改善ポイントや、
SNSを使った情報共有など、現場ならではの工夫も満載です。

ちょっと体調を崩して健康について考えさせられた今、
牛も人も「無理なく健やかに」がいちばんだな……と感じます。

そのほかの内容も充実の『Dairy Japan5月号』、ぜひご覧ください!