働きやすい・働きがいのある職場に

先日、とある酪農家へ取材に行ってきました。
テーマは「雇用確保と安定」——「会社の利益は従業員が喜んでくれるために使う。そうすることで会社は生きることができる。これをいつも頭の隅に置いています」と、その酪農家さんは話していました。4月からは有給休暇を取り入れ、今後は自己評価表を作って双方から評価できるようにしたいとのこと。従業員に長く、気持ち良く働いてもらうために試行錯誤してらっしゃることが、ひしひしと伝わってくるお話でした。
Dairy Japan4月号ので計5戸の牧場を紹介します!是非ご覧ください!

初乳は見た目じゃわからない

オホーツク管内のTさん、初乳はすべて糖度計で免疫グロブリン含有量を必ずチェックします。
Brix値「22」を基準とし、それを下回るものには初乳製剤(初乳パウダー)を溶かして与えます。

基準値に満たない初乳の頻度は約半数と想像以上に多く、それは産次や血統には関係ないそうです。
ただ、「乾乳牛舎が混み合うとBrix値が下がる傾向にある」とのこと。
したがって、「初乳の品質は乾乳牛のストレスのバロメーターだ」と言います。

このように初乳の品質に気をつけるようになってからは、病原性の下痢は激減し、栄養性の下痢になっても元気維持のまま回復するケースが多くなったそうです。

※詳細は来週発売のDairy Japan 3月号で

写真は先日訪れた宮崎県で撮影した畜魂碑です。平成22年4月に発生し猛威を振るった口蹄疫。それによって殺処分を余儀なくされた牛を祀って建てられたものです。畜魂碑に手を合わせ、改めて口蹄疫の脅威と牛達、そして農家さんの無念さを感じました。
さて1月28日、韓国農林畜産食品部は、京畿道安城(アンソン)市の牛飼育農場において、2018年4月以来約8ヶ月ぶりに口蹄疫の発生を確認したと発表しました。また昨年だけでも、中国の各地で口蹄疫が発生しています。
そして昨年9月に26年ぶりに国内で発生した豚コレラは、2月6日までに岐阜県、愛知県、長野県、滋賀県、大阪府での発生が確認され、国内の畜産に大きな影響を与えています。
これらの家畜伝染病の脅威は、言わずもがなです。現代は世界的な規模でモノや人が行き来します。酪農経営においてもすべてを自己完結させることは不可能です。
写真整理中に目に留まった畜魂碑。こうした悲劇を二度と繰り返さないために、ぜひ、バイオセキュリティ意識をしっかりと高め、できうる最高レベルでの対策に取り組んでください。

アイスクリーム工場見学!

皆さんこんにちは!
先日は酪農乳業ペンクラブの視察でグリコピアCHIBAへ行ってきました。
入り口にはあのグリコのマークが!写真スポットがいっぱいでした。

見学では充填工程などを上から見ることができ、また体についたホコリやゴミを取るクリーンルームに入ったり、アイスクリームの素のアイスクリームミックスが作られるエージングタンクに入ったり、寒さを体験できる冷凍庫体験など、体験型の見学通路でとても楽しめました!
お近くの方はぜひ一度行ってみることをお勧めします!

バイオプラント電力は自家使用できないのか?

昨秋の北海道胆振東部地震の際、全道が大停電に陥り、多大な被害が出ました。
そのとき、「そこにバイオガスプラントがあるのに、それが使えないとは……」と歯がゆさを感じていた方々も多かったのではないでしょうか。

バイオガスプラント電力の自家使用は、本当にできないのでしょうか?
答えは、ノーでした。

江別市のKalm角山(経産牛560頭)は、牧場建築と同時にバイオガスプラントを併設した際、再生エネルギーの固定価格買取制度(FIT法)の認定で「プラント電力の自家使用は認められない」と聞き、それゆえ非常時に備え、別の自家発電機を導入していました。
しかし先の大停電で、プラントは停止してもガスは発生し続けるので放出するしかない不合理と環境への悪影響をおぼえ、同牧場は経産省にその事実を、直に伝えました。

すると経産省から、「FIT法では自家使用を制限していない(ただし自家使用する場合は電力会社に変更届が必要)」との文書回答があったそうです。
ということは、FIT法においてもバイオガスプラントの電力を自家使用できる、ということです。
それを受け、同牧場は、バイオガスプラントを非常用電源として使えるようにシステム変更を計画しています。

さらに、「それならば、バイオガスプラントを持つ牧場は市町村と連携して、非常時の拠点となる仕組みを作っていくこともできる」と同牧場は提案しています。

※詳細はDairy Japan 2月号