きれいな牧場は良い経営?

整理整頓。自分には苦手な分野ですが、整理整頓が行き届いた牧場は、良い経営をされているケースが多いように感じます(エビデンスはありませんが……)。そうした牧場でお話を聞くと、乳量や乳成分、繁殖成績などのデータがパッと出てきます。
写真のようにほうきなどの道具が、それぞれきちんと「住所」を持ち、用途を終えたらそれぞれの場所に片付けられる、そんな光景には気持ち良さを感じます。
この写真を振り返り、自分のデスクと仕事道具もきちんと整理整頓しなければと戒められた思いです。

【お薦め書籍】
ちょっとした酪農の話
著者:永井 照久(釧路農業協同組合連合会 酪農技術支援室長)
B5判/248頁

https://dairyjapan.base.ec/items/65569231

 

食品製造副産物の可能性

皆さんこんにちは!

今回は先日取材したS牧場での取り組みをご紹介します。

千葉県のS牧場では、7種類の食品製造副産物を利用して、飼料費の削減に取り組んでいました。
品質の安定性や供給量の面などから利用することが難しい食品製造副産物を上手に利用し、飼料費の削減のみならず乳量のアップにもつなげていると言います。
さらに本来廃棄されるはずのものを酪農現場で再利用しているので、温室効果ガスの削減にもつながりSDGsにも貢献しています。

DairyJapan3月号ではこういった食品製造副産物の可能性や、上手に利用するための工夫を取材した様子を掲載していますので皆様ぜひ、ご一読ください。

見てもらうための牛舎

以前取材させていただいたO高校は、昨年牛舎を更新しました。

上から作業の様子や牛を見学できるキャットウォークがついていました。そして施設がとても明るいです!

農業高校における牛舎の役割は、牛を身近に感じてもらうことや、牛乳乳製品を通じて農と食に興味を持ってもらうことだと先生は言います。

綺麗な環境で活き活きと活動する学生さん達の様子を、ゆくゆくは一般の方々に見てもらいたいという思いが込められていました。

素敵な取り組みです!

こちらの牛舎の様子は、Dairy Japan2月号に掲載されています。

ちなみに、弊社ホームページでも記事を公開しています。

 

搾乳タオルの保温に

先日、愛知県のS牧場にお邪魔しました。
S牧場は経産牛約190頭を管理する牧場です。搾乳は8頭Wのミルキングパーラーで行ないます。
取材の主目的はエコフィードの利用とそのポイントについてですが、ミルキングパーラーを見せてもらうと、見慣れない大きなステンレス製のタンクのようなものが目につきました。
フタを開けてみると結構な厚みのある容器です。Sさんは、「搾乳タオルの保温に使っている」と教えてくれました。おそらく、大きな魔法瓶のような作りなのだろうと。
搾乳前に洗濯・殺菌・脱水した搾乳タオルを、お湯を入れたペットボトルとともにこの容器に入れるのだそう。
「搾乳中にタオルが冷めることはない」とその保温性は高いことが伺えます。
皆さんは搾乳タオルの保温、どのようにしていますか?
ちなみに私がよく見かけるのはクーラーボックスを使うケースです。
「うちはこんな方法で保温しているよ」という情報があれば、ぜひ教えてください。

小回りが効いて便利

1月4日16時に農林水産省が発表した令和6年能登半島地震にかかわる農林水産関係の被害状況によると、石川県では畜産農家で停電18件、断水46件、施設損壊32件、集乳不可など32件をはじめとして、多数の報告があげられました(https://www.maff.go.jp/j/saigai/attach/pdf/r6notojishin-16.pdf)。数値は速報値ですが、これ以上の被害拡大がなく、また一日も早い復旧・復興を願って止みません。被災された方々には改めて、心よりお見舞いを申しあげます。

さて、写真はPC内を整理していた際に見つけた宮崎県のY牧場での一コマ。手押し、エサ寄せロボット、ローダーなどいろいろな方法でエサ寄せが行なわれていると思います。Y牧場では4輪バギーを改造したエサ寄せバギーを使っていました。小回りが効くうえサイズもコンパクト、さらに牛舎外の悪路にも強いので牛舎間もスピーディに移動することができます。

写真の女性は視察でご一緒した酪農家さん。初めてのエサ寄せバギーもなんなく乗りこなすことができました。これはおすすめ!