編集部の日常、感じたことを書いています

新年、あけましておめでとうございます。

昨年は酪農にとって、とても厳しい年でした。思い返せば、飼料費の高騰によって弊誌でも自給飼料系の情報を例年よりも多く提供させていただいた一年でした。自給飼料の増産は短期に解決できる問題ではありませんが、海外からの粗飼料や穀類の輸入依存度を少しでも減らすことは、酪農の底力を引き上げることになると再確認することにもつながったのではないでしょうか?

「明けない夜はない」とはよく使われる言葉ですが、わが国酪農もこの苦境から明ける時期が必ずやってくると信じています。そのために、本年も皆様に有用な情報を提供させていただこう――年末に改めて考えた2023年の抱負です。まだまだ厳しい状況が続きますが、酪農業界が前に向かって進めるよう願ってやみません。

ちょっとした知恵

【ちょっとした知恵】

先日お邪魔した家畜改良センター岩手牧場は、種雄牛生産をする役割もあり、万全の防疫対策を敷いています。

各施設に入る前は必ず消毒をしますが、消毒液の効果を持続させるためにも状態で保たなければなりません。

そこで岩手牧場では、消毒槽に蓋をして汚れや雨を防いでいるのですが、持ちやすい棒を付けたことで屈んで蓋を取る作業が格段に楽になりました。

些細な改善ですが、こういうの、良いですね。

響きました

【響きました】

取材で訪れたM牧場。搾乳牛舎に飾ってあった文章が素敵でした。

 

目に留まるところにこのようなメッセージがあると、ふとした瞬間に初心に帰れそうです。

最新技術、知識も重要ですが、「哲学」や「考え方」も同様に重要だと思いました。

コーヒー粕サイレージ

 

とある酪農家のKさんからこんな質問が「コーヒーの出がらしを畜産で活用している事例はありますか?」とのこと。

まれに敷料や臭気対策で牛舎に散布している例は聞きますが、確かに、昨今コンビニやカフェでて月にドリップコーヒーが飲めるようになり、その残さはかなり増えていることでしょう。

たまたま取材に出掛けていた際に出会った酪農家さん、なんとコーヒー粕をサイレージにして給与しているではありませんか。なんでも、コーヒーに含まれるポリフェノールが牛の健康増進に一役買っているのだとか。その酪農家さんは、コーヒー粕サイレージを製造する会社から仕入れて給与していました。サプリメントのように少量給与し、かれこれ10年くらい継続して使用しているとのこと。

未利用資源を酪農で活用するという良い事例を見ることができました。ひょっとするとまだ身近な捨てられている物が、酪農に活かせるかもしれませんね。

 

今日は牛乳の日!

【今日は牛乳の日!】

6月になりました。2022年も折り返し点が見えてきました。早いものです。

今日は牛乳の日、そして今月は牛乳月間です。

「牛乳、飲みましょう!」という発信も重要ですが、生乳消費増に向けて、農場レベルでできることがないか考えていました。

例えば、最近は、コーヒーなどはブランドから生産者(焙煎者・販売者)の思いやソウルを載せた売り方が流行しており、消費者も、ただ単に買うだけでなく、そのコーヒーに込められたストーリーも一緒に買うような動きがあると感じています。

生乳に対する生産者の思いやストーリーならば、酪農家の皆さんに勝るものはないと思います。牛を健康に、愛情をもって育て、安全な生乳を搾ろうと日々頑張る皆さんの姿は、私達が農場に取材に行って肌で感じているので間違いないです。

「牛乳は”愛”でできている」と教えてくれた酪農家さんの言葉を思い出しました。

酪農家の顔や人柄が見えることでより、牛乳に親しむ人も増えるのではないでしょうか。

これから先も牛乳を美味しく飲んでもらうために、生産者の皆さんからもぜひ、生乳生産や酪農に関する発信をしてみてはいかがでしょうか!