カナダの乳製品事情

[カナダの乳製品事情]

先日カナダの農場を取材した際、現地のスーパーマーケットなどを覗いてみました。

先に感想を述べさせていただくと「全てが大きい」。これに尽きます。

店の大きさ、陳列棚の大きさ、チーズ売り場の大きさ、チーズや牛乳、バターの大きさなど、全てが大きかったです。

また、「バターやチーズ向けの乳量が多いのかな」なんて思いながら、同時に「脱脂乳も上手に使っているな」と感じました。脱脂乳の使い道は「乳×プロテイン(蛋白質)」の印象が強かったです。

以下に写真を複数アップするので、フォトギャラリーのようにご覧ください。

スーパーの全景です。全貌がわからないほど大きいですね。

「DAIRY」乳製品エリアです。スーパーのなかでも存在感がすごいです。皆牛乳乳製品が大好きなようです。

チーズエリアです。「クリームチーズなどソフト系」と「ゴーダやミモレットなどハード系」とそれぞれ独立して棚が存在していました。

バターです。デカいですね……

ヨーグルトです。ギリシャ風ヨーグルトがほとんどだったように思います。とても美味しかったです。

ミルクコーナーです。乳脂肪率や蛋白質量が訴求ポイントのようです。種類が豊富でした!これが一番現実的なサイズですが、デカいですね。

 

ハンディサイズの「味付きミルク」は人気商品のようです。いろいろなところで見かけました。これも結構美味しかったです!

1日1頭1Kgの価値

先日取材で訪ねたM牧場さんの事務所に貼ってあった紙。「毎日これを見て、モチベーションを高めています」とのことでした。

例えば45頭搾乳の牧場で、日乳量が1kg 多かったら?とMさんは日々考えます。
乳価が110円だとすると、45頭×1kg×110円=4950円/日増収です。
それが毎日、1年間続くと……4950円×365日=180万6750円/年増収です。

毎日の牛のためのひと手間(水やエサ、搾乳などさまざまな場面で)を頑張ると、未来の自分にこんなに大きなお金を残せるのだとMさんは言います。

もちろん、そのベースアップのために、哺育・育成にもしっかり投資すると言います。
確かに、哺育・育成で1頭1日30円多く投資したとして、その牛達が強く育ち1頭1日2kg多く乳を生産してくれたら、投資は大成功ですね。
こうして目につくところに貼って、毎日見るというのも大切のようです。

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Dairy Japanご愛読の感謝を込めて、読者の皆さんに、本誌付録で大好評の『酪農学習シート』(北海道苫前町酪農家・伊藤沙智さんデザイン)の【スマホ版】(画像ファイル)を無料プレゼントします。

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チームで対処

こんにちは

先日取材に行った栃木県のS牧場では獣医師と削蹄師が一緒に蹄病診療にあたるそうです。

獣医師や削蹄師だけではできないことなどを一緒になって動くことでスムーズな治療ができると言います。
そこに酪農家も加わることで、牛の様子などを細かく共有して治療にあたっていました。

チームで取り組むことが経営や牛にどんな影響を与えてくれるのかはDairy Japan5月号をぜひご覧ください。

細か~なお手入れ

【細か~なお手入れ】

 

この写真、よく見てみてください。

おしりの部分だけ毛刈りがしてありました。「なぜ?」と尋ねると、
「汚れが付着しずらいように」だそう。

綺麗に管理するためのポイントって、人それぞれですが、皆さんの牛愛を感じることができて
良い気持ちになりますね!

 

【お薦め書籍】
ちょっとした酪農の話
著者:永井 照久(釧路農業協同組合連合会 酪農技術支援室長)
B5判/248頁

ちょっとした酪農の話 表紙画像

https://dairyjapan.base.ec/items/65569231

日々の牛の管理に役立つ「ちょっとしたお話」が満載です。