搾乳タオルの保温に

先日、愛知県のS牧場にお邪魔しました。
S牧場は経産牛約190頭を管理する牧場です。搾乳は8頭Wのミルキングパーラーで行ないます。
取材の主目的はエコフィードの利用とそのポイントについてですが、ミルキングパーラーを見せてもらうと、見慣れない大きなステンレス製のタンクのようなものが目につきました。
フタを開けてみると結構な厚みのある容器です。Sさんは、「搾乳タオルの保温に使っている」と教えてくれました。おそらく、大きな魔法瓶のような作りなのだろうと。
搾乳前に洗濯・殺菌・脱水した搾乳タオルを、お湯を入れたペットボトルとともにこの容器に入れるのだそう。
「搾乳中にタオルが冷めることはない」とその保温性は高いことが伺えます。
皆さんは搾乳タオルの保温、どのようにしていますか?
ちなみに私がよく見かけるのはクーラーボックスを使うケースです。
「うちはこんな方法で保温しているよ」という情報があれば、ぜひ教えてください。

小回りが効いて便利

1月4日16時に農林水産省が発表した令和6年能登半島地震にかかわる農林水産関係の被害状況によると、石川県では畜産農家で停電18件、断水46件、施設損壊32件、集乳不可など32件をはじめとして、多数の報告があげられました(https://www.maff.go.jp/j/saigai/attach/pdf/r6notojishin-16.pdf)。数値は速報値ですが、これ以上の被害拡大がなく、また一日も早い復旧・復興を願って止みません。被災された方々には改めて、心よりお見舞いを申しあげます。

さて、写真はPC内を整理していた際に見つけた宮崎県のY牧場での一コマ。手押し、エサ寄せロボット、ローダーなどいろいろな方法でエサ寄せが行なわれていると思います。Y牧場では4輪バギーを改造したエサ寄せバギーを使っていました。小回りが効くうえサイズもコンパクト、さらに牛舎外の悪路にも強いので牛舎間もスピーディに移動することができます。

写真の女性は視察でご一緒した酪農家さん。初めてのエサ寄せバギーもなんなく乗りこなすことができました。これはおすすめ!

推し活

先日、ある酪農経営発表大会の会場で、耳に大きな黄色のピアスをしている女性を見かけ、声をかけさせていただきました。

よく見ると、見慣れた形。そう耳標型のピアスです。

牛の耳標を忠実に再現したピアス(イアリングタイプもある)にはしっかりと10桁の個体識別番号が。「この番号、検索する何がヒットします?」と聞くと、「私の推し牛です!」と笑顔で答えてくれました。

アイドルやバンド、アニメキャラなどさまざまな推し活がありますが、推し牛と耳標を共有する推し活にとても興味を覚えました。

ちなみに写真を見ていただくとわかると思いますがサイズはかなり大きいです。経営発表大会の会場でも注目されたようで、多くの方に声をかけていただけたとのことでした。

皆が理解できているからこそ

【皆が理解できているからこそ】

先日取材をさせていただいたK牧場にて、繁殖検診時のミーティングに立ち会わせていただきました。

こうした申し合わせでは、獣医師からの報告や提案をそこにいる皆が同じように理解できているか? ということが重要ですが、

K牧場では、社長はもちろんのこと、スタッフの皆さんも同じように当事者として参加していました。

従業員の当事者意識が高いことで、各々の役割を理解したうえで1歩先の話し合いができ、さらに成績向上につながるのだなと感じた取材でした。

こちらの取材記事は、少し先ですが『Dairy Japan』2月号に掲載されますので、お楽しみに!

幸せな牛達

北海道上川管内のT牧場です。
牛舎に入らせてもらった瞬間、きれいな牛体(蹄も尻尾も)、ゆったりとした牛の仕草に目が奪われ、牛達がとても幸せそうに見えました。
そのことをTさんに伝えると、「それこそ私達が目指していること。牛達が『ここに生まれてきて良かった』と思ってくれたら、それこそ本望なのです」と優しく答えてくれました。
酪農家さんの原点に触れた気がして胸が熱くなりました。