滑走事故防止

十勝管内のN牧場は、フリーストール牛舎の床に溝切りを施工したうえに、ほとんどの牛にスプリットガードを装着して以来、転倒事故がなくなりました。
滑走事故による股関節脱臼のリスク要因は、
・初産牛
・肢蹄の悪い牛
・滑るフリーストール牛舎通路
などで、分娩後から泌乳ピーク前後に多いことがわかっています〔Dairy Japan 2021年10月号「滑走防止バンド:その使いどきは?」(杉本貢紀)〕。
牛にも経営にも痛ましい滑走事故を防ぎましょう。
※詳細はDairy Japan 11月号

学園の情報を東京で発信

先日、酪農学園東京プラザがプレオープンしたのでお邪魔しました。
場所はJR浜松町駅から徒歩約2分の汐留浜離宮ビルディングです。
会場では酪農学園の魅力や建学の精神を発信。10月下旬のグランドオープン後には、酪農学園とゆかりのある食品メーカーや6次産業起業家など各社製品のアンテナショップとしての役割も果たしていくと言います。
当日は、牧場直営牛乳を原料としたソフトクリームの販売をしていたので、当方もいただきました。まだまだ暑い東京で冷たいソフトクリームは格別でした。
お近くにお越しの際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?

生産物に価値をつける

取材先で出会ったこちらの牛、日本短角種という和牛の一種で、飼養頭数が少なく珍しい牛なのだそう。肉質は赤身が強く、黒毛和種のように脂の乗りは良くないため、「和牛」というジャンルではあまり価値を見出されてこなかった牛です。

牧場主のNさんは、この牛を健康に育て、脂は多くないもの新たなジャンルの美味しい牛肉を作り上げることを目標にしていました。今までは価値がないとされていた生産物も、求める人に届くように工夫することで、新しい価値を生み出すことができるのかと感動しました。

 

作業効率化に向けて

先日、岡山県のMファームにお邪魔しました。Mファームは「搾乳牛120頭規模と肥育牛200頭規模を一人でも管理できるように」と導線や施設を検討し、搾乳ロボットやエサ寄せロボット、バーンスクレーパーといった省力化機械を揃えたほか、ベッドへのオガクズ散布も専用の散布機を導入。そんななか紹介してたのが写真の肥育牛へのワラ散布専用機。飼槽に沿って走らせることでワラを吐き出し、給与することができるものです。手のかかる作業を機械化することで省力化はまだまだ可能なのだなと教えられた気分でした。

複数人で働くヒケツ

【複数人で働くヒケツ】

 

先日お邪魔したA牧場。大規模になり、従業員を含め10名以上で経営している牧場さんです。

スムーズに業務を回すポイントの一つに「物の住所を決め、いつ誰が使う場合でも確実に使えるようにすること」と話してくれました。

細かいところですが、「あれどこにやったかな」「あれってどこにありましたっけ?」というロスを減らすことは、単純に効率を高めるだけでなく、全員が気持ちよく働ける=良い職場作りの一環なのだなと感じました。

このような小さなルールや共通認識が、やがて農場全体の環境の良さや作業効率の高さにつながってくるとのことでした。実際に農場はどこも綺麗で、気持ちの良い空間でした。

素敵な考えだと思ったので、シェアします!

詳しくはDairyJapan9月号をご覧ください。