凍ったときの対策は?

Dairy Japan2月号で紹介予定の牧場さんの一コマです。
道東に位置し、冬場は-15~20℃も珍しくない地域。

ここでは牛舎設計時、スクレーパーで溜まった糞尿が凍らないようにピットの位置を深く設計しました。これのおかげで、液状で溜まった糞尿は凍らない。のですが……

そもそもスクレーパーで掻く段階で糞尿が凍ってしまい、シャーベット状のものがピットに落ちてしまうのだそう。
そして落ちた糞尿シャーベットは当然、融けません。糞尿をラグーンに送り出すのが非常に困難だったそうです。

こちらの牧場さんでは、パーラー排水と一緒に一気にフラッシュするという方法を取り、ピットに一加工したそうです。

現実問題、とくに寒冷地域においてはこのような問題は多いのではないかなと思いました。
皆さんはどうしているんだろう。また、同じ悩みを持っている人はどれくらいいるんだろう。
と気になりました。

 

 

ジャージー種専用搾乳ロボット!?

こんにちは!
気がつけば、今年も残り1カ月を切りましたね。
皆さん、今年やり残したことはありませんか?
私は……毎年恒例となってしまった「減量」が目標未達成です。
さすがにこの1カ月でどうにかなるものでもないので、潔く来年に持ち越し決定です!

さて、今回は秋田県のC牧場で見かけた、興味深い光景をご紹介したいと思います。

この牧場では、ジャージー種とホルスタインをそれぞれロボット搾乳牛舎で飼養しているのですが、目を引いたのが、ジャージー専用に設定された搾乳ロボット。

こちらでは、1台は一般的なホルスタインに合わせた搾乳ロボット。もう1台は、体が小柄なジャージー種にぴったりな仕様にカスタマイズされたものが導入されていました。

例えば、
カメラの位置調整:ジャージー種の体に合わせて配置。
専用のケージ:牛が前後に動かないように固定。
その他細部の設定:体格に適した機能を追加。

このように、牛種に合わせたシステムを導入することで、飼養管理の幅が広がり、より効率的で牛に優しい環境が実現されているんですね。
現場の知恵と工夫が詰まったこの取り組みでした!

来年もこうした事例にたくさん出会えるといいなと思いつつ、今年も残りわずかを楽しみながら過ごしたいと思います。

それではまた!

人と牛の交差点

先日取材した牧場にて、不思議な作りの通路を発見。

農場主に話を聞くと、

人が通る通路は少し段がついて高くなっており、靴を汚さずに通ることができます。
牛はゲートのついた道を通りますが、ここが面白かったです。

地面側は通路が細くなっており、牛の肢幅ぶんだけのスペースがあればOKということで、狭く。そのぶん、人間が跨ぎやすくなっていました。
しかしゲートの幅は広くなっており、牛の胴体が通りやすい幅を確保しています。

牛と人間のことを理解しているからこそ実現した作りでした!

盟友が集まり絆を深める

1月は各地でセミナーや勉強会、経営発表大会など人が集まる催しが目白押しです。来週は広島大学酪農技術セミナーも予定されています。そんななか、11月13日に開かれた第75会 日本酪農研究会(日本酪農青年研究連盟主催)の会場にお邪魔しました。

会場には酪青研会員など300名以上が参加し、発表者は日頃の成果をわかりやすく発表していました。

コロナ禍の頃こうした催しは軒並み延期・中止され、人が集まる機会が極端に少なくなったことを思い出しました。今は以前のように人が行き来し、研究会後の交流会も盛大に行なわれるようになりました。私も各地の酪農家の皆さんと交流を深めることができ、いろいろな情報もいただくことができました。

資材・飼料などのコスト高、人手不足などさまざまな課題がある酪農ですが、こうして多くの人が集まることで、知恵を出し合うことができるのだと思います。

盛り上がりを見せた2日間

 

こんにちは。
11月も折り返し地点を迎えましたが、関東地方ではまだぽかぽかと暖かく感じる日もあります。
皆様、寒暖差で体調を崩さないようお気をつけください。

先日北海道で行なわれた、北海道酪農技術セミナーに参加してきました。
11月12〜13日の2日間で開催されたセミナーは多くの聴講者が参加し、数多くの企業ブースの出店もあり大変盛り上がりを見せていました。

われわれDairyJapanも出店させていただきました。
ブースに足を運んでくださった皆様といろいろなお話ができて大変有意義な時間を過ごせました。
「いつも読んでいます」「こんな内容が知りたいです」といった皆様からの声を励みに今後も有益な酪農情報を発信していきたいと、より一層気を引き締めました。

大盛況の北海道酪農技術セミナーの様子はDairyJapan1月号でご紹介予定ですので皆様ぜひお楽しみに。