先日発刊いたしました『Dairy Japan12月号』では、連載「預託でガッカリしないために」の現場取材最終回を掲載しました。現場取材3回目となる今回は、山形県のT牧場さんに取材し、“預託に出す前の6カ月をどう育てるか” に焦点を当てています。

Tさんは、子牛を約6カ月齢まで自農場で育ててから預託に出していますが、その間にどれだけ「群で負けない牛」を作れるか、そして預託先の環境にどれだけ合わせて準備できるかを大切にしています。スタンチョンに馴らすための自作設備や、ロール中心の飼料体系に合わせた“飼料馴らし”など、細かな工夫が随所に見られました。また、下牧して戻ってきた牛の状態に課題を感じた際には、相手任せにせず、自分側の牛群作りを見直すという姿勢も印象的でした。

この現場取材シリーズでは、第一回目に預託先、第二回目は受け入れ側、そして今回は送り出す側という三つの立場から預託を見つめました。12月号で無事に最終回を迎えたため、まだ読んでいない回がある方は、ぜひ過去の掲載ぶんも振り返って読んでいただけたら嬉しいです。

預託をより良い形で活用するヒントが、きっと見つかると思います!