熱中症対策をアップデート

2013 年 6 月 28 日

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Jミルクは6月27日、報道用基礎資料「牛乳に期待される熱中症対策 2013年度版」(監修:信州大学医学系研究科・能瀬博教授)を公表した。資料では医学の専門家による栄養と健康をテーマとして知見に加え、コラムで高齢者やスポーツ選手における牛乳飲用の有効性について紹介している。
以下は、資料の要旨。

●猛暑が常態化

ヒートアイランド現象などにより「猛暑」が常態化している。東京では年間で30℃を超える時間が1981年には約200時間だったのに対し、1999年には約400時間で、約20年の間に倍増した。近年では猛暑が常態化し、その傾向は年々強まっている。
気温が30℃を超えると、熱中症による救急搬送患者数は急激に増える。

●熱中症対策のカギ「運動+牛乳」

熱中症対策で重要なことは、血液量を増やすこと。そのためには、「ややきつい運動直後の牛乳摂取」が有効である。
実証実験では、20歳から24歳の18名が、5日間、最大酸素摂取量の70%に相当する自転車運動を30分間行ない、直後に糖質+乳蛋白質を含む補助食品かプラセボ(偽薬)を摂取した。
プラセボ群では血漿量、血漿アルブミン量がそれぞれ3.7%、3.8%の増加に対して、補助食品群では7.6%、9.6%と約2倍増加した。さらに補助食品群はプラセボ群に比べて、汗の書きやすいさや皮膚血管の開きやすさが3倍増加し、暑さに強い体になった。
糖質と乳蛋白質は牛乳の特徴的な成分であり、したがって「ややきつい運動直後の牛乳摂取の有効性」が実証された。
こうした結果は高齢者でも有効で、高齢者の場合は「インターバル速歩+牛乳」が効果的。インターバル速歩とは、ゆっくり歩きと速歩きを3分間ずつ、1日5セット以上、1週間に4日以上、5カ月以上繰り返すトレーニング方法。

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