分娩間隔「平均値」435日、「最頻値」361日、「中央値」409日

2013 年 11 月 27 日

Filed under: — djito @ 3:10 PM ニュース

家畜改良事業団は平成24年度 牛群検定成績のうち、分娩間隔の集計結果を発表した。
昨年度の分娩間隔(平均値)は、全国435日(北海道430日、都府県446日)で、これは、過去最長を記録した平成23年と比較して、全国-3日(北海道-2日、都府県-3日)と、全国平均としては4年ぶりの短縮となった。

また、分娩間隔については、従来の「平均値」に加え、今回から新しい情報として「最頻値」「中央値」も提供している。
分娩間隔の度数分布は、左右対称の正規分布ではなく、偏った分布となっていることから、その特性を表記する際は、「平均値」だけではなく、「最頻値」や「中央値」を示す必要があると判断したことによる。

昨年度の全国での「最頻値」は361日、「中央値」は409日だった。
これは、分娩間隔361日の経産牛が最も多いこと、経産牛の半数は分娩間隔409日以下であることを意味している。

乳業が求める乳質とは

2013 年 11 月 22 日

Filed under: — djito @ 5:15 PM ニュース

乳房炎防除研究会01

北海道乳質改善協議会(事務局/ホクレン生乳受託課)は11月22日、札幌市内で「第21回 乳房炎防除対策研究会」を開催した。
全道の乳質改善関係者ら約300名が集まった。

同協議会事業対策委員長の樋口豪紀氏(酪農学園大学 獣医学部 准教授)は、開会挨拶で、「今日の北海道の乳質は世界トップレベルに維持されている。その背景には、生産者はじめ関係団体、乳業メーカーが一体となって乳房炎防除対策を積み重ねてきたという誇るべき歴史がある。北海道酪農および関連産業の恒常的発展を維持することは、北海道酪農に課せられた大きな課題であり、当研究会もその課題解決の一翼を担う組織として、さまざまな技術情報を発信していきたい」と述べた。

雪印メグミルク・チーズ研究所長の安藤信幸氏は、「乳業が求める乳質について」と題した講演で、「生乳の品質が悪ければ、どんなに手を尽くしても、良いナチュラルチーズは作れない」と述べた。
その良い品質とは、1 新鮮で、2 細菌数が少なく、3 体細胞数が少なく、4 清潔で異物がなく、5 抗生物質などの薬品が混入していないもの。
飼料の種類や牛の体調によって、生乳中の成分が変化し、乳製品の品質(風味や色、硬さなど)や歩留りに大きく影響することを解説し、飼料→乳牛→生乳→乳製品の間には密接な関係があることを示した。
そして、「飼料および牛の体調とチーズ作りの因果関係を分析して、良いものを作るために牛の飼い方をどうすれば良いのかを研究していきたい」と語った。

事例講演では、以下が紹介された。
「PLテスターの反応と乳中体細胞数との関係」草場信之氏(北海道NOSAI)、樋口豪紀氏
「乳質の向上に向けた取り組みについて」白土健一郎氏(JA伊達市・酪農家)、コーディネーター/菊地実氏(ホクレン 酪農技術顧問)
「漏電の実態と調査」
「漏電の現状と対策ならびに漏電計の使用方法」松井克之氏(GEAオリオンファームテクノロジーズ 酪農機械事業部次長)

内容の一部は、来週のスタッフブログで。

乳牛としてのあるべき姿:中部日本共進会

2013 年 11 月 18 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 6:00 AM 共進会
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静岡県富士宮市・小林善幸氏出品の、スモールウツド レツドライナー リリー RED

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静岡県田方郡函南町・内田利光氏出品の、パインサイド アパツチ ロイロイ

 

中部日本ホルスタイン協会は、11月15・16日、御殿場市内で、第12回中部日本共進会を開催した。出品頭数は100頭、審査員長は静岡県畜産技術研究所所長の天野弘氏、審査委員は(株)TOMMY-HILL INTERNATIONAL代表取締役の荒木敏彦氏だった。

 

未経産の部でグランド・チャンピオンに輝いた牛は、静岡県富士宮市・小林善幸氏出品の、スモールウツド レツドライナー リリー RED(未経産 21カ月以上 24カ月未満)。そして経産の部でグランド・チャンピオンに輝いた牛は、静岡県田方郡函南町・内田利光氏出品の、パインサイド アパツチ ロイロイ(経産 4才級以上)であった。

 

審査委員の荒木敏彦氏は、未経産の部のグランド・チャンピオン牛について、「欠点の度合いの少ない極めてレベルの高い若牛であった。乳用傾向、尻の構造等、本当にずば抜けていた」と講評した。また、経産の部のグランド・チャンピオン牛については、「9歳の7産しているこの牛を文句なしに選ぶ。乳牛としてのあるべき姿を見せてくれた」と講評した。

千歳市に「GEAオリオン トレーニングセンター」開設

2013 年 11 月 16 日

Filed under: — djito @ 8:55 AM ニュース

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オリオン機械は北海道千歳工場の隣に、最新の酪農機器および酪農技術に関する教育訓練施設として「GEAオリオン トレーニングセンター」を開設し、11月15日に公開するとともに開設記念講演会を行なった。
北海道内外から関係者ら100名以上が集まった。

同施設は二階建てで、搾乳関連を中心とする各種機器を揃えた二つのトレーニングルーム、講義室や事務室などが配置されている。
一階のトレーニングルームには、GEAファームテクノロジーズ社製の搾乳ロボット「MI one」をはじめ、パイプミルカー、キャリロボ、乳量計付自動離脱装置、ベーンレスポンプ、バルククーラー、自動給飼機などが常設されており、導入前の酪農家が実際に操作できる場となっている。
また、社員やディーラー、関係者のための実機による研修も行なわれる。

【所在地】
GEAオリオン トレーニングセンター
北海道千歳市上長都1051-16
TEL 0123-23-0195

新たな幕開け:生物科学安全研究所

2013 年 11 月 15 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 12:50 AM ニュース

 

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一般社団法人生物化学安全研究所は、11月14日、都内で開所記念公開シンポジウム「『沈黙の春』を超えて:持続可能な社会へのアプローチ、食と健康の新たな担い手たち」を開催した。

同シンポジウムでは、(株)大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳氏による基調講演「持続可能な社会への新たなアプローチ;新たな担い手としてのソーシャルビジネス」をはじめ、雪印メグミルク(株)社外取締役の日和佐信子氏の「食品の安全を守る生産者・消費者重視の経営とは」、日本動物用医薬品協会理事長の福井邦顕氏の「動物と人の健康を守る動物用医薬品開発の現状と未来」、東京大学大学院農学生命科学研究科教授および食の安全研究センター副センター長の中嶋康博氏の「生産から消費まで、食の安全をつなぐフードシステム」、一般社団法人生物科学安全研究所理事長の萬田富治氏の「自然といのちの調和を目指して」が講演された。

一般社団法人生物科学安全研究所理事長の萬田富治氏は講演で、「生物科学安全研究所は、安全な農畜産物への期待に応えるための、生産から食卓までの安全性評価の取り組み、また、農畜水産物の安全性を確保するため、高品質な動物用医薬品等の開発、安全供給のためのコンサルタント事業の推進等に取り組む等、これまでの業務に加え、信頼性の高い技術基盤を活かした新たな事業に取り組んでいく」と述べた。

プロバイオティクス製品の好伸長:明治

2013 年 11 月 14 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 10:42 AM ニュース

明治ホールディングス(株)は、11月12日、都内で平成26年3月期第2四半期決算を発表した。発表によると同期の連結売上高は5629億円(対前期増減率+0.3%)、営業利益158億円(同+58.2%)と増収・大幅増益だった。

同社は市乳、とくにヨーグルトが市場の伸びを上回る好調な推移となった。そのなかでもプロバイオティクスは健康志向が高まるなか、積極的なマーケティング展開により商品価値の認知が進み、「R―1ヨーグルト」、「LG21」ともに大きく伸長した。

なお、平成25年度上期の集乳量は北海道が43万5千t(前年対比100.9%)、都府県が26万t(同97.0%)で、全国で69万5千t(99.4%)だった。

黒沢賞に福岡県・木庭健一さん

2013 年 11 月 13 日

Filed under: — maetomo @ 5:55 PM ニュース
黒沢賞を受賞した木庭健一さん

黒沢賞を受賞した木庭健一さん

日本酪農青年研究連盟は11月13日、宮城県仙台市で「第65回に本酪農研究会」を開催した。全国から盟友ら330名が参加した。

最優秀賞である黒沢賞を受賞したのは、福岡県連盟の木庭健一さん。木庭さんは「八女発!! ミルクコミュニティ!!」を発表した。木庭さんはトウモロコシの二期作や稲WCS、オカラサイレージなど、自給飼料・地域資源を有効に活用し、低い乳飼比を実現した高収益経営が評価された。

また、規模拡大が難しいなかで、売り上げ増として繁殖成績の改善や乳房炎対策による高位生産を、コストダウンとして自給飼料と地域資源の活用に取り組むなど、売り上げ増とコストダウンを明確にした取り組みも評価された。

11月11日はチーズの日!

2013 年 11 月 11 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 3:00 PM イベント,ニュース

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チーズ普及協議会ならびに、日本輸入チーズ普及協会は、11月11~12日、都内で「チーズフェスタ2013」を開催している。22回目となる今年のテーマは「来て! 見て! 食べて! 世界のおいしいチーズ祭り」である。会場では世界各国のチーズが展示・販売され、試食も行なわれていた。会場には開場前から人が集まり、開場と同時に多くの来場者が訪れ、それぞれチーズを楽しんでいた。

会場にはチーズの紹介コーナーおよびメインステージが設けられており、40分ごとに国内および海外の出展社がそれぞれ自慢のチーズを紹介する。また、メインステージではワールドチーズサミットや、料理家によるチーズを使ったレシピ紹介等、さまざまなイベントが予定されている。11日は、イタリア、オランダ、オーストリア、オーストラリアの代表が出席し、自国のチーズのPR、また日本でチーズを普及させるための提案も発表された。なかには、“家庭ごとにチーズスライサーを所有し、ブロックチーズを買って新鮮なチーズを食べよう”といったアイデアも発表された。

十勝の自給飼料が大集合!

2013 年 11 月 8 日

Filed under: — admin @ 7:44 PM ニュース

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十勝農業協同組合連合会は8日、帯広市で「飼料アップとかち展示会 2013」を開催し、酪農家をはじめJA、研究者など参加者は300名を超えた。
5回目となる今回のテーマは「自給飼料増産に向けたチャレンジ―実践者に聞く―」。

第一部では自給飼料優良事例の紹介として、花田正明氏(帯広畜産大学畜産生命科学研究部門准教授)をアドバイザーに、
沓澤賢也氏(音更町・酪農家)が「トウモロコシサイレージ多給により自給飼料割合向上を目指す」、
相澤博美氏(豊頃町・酪農家)が「牧草・トウモロコシ増収により飼料自給率向上を目指す」、
山本喜久男氏(広尾町・酪農家)が「トウモロコシ栽培を取り入れ直性改善を目指す」、
以上3名の酪農家が発表した。

第二部では情勢報告として、岩波道生氏(農水省畜産振興課草地整備推進室長)が「今後の自給飼料関連対策の方向性」と題し、飼料作物の作付面積や価格動向、飼料給与の実態、自給飼料増産による収益性などを解説した。

第三部では「サイレージ・ミーティング」として、十勝管内各地のグラスサイレージ27点、コーンサイレージ25点が展示され、参加者が実物を手に取り確かめ、「使ってみたいサイレージ」に投票し、人気投票結果が発表された。昨年はサイレージの分析データも同時に掲示されたが、今回は実物のみを見て判断する方式に。
投票結果をもとに、参加者は上位のサイレージについて発表し合った。

第四部では、トウモロコシ最新マルチ栽培技術、エアーシーダー搭載簡易更新機、最新ロールベーラー、自給飼料生産に関する作業機械、ネズミの習性と屋内施設におけるネズミ対策などの展示コーナーが紹介された。

詳しくはDairyJapan2014年新年号をご覧ください。

上期は増収減益:雪メグ

2013 年 11 月 7 日

Filed under: — maetomo @ 4:05 PM ニュース

雪印メグミルクは11月7日、平成26年3月期第2四半期決算短信を発表した。発表によると第2四半期までの売上高は2758億円で前年比3.5%増、営業利益は68億円で同20%減の増収減益だった。

主な減収要因は原材料コストの上昇と、宣伝促進費の増加。このうち資材単価差は、飼料・種苗セグメントを除くと約6億円の増加だった。また宣伝促進費増加分は13億円だった。

同社は10月1日から牛乳類の価格改定を実施しているが、現在のところ、価格改定による販売物量へのマイナスの影響は見られないとしている。

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