生産者組織改革と有効な政策提言を

2010 年 3 月 31 日

Filed under: — maetomo @ 3:38 PM ニュース

 中央酪農会議は3月30日、酪農基本問題委員会を開催し、「わが国酪農の中長期的課題と生産者組織の役割」の報告をまとめた。翌31日、中央酪農会議・茂木守会長に報告した。
※「わが国酪農の中長期的課題と生産者組織の役割」の全文はこちらでご覧いただけます。
 報告は、
1.日本酪農のあるべき姿と本検討の基本的視点
2.生乳の価格形成
3.生乳の需給調整
4.生乳の需要拡大
5.酪農経営の支援
6.政策形成への関与
 の6つのテーマからなり、それぞれ現状、課題、今後取り組みをあげている。

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ホクレン家畜市場:3月の初妊牛相場は51万7000円と保ち合いで推移

2010 年 3 月 30 日

Filed under: — djito @ 5:01 PM 業界情報

ホクレン家畜市場の初妊牛相場・3月集計分が、ホクレン・酪農部・家畜販売課より発表された。

3月については、春産みの駆け込み導入を含めた需要の継続によって、平均価格51万7000円(前月に比べて2000円安・前年同月に比べて6000円安)と保ち合いで推移している。

4月については、夏産みが出回り始める時期となることから、弱保ち合いでの相場展開が予測される。

なお、今年度(21年度)の初妊牛の平均価格(加重平均)は50万7000円だった。
前年度(20年度)は46万9000円だったことから、前年度比3万8000円高となった。

北海道の計画生産に対する意見

2010 年 3 月 26 日

Filed under: — maetomo @ 6:00 AM 未分類

一昨日(24日)のDJニュースにあるように、来年度の全道生乳生産目標数量は、今年度実績×100%で設定されました(新規就農者枠・リフレッシュ枠含む)。

その資料に、「生乳計画生産の仕組みに係わる主な意見等について」として、とても興味深い記述があります。
うなずかれる方々も多いのではないでしょうか。

○中小規模での現状維持の経営体と、規模拡大志向の経営体の各々の役割・位置付けや、複合地帯における酪農生産基盤の必要性を明確化すること。

○プール乳価の低下が増産困難な中小規模の経営体に与える影響は大きく、一方で、将来的な生産数量の確保も重要であることから、プール乳価および生産数量の両面の視点で、バランスのとれた生産体制の在り方や生産構造の状況等を踏まえた乳価設定などの仕組みを検討すること。

○次期の生乳安定生産対策を検討する際には、規模的に一定レベルに達している生産者と、意欲的に拡大する生産者がいるなかで、乳価を含めた計画生産の制度設計を検討すべきではないか。

○平成24年度からの第8期対策の策定に向け、全道目標数量設定の考え方や経営構造の状況を踏まえた配分方法のあり方等、計画生産の今後の方向性について、戸別所得補償制度導入との関係も踏まえ時間をかけて検討する必要があるのではないか。

○第6期生乳安定対策において導入したA・Bタイプ別の配分方法は絶対に取り入れられない。

○これまでのタイプ別の生産目標数量配分やチーズの別枠配分のような手法は認められない。仮に減産となれば全体で取り組んでいくべきである。

酪農版戸別所得補償制度については、もっと基本的な議論が必要

2010 年 3 月 25 日

Filed under: — djito @ 10:24 AM セミナー報告

(社)北海道酪農協会(会長/金川幹司氏)は24日、札幌市内で「酪農の新たな所得政策の考え方」と題したシンポジウムを開催し、全道から酪農家および関係者が参加した。
倉重泰彦氏(農水省・畜産部・牛乳乳製品課長)と前田浩史氏(中央酪農会議・事務局長)が講師として招かれ、活発な意見交換も行われた。 (more…)

加工原料乳限度数量が185万tになった背景とは

Filed under: — djito @ 10:22 AM セミナー報告

(社)北海道酪農協会(会長/金川幹司氏)は24日、札幌市内で「酪農の新たな所得政策の考え方」と題したシンポジウムを開催し、全道から酪農家および関係者が参加した。
倉重泰彦氏(農水省・畜産部・牛乳乳製品課長)と前田浩史氏(中央酪農会議・事務局長)が講師として招かれ、活発な意見交換も行われた。 (more…)

第40回酪農発表会:関東甲信越酪農青年女性会議が開く

2010 年 3 月 24 日

Filed under: — admin @ 9:41 PM ニュース

3月24日(水)、群馬県利根郡みなかみ町で、
第40回関東甲信越酪農青年女性会議主催の「酪農発表大会」が開かれた。

今回は各県の予選を経て、経営発表の部2名、意見・体験の部4名が、
それぞれの経営内容や酪農の考え方、想いなどを発表した。

開会挨拶で、相馬義樹同会議委員長は
「減産型計画生産となり、経営環境は依然としてきびしいが、
今回の発表や意見交換・懇親などを通して、経営のヒントを得て、
プラス思考で進んでいこう」と呼びかけた。

発表会は25日(木)に審査結果が発表され、
各部1名が7月、埼玉県内で開かれる第40回全国大会に出場する。
なお、今年の40回全国大会は消費者を交えた記念イベントなども予定中とのこと。

22年度全道生乳生産目標数量=21年度実績×100%

Filed under: — djito @ 7:13 PM ニュース,未分類

北海道農協酪農畜産対策本部委員会およびホクレン生乳受託販売委員会は18日、来年度の全道生乳生産目標数量を以下のように設定した。

平成22年度全道生乳生産目標数量
=平成21年度全道生乳受託実績×100%

ア)上記の平成21年度全道生乳受託実績に関しては、中酪の平成22年度の北海道に対する配分数量(仮配分)が、平成21年度の受託乳量見込等にもとづき、382万9000tで予定されているため、3月末の平成21年度受託実績数量を踏まえたなかで、いずれかの多いほうを当該数量として設定したい。

イ)平成22年度の新規就農者枠・リフレッシュ枠は、上記の全道生乳生産目標数量の内数として設定し、配分上限数量は2万t(全道目標数量の約0.5%)とする。

ウ)平成22年度のアローワンスは、需給動向を踏まえた計画生産ならびに生産基盤の維持等を総合的に勘案し、0.5%とする。

春を呼ぶ雪上車

2010 年 3 月 19 日

Filed under: — maetomo @ 6:00 AM 未分類

春を速く呼ぶ作業――雪に覆われた畑への融雪剤散布が、各地で行われています。
十勝の小麦畑で、その様子をしばし見ていました。
融雪剤を撒くことで、「最低でも1週間、場合によっては2週間くらい早く雪が解ける」とのことです。

国内外の酪農事情を学ぶ

2010 年 3 月 17 日

Filed under: — maetomo @ 10:10 AM 未分類

株式会社オールインワンは3月15日と16日、都内で「2010年海外研修国内版」セミナーを開催した。本セミナーは「畜産・酪農成功・発展への2日間」をテーマに開かれ、国内外の酪農経営、飼料穀物事情など六つの講演が行われた。

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「サシバエ対策」と「農場防疫対策」でセミナー:千葉県で

2010 年 3 月 16 日

Filed under: — admin @ 10:01 PM セミナー報告

安全安心な国産牛乳をつくる会(千葉県)は3月16日、
千葉市内でセミナーを開いた。
講師は「酪農現場における防疫対策と実践例」(バイエル薬品・岩田隆氏)と
「ハエ・サシバエの対策」(ノバルティアニマルヘルス・井上喜之氏)。

防疫対策では「洗浄が一番大切な作業である」としたうえで、
哺乳子牛のハッチでの消毒手順などを例示後、まとめとして
「水洗の徹底」、「スペクトルの広い消毒薬の使用」、「消毒後の乾燥」、「害虫駆除」
などが解説された。

サシバエ対策では、その生態などを解説したうえで、
幼虫対策では薬剤が最も効果的だが、同時に堆肥(発生源)のコントロールが
重要と述べられた。また、サシバエは飛翔能力が高いので、
地域での対策が効果的と提案された。

会場からは、防疫対策による「費用対効果」がよく分からない、
そこが酪農における防疫対策が広がりにくい理由の一つではないか、
などの発言が出た。

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