最優秀賞は岩手県の小松郁人氏に:第27回全農酪農経営体験発表会で

2009 年 9 月 18 日

Filed under: — admin @ 8:16 PM セミナー報告

9月18日(金)、東京都内で「第27回全農酪農経営体験発表会(主催:全農)」
が開かれた。
全国から2回の書類審査と1回の現地審査で選ばれた酪農家が経営を発表し、
岩手県の小松郁人氏(56歳)が最優秀賞・農水大臣賞に輝いた。

出場者(発表順)は次の5名。
「いつでも安全安心 我が家の牛乳 我が家の酪農」(福岡県:山田博則氏)
「先見性と堅実さを備えた循環型酪農の取り組み」(岩手県:小松郁人氏)
「親子2代で歩む酪農経営」(大阪府:岡克好氏)
「自給飼料がすべての基本」(北海道:有限会社ダイナミルク・上原豊氏)
「エコフィードを活用した大型酪農経営を目指して」(高知県・川渕容史氏)

最優秀賞の小松氏は、5戸の法人化による共同経営を経て、
平成6年に個人経営を開始。
現在、改造牛舎で経産牛52頭、育成初妊牛39頭を飼養。
借地を含めて牧草地30ha。安定した繁殖成績、産乳量(平均9500キロ)、
高乳質を維持している。

審査委員長の堀尾房造氏(元農水省中国農業試験場長)は、
「今年の発表者は多彩な経営者が揃い、
3戸の家族経営は乳質改善などで生産性を高めようとし、
2戸の法人経営は大型化に向けて発展途上にある。
飼料費高騰などの影響で前年の出場者よりも経営効率は
下がっているが、どの酪農場も家畜糞尿を土地還元している」
などとしたうえで、

小松牧場(写真下)を
「バランスの良い先行投資、適切な飼養頭数と土地面積、熱心な牛群改良
完璧な糞尿処理対策と環境美化、安定した経営成果」などと評した。

同時に開かれた学生「酪農の夢」作文コンクールでは、
高橋けい太さん(山形県置賜農高)が最優秀賞に選ばれた。

変則4回搾乳

Filed under: — maetomo @ 6:57 AM 未分類

「新しい技術を導入することなく、今までの技術のままで乳量が増える方法」として「変則多回搾乳」があります(Dairy Japan 2009年3月号 P.26参照)。
以下は、十勝管内・N牧場の、その体験談です。

変則4回搾乳、やりましたよ。
分娩後1カ月までの牛を最初に搾って、(家に)上がる前に、もう1回搾ったんです。
(搾乳間隔は)3時間くらいは空けたかな。
初産牛は、明らか効果がありました。
乳房の張り方が違うんです。
(1カ月後に)2回搾乳に戻したときに、明らかに出そうな乳房になるんです。
だから初産牛だけでもやればいいのかも。

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