アニマルウェルフェアを53項目で評価する

2010 年 11 月 12 日

Filed under: — maetomo @ 5:57 AM 未分類

DJニュース(11月7日付)にあるように、来春には「乳用牛アニマルウェルフェア総合評価法」がまとめられます。
この評価法は酪農家自身が客観的にチェックできるもので、「五つの自由」を軸とし、「施設」「管理」「動物」の三つのベースから評価するものです。

今のところ、以下が予定されています。

「施設」では、飼槽寸法、バンクスペース、水槽の寸法・給水能力、繋留方法、通路幅、横断通路、通路の状態…など18項目。

「管理」では、飼槽の清潔さ、水槽の清潔さ、牛床の軟らかさ、牛床の清潔さ、断尾、除角、削蹄回数…など23項目。

「動物」では、BCS、起立行動、牛体の清潔さ、飛節の状態、蹄の状態、外傷、皮膚病、葛藤行動・異常行動…など12項目。

平成22年度全国農協乳業協会販売コンクール表彰式典開催

2010 年 11 月 5 日

Filed under: — admin @ 7:04 PM 未分類

 (社)全国農協乳業協会は11月5日、東京で平成22年度販売コンクール表彰式典を開催した。本コンクールは、昭和56年度より開催され、今回で29回目となる。今年度は、従来の販売店を対象とした売上実績の部に加え、優良事例・販売店の部と優良事例・販売部署の部を設けて行なわれた。
 以下に今年度受賞者(販売店名・代表者・所属会員名)を紹介する。

《売上実績の部》
Aランク最優秀賞
(株)石坂乳業 石坂義春氏 日本ミルクコミュニティー(株)
Bランク最優秀賞
デーリィ牛乳篠原商店 篠原博文氏 南日本酪農協同(株)
Cランク最優秀賞
紺野牛乳店 紺野亘洋氏 日本ミルクコミュニティー(株)
優秀賞
酪王牛乳ニコニコミルク 長澤邦夫氏 酪王乳業(株)
ミルクセンタームツアイ 三上秀一氏 日本ミルクコミュニティー(株)
(有)まる 松本義彰氏 大山乳業農業協同組合
堀商店 堀悦男氏 大山乳業農業協同組合
らくれん牛乳本多販売店 本多祥二氏 四国乳業(株)
ファミリーミルクセンター田迎 荒木憲己氏 熊本県酪農業協同組合連合会
ファミリーミルクセンター龍南 上村慎太郎氏 熊本県酪農業協同組合連合会
竹中販売店 竹中裕亮氏 九州乳業(株)
優良賞
関口牛乳販売店 関口幸彦氏 よつ葉乳業(株)
大内山牛乳鵜方販売店 大西充也氏 大内山酪農農業協同組合

《優良事例・販売店の部》
最優秀賞
まるちゃん牛乳店 有馬新一氏 酪農乳業(株)
優秀賞
ミルクセンターニシザワ 西澤美知子氏 ニシラク乳業(株)

《優良事例・販売部署の部》
最優秀賞(会員名・部署の順)
四国乳業(株) 徳島支店

なお、本コンクール開催にあたり、記念講演として、こばたてるみ氏(スポーツ栄養士・(株)しょくスポーツ)による「異業種連携とスポーツ食育を通じた地域活性化」も行なわれた。

生乳道外輸送発祥之碑

Filed under: — maetomo @ 6:08 AM 未分類

北海道の今年8月と9月の生乳移出量は、それぞれ3万9447t、6万343tでした。
去年の8月と9月の生乳移出量は、それぞれ3万3401t、4万8282tでした。
9月は毎年、都府県の生乳需要が大幅に増えること、また今年は去年の125%と大幅増だったことがわかります。

阿寒郡鶴居村に「生乳道外輸送発祥之碑」があります。
これは平成14年に建てられたのもで、その裏には、
「昭和48年生乳試験輸送開始以来、生産者の良質乳生産のたゆまぬ努力により今日まで継続され、是の功績を讃え茲に道外輸送30周年を記念し建立す」
と記されています。

今のように生乳の道外輸送が可能となるまでに、どれだけ苦労とドラマがあったのでしょうか。
この石碑を見たら、調べてみたくなりました。

輸入乾牧草

2010 年 10 月 29 日

Filed under: — maetomo @ 6:44 AM 未分類

石狩管内の牧場にアルファルファ乾草のトレーラーが到着し、荷降ろししていました。
米国ワシントン州産のアルファルファ乾草です。
このトレーラーには1個400kgから450kgの梱包乾草が、56個から60個入ります。

輸入乾牧草も、その需要、海上運賃など、あらゆる点で中国の影響が大きくなってきていて、「今後、従来とは異なる様相になりそう」と業者の方は話していました。

暑熱で影響を受けた乳成分・乳質ともに回復傾向

2010 年 10 月 22 日

Filed under: — maetomo @ 6:07 AM 未分類

今夏は北海道も記録的な猛暑となり、繁殖や蹄病の悪化、そして乳成分の低下や乳房炎の増加が各地で聞かれました。
その乳成分、乳質について、北海道酪農検定検査協会に聞きました。

脂肪率、無脂固形分率は、6月から9月は暑熱の影響で例年にない低下傾向でしたが、9月に入って戻り傾向にあり〔F3.809%(前年度3.930%)、SNF 8.665%(同8.709%)〕、10月上旬は、ほぼ前年並みまで回復しているそうです。

体細胞数もやはり、6月から9月は暑熱の影響で例年にない高い傾向でした。
しかし、これも9月に入って戻り傾向にあり〔30.4万/ml以下の割合96.2%(同98.5%)、20.4万/ml以下の割合54.3%(同65.4%)〕、10月上旬は、ほぼ前年並みまで回復しているそうです。

細菌数は以前と違って、暑熱の影響は見られませんでした。
バルク温度管理、洗浄水温度管理が行き届いているという証であり、自記温度計の設置効果の表れです。

スケールデメリット

2010 年 10 月 15 日

Filed under: — maetomo @ 6:25 AM 未分類

現在は経産牛600頭(うち搾乳牛500頭)、未経産牛400頭。
さらに拡大を続けている十勝管内の、共同経営による大型牧場を訪ねました。

大規模管理のむずかしさの一つとして、疾病対策の話が出ました。
「規模が大きいと、被害も大きい。これは、まさにスケールデメリット」と代表は話していました。
「その対策は、防疫マニュアルを作成して徹底すること」とも。

乾乳牛は土の上を歩かせたい

2010 年 10 月 8 日

Filed under: — maetomo @ 6:32 AM 未分類

「搾乳牛はフリーストール牛舎でずっとコンクリートの上にいるので、身体が重たい乾乳のときは土の上を歩かせたい」と言う十勝管内のKさん。
そこで乾乳後期群の寝床(ルーズバーン)と飼槽を、あえて離して作りました。
写真右がルーズバーン、写真左が飼槽で、水槽はその中間に設置してあります。
ちなみに乾乳前期群はパドックが併設されています。

豪華な教材

2010 年 10 月 1 日

Filed under: — maetomo @ 6:00 AM 未分類

28日付け「DJニュース」の「酪農学園・とわの森三愛高校の飼養牛がEXを獲得」の取材は、ちょうど農場実習の時間でした。
この日の実習は、牛洗いと毛刈り。
EX牛も教材として、おとなしく毛刈りされていました。

「ここは刈りにくい」「なかなか思ったとおりにならない」「もっときれいにしてやりたい」等々、生徒さんたちの話し声が聞こえてきます。

同高校の農場では現在、経産牛は5頭ですが、その体格得点は、90点が1頭、89点が2頭、85点が1頭、83点(初産)が1頭です。
なんと豪華な教材!
うらやましい実習です。

「黒穂病」は大丈夫?

2010 年 9 月 24 日

Filed under: — maetomo @ 6:00 AM 未分類

北海道農政部によると、9月15日現在のサイレージ用トウモロコシの生育状況は平年よりも11日早めに推移していて、収穫作業も7日早めに進んでいるそうです。

昨年は各地で「すす紋病」の被害が多かったトウモロコシ。
今年のように暑かった場合の病気発生はどうなのでしょうか?

専門家に尋ねたら、連作している場合、「黒穂病」が心配されるそうです(写真)。
「黒穂病」は土壌菌によるもので、多発した場合は3年以上の輪作が必要だそうです。

160頭の姿と番号が右脳に焼き込まれている!?

2010 年 9 月 17 日

Filed under: — maetomo @ 6:03 AM 未分類

経産牛160頭を飼養する十勝管内のKさん。
Kさんの頭の中には、経産牛1頭1頭の姿が焼き込まれています。
番号を聞けば、その牛の姿が頭に浮かぶし、その逆も同じで、遠くで発情があっても、それは何番の牛か即、答えられます。
乳検のときは、牛を見た瞬時に番号を検定員さん伝えることもできます。

その理由については、「覚えようと思って覚えたわけではなく、自然と頭に入るんです。牛が好きなことは間違いないけれど…」とKさんは笑いながら首を傾げます。
ちなみにKさんは、暗算も強いそうです。

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