子ども達と同じように

皆さん、おはようございます!

先日「輝く酪農女性のON/OFF」の取材に行ってきました。

今回取材したK牧場のHさん。Hさんは今年で就農3年目、就農前は小学校の先生をしていました。

子ども達の様子や特徴を記録するように、子牛達も生まれたときの様子から性格まで事細かにノートに記録するHさん。
「教員の頃の名残で、記録を付けたくなります。あとから振り返っても記録を残しておくと便利です」とのこと。
就農3年目の今は、「育てた子牛が搾乳牛として帰ってくるのが嬉しい」と話してくれました。

Dairy Japan11月号で紹介します!お楽しみに!

モチャ

北海道宗谷管内S牧場の奥様Mさんは関西のご出身。サラリーマン家庭で育ち地元企業に就職。
その後、ご縁あって12年前に嫁いで来られました。

「子牛は可愛いー。でも親牛は大きくて…。正直、戸惑いました」というのが当時の胸中。
そこでMさん、「親牛の可愛い部分はどこか?」とよく見たところ、ありました!
「鼻の横のモチャっと膨らんでいる部分。あそこがメチャ可愛いんです」とのこと。
以来、ますます牛が好きになり、今や「全頭が私の娘なんです」と愛情いっぱいで飼育しています。

農家はかっこよく

取材で兵庫県のH牧場をお邪魔しました。

できたばかりの事務所に通されて、その明るくおしゃれなデザインとインテリアコーディネートに驚きと心地良さを感じました。

「格好良い事務所になりましたね」と声を掛けると、「農家は格好良くないといけないからね」とI社長。ところどころに置かれる日用品も、おしゃれなものばかり。

牧場には関係者をはじめ、さまざまな来客があると思います。なかには一般消費者が見学に訪れたり、車を止めて牛や牛舎を眺めることもあるでしょう。そんなとき、「格好良い」「きれい」な牧場は酪農全体のイメージアップに貢献しますね。もちろん、牧場で働く従業員の皆さんも、そんな環境で働くことができれば、モチベーションアップにつながるでしょう。

かくいう私も消費者の一人。H牧場の格好良くてきれいな牧場を見て、ますます酪農のファンになりました。

 

搾乳パートのお声かけさせていただきます

あとを絶たない挑戦者。そして白熱した戦い……これは「酪農家さんと乳しぼり競争」。
今週8月13日に開催されたサツラク農協主催「サツラク ミルク フェスティバル」の大好評イベントです。

ルールは簡単。1分間で疑似乳房からたくさん搾った人の勝ち。
始める前に、サツラク青年同志会の酪農家さんから秘儀が伝授されました。
「人差し指と親指でギュワッとやって……ひらすら搾るべし! 左右のリズムも大事だよー」

第一回戦は、小学生女子4人とサツラク婦人同志会副会長さんとの対戦です。ハンデとして酪農家さんは30秒後にスタート。結果は、小学生女子の勝ち!

第二回戦は、小学生男子4人とサツラク青年同志会会長さんとの対戦です。ハンデは同様。結果は、小学生男子の勝ち!

そして第三回戦は、一般大人4人とサツラク同志会の酪農家さん。ハンデなしのガチ対決です。結果は、一般男性の勝ち!

その後も、「もっとやりたーい」と大人気。
全敗を喫した酪農家さん達からは、「後ほど、搾乳パートのお声かけさせていただきます」とのことでした。

酪農はやっぱり素晴らしい産業

SNSの一部で牛乳や酪農へのアンチ論を拡散する向きが見られ、その心無い発言に本ブログの読者の方々にも不愉快な思いをされている方がいらっしゃると思います。

そこで、改めて酪農や牛乳の素晴らしさ、そして産業としての意義などをJミルクに伺いました。
これは、今一度自分達の生産物、自分達の仕事を振り返り、アンチ論に負けない気持ちを取り戻そうとして行なった取材です。

JミルクのHPには、「牛乳の気になるウワサをスッキリ解決!」というWebコンテンツがあります。ここには牛乳乳製品に対する誤った知識を、科学的な根拠に沿って正しい知識へ導こうと24の「気になる噂」への解説があります。一度、このコンテンツに目を通してみてください。「気になる噂」をスッキリと解説しています。

なかには「牛乳の蛋白質は異種蛋白なのでアレルギーを引き起こす?」という噂もあります。冷静になって考えれば、人間を始めほとんどの動物や乳を除いて同種蛋白を摂ることがないことがわかると思います。そして、どのようにして異種の動物性蛋白質を摂るか、その方法の一つとして乳があるのだと思います。

乳牛は牧草などの人間には消化・利用できないもの、食品を製造した際に出される不可食部位などを有効に利用して、栄養バランスに優れ、かつ栄養単価に優れた乳を生産してくれます。また多くの国で乳は大切な蛋白源として、国内で自給すべくその生産と供給体制を築いています。今後の世界の人口の増加や他国の経済状況、そして国際的な牛乳乳製品の需給状況によっては、将来的に乳製品を「買いたくても国外から輸入できない」ということもありえない話ではありません。だからこそ、国内の酪農の生産基盤はしっかりと確保していかなければならないのだと思います。