全国各地の酪農家の子牛を預かり、健康な初妊牛に育てて戻す――その管理技術とセンス、そして繁殖成績にも定評のある十勝管内のE育成牧場を取材させていただきました。
上牧された子牛は、まず、この若齢牛舎で飼養します。
この牛舎、手前半分の屋根は透明、奥半分の屋根は遮光になっています。
理由を聞いて、感激しました。
その理由とは、「子牛は明るい場所で草を食べ、暗い場所では残す」という経験則から。
「子牛は肉食獣に襲われやすいから、明るくて周囲がよく見えるところで草を食べ、お腹がいっぱいになったら安心できるところで寝る、という本能があるのだと思います」とEさんは言います。
子牛の生来(生まれながらの)行動と学習(生まれてから学ぶ)行動を見抜いて、それを現場に応用する見事なカウセンス(カーフセンス)に脱帽でした。
※詳報はDairy Japan 4月号で。