静岡県の朝霧高原で一人酪農を営むKさん。
Kさんは大学卒業後、国内外での実習や酪農ヘルパー、酪農場でのアルバイトを経て2011年に新規就農しました。土地と建物は賃貸契約。新規就農に際しては乳牛の導入や老朽化した施設の更新を100%自己資金で賄ってスタートしたといいます。借金ゼロでの就農です。
非農家出身の方が新規就農するには、高いハードルがいくつもありますが、その最たるものは「資金」ではないでしょうか。施設・設備を賃貸とすることで、初期費用は抑えることができる。そんな例を見たように感じます。
そんなKさんも、ここで就農して8年。次のステップを見据えて、日々邁進しています。
名実ともに自分の牧場を持つーーその夢に向かって。
周知のとおり、酪農家戸数は減少の一途をたどっています。
個々の酪農経営における経営継承がこれまで以上に進むことはもちろん、Kさんのような新規就農者を増やす取り組みも、また強く求められるものなのではないでしょうか。