先日伺った神奈川県のI牧場では、牛舎に隣接したジェラートショップを運営。
同じ地域の農家さん達と連携をし、地元の野菜や果物をふんだんに混ぜたジェラートを作っていました。季節ごとに旬のものを取り入れて地域が一丸となって成り立つ素敵なお店でした。
近隣の提携トマト農家さんも「Iさんがジェラートにしてくれたおかげで地域の子供たちもトマトを美味しく食べてくれるようになった」と嬉しそうに話してくれました。
牛乳×?? の可能性は無限大ですね。
「繁殖がうまくまわっていれば乳房炎も少ない傾向にあると思う」と言うKさん(Dairy Japan11月号・ルポ特集「うちの農場の乳房炎コントロール策」)。
こうした現場の感覚や経験則は、きわめて貴重かつ重要で、大切にしなければならないと思います。
そうしたKさんの感覚を裏づける研究報告が、近刊にありました。
「乳房炎による排卵障害および黄体機能異常によって、初回排卵や初回種付けあるいは受胎が遅れ、それにより空胎期間も伸びる」(磯部直樹「炎症反応と繁殖機能」、Dairy PROFESSIONAL vol, 13 特集/今、繁殖を見直そう)。
やはり、現場の感覚は常に正しい!
先日、兵庫県のN牧場に伺いました。テーマは農場の交配計画。
ゲノム評価やOPU/IVF、性選別精液の利用など、繁殖や改良に関わる技術の開発と普及は日々進んでいます。それらは改良速度を加速させたり、遺伝的価値の高い乳牛を的確に作出することにつながり、牛群全体の生産性向上に寄与します。また、産仔の性を高い確率で判別することは、適正数の後継牛確保につながるだけでなく、F1授精や和牛受精卵移植のチャンスを広げることにもなり、直接的な収入増につながります。
N牧場は近い将来の規模拡大に向け、今は後継牛づくりに注力していると言います。そして、よりレベルの高い牛群づくりを目指すため、未経産牛のゲノム評価の利用を始めたと言います。
どのように牛群を改良し、どのように収益を上げるか、皆さんの交配計画はどのようなプランでしょうか?
皆さん、おはようございます!
さて先日の取材では、初めて農場HACCP会議というものに参加させていただきました。農場HACCP会議というのは、月に一度、牧場の従事者、外部関係者などが集まり、過去1カ月のデータや牛・牛舎環境を見て、目標の達成度合いや新たな課題などについて話し合う場です。
農場HACCP取得農場としてモデル的経営をしていると言われるS牧場ですが、話し合いの中で課題がどんどん出てくることがとても印象的でした。
「課題が出る」ということは向上心の証であり、課題の質の高さに驚かされました。何事にも常に課題意識を持ち、より良い状態を目指していきたいですね。
同取材記事は今月発売の11月号で紹介します。お楽しみに!
先日伺ったK牧場では、ご家族以外に4名の雇用をしており、皆さんシフト制で週休2日を確保できているんだそうです。
シフト管理がすごいです。私も自転車屋さんで働いていた時によく作りました。
エサも発酵TMRを手作り。良いエサを作るためにとのことです。
ロールベーラー。はじめて見ました。もはやTMRセンターですね。グルグル巻いているところ見たいな。
さまざまなものをご自身で作ったり設置したりしているようで、なんだか楽しそうでした。
将来長く働いてもらえるような企業を目指しているとKさん。将来の酪農家を育てるべく日本人を積極的に採用しているようです。
着実で前向きな方針と地の利を活かした経営努力で農場の皆さんもやりがいを持って働いていました。