北海道酪農技術セミナー2016開催

2016 年 11 月 8 日

Filed under: — djito @ 6:30 PM セミナー報告

武中さんS

今回で6回目となる「北海道酪農技術セミナー 2016」が11月8・9日に帯広市で開催され、北海道はもとより全国各地また海外から、600人超が参加した。
参加者の内訳は、生産者、飼料会社、ほか企業、関係団体・獣医師・普及員・研究者など、それぞれが約1/4ずつとなっている。

開催に先立ち、同セミナー事務局の武中慎治氏(メイプルズクレスト コンサルタント サービス)は「本セミナーの趣旨は、すべての酪農関係者を対象に、最新の酪農技術をお伝えしていくこと。今回で6回目を迎え、皆様のおかげで定着してきた」と挨拶した。

セミナー初日は、プレ・コンファレンス・ワークショップ「乳房炎用ワクチン:スタートバックの使用例について」アンドリュ・ビッグズ氏(英国ベイル・ヴェタリナリィ・グループ社)の後、
セッション1「模擬搾乳装置を用いたパーラーの搾乳能力診断」榎谷雅文氏(北海道デーリィマネージメントサービス)、
セッション2「獣医師の集中的な酪農飼養管理技術へのアプローチ」ドン・ナイルズ氏(米国デーリィ・ドリーム牧場)、「最近の米国酪農の現状について」鷲山順慈氏(米国・鷲山コンサルティングサービス)の講演が行なわれた。

明日のセミナー二日目は、セッション3「酪農現場での定時人工授精について」大沢健司氏(宮崎大学)、「生産現場における牛受精卵移植の現状について」青柳敬人氏(全農ET研究所)、
セッション4「乾乳期護蹄管理の重要性とその実践」中村聡志氏(えんがるベットサービス)の講演、
セッション5では「酪農現場で活躍する女性、その実例と可能性」をテーマに、鈴木美登里さん(茨城県石岡市/石岡鈴木牧場)、砂子田円佳さん(北海道広尾町/マドリン)、中谷理恵さん(北海道湧別町/中谷牧場)、横田恭子さん(北海道別海町/横田牧場)をパネラーに、久富聡子さん(ハードサポート)をコーディネーターとしてパネルディスカッションが行なわれる。

詳細はDairy Japan2017年1月号で。

第2回 広島大学酪農技術セミナー開催

Filed under: — maetomo @ 5:03 PM セミナー報告

広島大学日本型畜産・酪農技術開発センターは11月8日、東広島市内で第2回広島大学酪農技術セミナーを開催した。全国から酪農家、関係者ら200人超が参加した。
本セミナーは「乳牛の繁殖問題とその対策 研究者、獣医師、普及員の視点」で、全酪連・村上明弘技術顧問、アルバータ大学・大場真人教授、ROMデーリイアシスト・芦沢博道獣医師が講演した。
開会に際し、広島大学日本型畜産・酪農技術開発センター・吉村幸則センター長は、「日本は高齢化社会で、人口は減少傾向に入った。食料事情の変化が見込まれるが、高齢者にとって大切な食糧の中には、乳製品があげられるだろう。最も大切な食糧の一つがミルクだ」「人工知能が発達し、将来、酪農でも活かされるだろう。しかし牛を生き物として管理するうえで、人が管理すること基本は変わらない。今日の演者には大切な繁殖と栄養の話をしていただく。活発な討論をお願いしたい」と挨拶した。

基調講演は村上技術顧問が「酪農業の未来を探る!」で、酪農の現在、将来に存在する課題や変化に対応するための対応策を紹介した。村上技術顧問は、とくに中小規模酪農の将来として、管理技術の高度化が進む移行期、哺乳・育成前期などを専業・外部かすることや、酪農団地化による効率化など、多くの将来像を提案した。
セミナーでは大場教授が研究者の立場として「乳牛の飼養管理と繁殖:研究者の視点」を、芦沢獣医師が「積極的に繁殖を管理する:現場獣医の視点」を、村上技術顧問が「繁殖は何を生み出し、経営を如何に回すか:普及員の視点」をそれぞれ講演した。
詳細はDairy Japan2017年1月号で。

雪印こどもの国牧場で恒例の牧場まつり開催

2016 年 11 月 5 日

Filed under: — Ryoichi Maeda @ 2:05 PM 未分類

11月5日(土)横浜市青葉区・雪印こどもの国牧場で、毎年恒例の「牧場まつり」が開催された。この日は天候にも恵まれ行楽には最適な秋日和となった。今回の牧場まつりでは、人気の乳搾り体験、バターづくり体験の他にもひつじレース、早搾り競争、ゲームコーナーなど参加型のイベントが盛りだくさん用意され、家族連れの来場者も大いに楽しんでいた。また恒例のサンプリングイベントでは恵ガセリ菌SP株ヨーグルトドリンクタイプが配布され、会場内の家族連れが一堂に押し寄せ大盛況であった。

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「アルファルファの常識を変えた男達」結成10周年ー北矢ケレス友の会

2016 年 11 月 3 日

Filed under: — djito @ 8:50 AM ニュース

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北海道根室管内別海町の酪農家5人による『北矢ケレス友の会』が結成10周年となり、その記念式が11月2日に札幌市で開催され、メンバーはじめ雪印種苗、JA道東あさひなどの関係者らが集まった。
『北矢ケレス友の会』とは、道東地区では冬期の土壌凍結で無理とされていたアルファルファ栽培に果敢に挑戦し、今や見事に定着・普及させた、同町北矢地区の酪農家の同志会。
メンバーは、石田敦さん、福本弘一さん、加藤忠博さん、矢口義道さん、新倉慎司さんの5人。
雪印種苗が品種改良により、耐土壌凍結性のあるアルファルファ『ケレス』を開発したことを機に、同会メンバーはそれを自家圃場で定着させることに取り組んできた。
施肥方法、混撒方法、刈り取り時期、草地更新方法など試行錯誤を重ね、その都度、関係者や地域の酪農家を招いて圃場検討会を開催するなどしてきた。
会長の石田さんは、「草地が良くなり地域が潤えば良いという思いで取り組んできた。やれることはまだたくさんある。皆さんと知恵を出し合いながら今後も取り組んでいきたい」と挨拶した。

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記念式で挨拶する石田敦会長
ケレスは根が横に伸びて広がる特性を持ち、厳寒地でも越冬性・永年性に優れている

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管理ツールとしての『糞便スコア』 ジンプロセミナー

2016 年 11 月 2 日

Filed under: — djito @ 4:45 PM セミナー報告

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雪印種苗は11月2日、酪農学園大学(北海道江別市)で『ジンプロセミナー』を開催し、乳牛飼料・栄養や蹄の専門家ら約50名が参加した。
同大学ルミノロジー研究室(泉賢一教授)およびジンプロジャパン社が共催。
今回のテーマは『周産期から考える蹄病対策~カウコンフォートと削蹄、栄養の重要性~』で、講師はダナ・トムリンソン博士(ジンプロ社飼料栄養研究員)。

同博士は、「乳牛の糞は、乳牛が食べたものの結果であり、健康状態や生産性を反映している」として『糞便スコア』を解説。
それを、ほかの評価事項と組み合わせて用いることで、ルーメンがどのように機能しているか、どこで、どのように飼料が消化されているのかを検討する材料になる。

【糞便スコア】
スコア1=薄く、水溶性、流性、緑色。
例:疾病罹患牛、エサを食べていない牛、放牧牛
スコア2=軟便、飛沫が飛び散る、固形分が少ない。
例:フレッシュ牛、放牧牛
スコア3=厚さ2~3cm、2~4輪の層ができる、長靴に張り付く。
例:推奨
スコア4=厚さ5~8cm、乾燥している。
例:乾乳牛、低蛋白質、高繊維給与
スコア5=厚さ8cm以上、固形。
例:粗飼料のみの給与、疾病罹患牛

【糞便スコアの目標】
・乾乳牛:3.5
・クロースアップ期の牛:3.0
・フレッシュ牛:2.5
・高泌乳牛:2.75
・泌乳後期牛:3.25

※詳報はDairy Japan 12月号で。

北海道TMRセンター連絡協議会が役員改選

2016 年 10 月 31 日

Filed under: — djito @ 6:10 PM ニュース

ニュースまとめ出し_北海道TMRセンター

北海道TMRセンター連絡協議会は10月31日、札幌市で第11回定期総会を開催した。
同協議会の会員数は、正会員(法人)50、正会員(個人)10、賛助会員73で、合計133会員(9月末時点)。
任期満了に伴う役員改選で、新役員が以下のように決まった(敬称略)。
【新役員】
会長=佐々木二郎(浜頓別エバーグリーン)
副会長=長渕重樹(中標津ファームサービス)
会計=村本隆(アグリランド)
筆頭理事=菊地厚(アグリサポートばろう)
代表幹事=山本利浩(サンタドリームサプライ)
監事=伊藤敏彦(デイリーサポート別海)
理事=斉藤恵介(JA新得町)
理事=小林康紀(更別TMRセンター)
理事=佐藤昌嗣(こしみずエコフィードサービス)
理事=荒木隆志(フロンティアニセコ)
相談役=近藤三男(オコッペフィードサービス)
相談役=野々村仁(CFT)
顧問=佐竹敦(デリバリーフィードセンター名寄)
顧問=渡部隆信(クレインランドTMRセンター)

その後、研修会が開催され、全道から会員および関係者ら約240名が参加した。
研修会では、「気象ビッグデータの活用で農業を元気に」ハレックス・越智正昭社長、「スーパークーリングシステムを活用した物流」伊藤忠商事・鈴木俊介氏、「生乳の流れの現状と今後の流通について」ホクレン生乳受託課・山本努課長、「牛乳流通に係る新たな輸送形態について」ホクレン牛乳乳製品部・小澤博之次長、「国産粗飼料関係予算について」農水省飼料課・大石晃課長補佐の講演が行なわれた。

【初妊牛相場】とうとう月平均で80万円超―ホクレン家畜市場

Filed under: — djito @ 10:09 AM 業界情報

相場10

ホクレン家畜市場の初妊牛相場10月集計分(速報)が、ホクレン酪農部・家畜販売課より発表された。

10月については、例年よりも上場頭数が少ないなか、全国的に年明けの搾乳資源確保に向けた導入需要が強まったことから、平均価格は81万1000円(先月比5万8000円高・前年比21万円高)と一段高での推移となった。

11月については、出回り頭数は現状程度が見込まれるが、活発な取引の継続が予測されるため、相場は強保ち合いで推移することが予想される。

平成28年度国産ナチュラルチーズ製造技術研修会:受講者募集

2016 年 10 月 20 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 11:11 AM セミナー開催案内,ニュース

中央酪農会議では酪農家などを対象に、国産ナチュラルチーズ製造のための初級研修会を実施しており、受講者を募集している。詳細は下記のとおり。

日程:12月12日13:00~14日12:00
会場:日本獣医生命科学大学(東京都武蔵野市境南町1-7-1)
募集人数:20名
対象者:ナチュラルチーズ製造に興味を持ち、将来に製造および工房立ち上げを希望する酪農家、チーズ製造に携わって間もない工房製造担当者など

【申し込み・問い合わせ】
一般社団法人中央酪農会議 業務部(担当:本田)
東京都千代田区鍛冶町2-6-1 堀内ビルデイング4階
TEL 03-6688-9841 FAX 03-6681-5295

優秀賞は根室協会の三氏ー友貞さん・中條さん・高橋さん 北海道AI技術研修大会

2016 年 10 月 14 日

Filed under: — djito @ 2:01 PM ニュース

北海道AI大会表彰

北海道家畜人工授精師協会(高橋芳幸会長)は10月14日、2日間にわたる「第72回 北海道家畜人工授精技術研修大会」の全日程を終え、全道各地の会員による33題の研究発表の講評と表彰を行なった。
選考委員長の松井基純氏(帯広畜産大学)は講評で、「性選別精液をはじめ、不受胎牛への追い移植、優良血統を地域で増やす取り組み、連注の新技術など、テーマは多岐にわたり、データも非常に充実していた。学生からも7題の発表があり、将来、一緒に仕事をしていくのが楽しみだ」と語った。
受賞者は以下のとおり(敬称略)。
【優秀賞】「授精師から発信できる定時授精の検証」友貞直(根室)、「ヤマネテック製YTガンの試作品カテーテルカバーを装着したときの受精卵移植成績の比較」中條匡晃(根室)、「中標津町農協における不受胎牛対策および牛群改良を目指した農場採卵を活用した取り組み」高橋孝嘉(根室)
【努力賞】「ホルスタイン種における初産分娩月齢と産子の品種および性別が空胎日数に及ぼす影響」廣田光則(上川)
【統計処理賞】「乳牛経産牛の発情スコアを利用した農場における繁殖管理の現状」高畠臣太郎(釧路)
【プレゼンテーション賞】「乳牛における分娩管理方法が繁殖成績に及ぼす影響」廣川雄哉(十勝)
【奨励賞(学生)】「ホルスタイン種および黒毛和種のOPU-IVF成績に年齢が及ぼす影響」高山茉莉(石狩)

X精液もう一つの使い方「連注X」の効果―「TEAM北海道」が発表 北海道AI技術研修大会

2016 年 10 月 13 日

Filed under: — djito @ 8:00 PM ニュース

「性選別精液を活用した雌獲得率向上へのチャレンジ」と題し、牛群の雌獲得率1割アップを目的とした調査・研究が10月13日、第72回北海道家畜人工授精技術研修大会で発表された。
これは、「連注X」(通常の精液+性選別精液を使用)が、通常の精液並みの受胎率を維持しつつ、雌率も6割を超えることがわかり、「連注はしたいけれど、雌もほしい」という酪農家の要望に応える方法となるとうもの。
発表したのは、家畜人工授精に関わる有志で結成された「TEAM北海道」の泉大樹氏(十勝NOSAI本別家畜診療所)。「TEAM北海道」のメンバーは現在、秋葉貞治氏(JA北宗谷)、尾矢智志氏(空知中央NOSAI)、御囲雅昭氏(石狩NOSAI)、富川寛弘氏(JA本別町)、高橋芳幸氏(ジェネティクス北海道)。
「全道各地から地域や職種の壁を乗り越えて有志が集まり、今後の北海道の繁殖について気軽に話し合える場として、今年、TEAM北海道を結成した。今後さらに情報交換や調査・研究の連携を深め、酪農家さんの繁殖成績向上に寄与していきたい」と泉氏は語った。
なお、「TEAM北海道」は随時、有志の参加を募っている。
問い合わせは、JA北宗谷沼川支所家畜改良課・秋葉貞治氏へ。

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