X精液もう一つの使い方「連注X」の効果―「TEAM北海道」が発表 北海道AI技術研修大会
2016 年 10 月 13 日
「性選別精液を活用した雌獲得率向上へのチャレンジ」と題し、牛群の雌獲得率1割アップを目的とした調査・研究が10月13日、第72回北海道家畜人工授精技術研修大会で発表された。
これは、「連注X」(通常の精液+性選別精液を使用)が、通常の精液並みの受胎率を維持しつつ、雌率も6割を超えることがわかり、「連注はしたいけれど、雌もほしい」という酪農家の要望に応える方法となるとうもの。
発表したのは、家畜人工授精に関わる有志で結成された「TEAM北海道」の泉大樹氏(十勝NOSAI本別家畜診療所)。「TEAM北海道」のメンバーは現在、秋葉貞治氏(JA北宗谷)、尾矢智志氏(空知中央NOSAI)、御囲雅昭氏(石狩NOSAI)、富川寛弘氏(JA本別町)、高橋芳幸氏(ジェネティクス北海道)。
「全道各地から地域や職種の壁を乗り越えて有志が集まり、今後の北海道の繁殖について気軽に話し合える場として、今年、TEAM北海道を結成した。今後さらに情報交換や調査・研究の連携を深め、酪農家さんの繁殖成績向上に寄与していきたい」と泉氏は語った。
なお、「TEAM北海道」は随時、有志の参加を募っている。
問い合わせは、JA北宗谷沼川支所家畜改良課・秋葉貞治氏へ。
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