ホクレン昨年度の受託乳量は前年比99.9%

2012 年 4 月 6 日

Filed under: — djito @ 2:50 PM ニュース

ホクレン農業協同組合連合会は平成23年度の生乳受託乳量(北海道内インサイダー酪農家の出荷乳量、速報値)をまとめた。
それによると378万1176t、前年比99.9%、うるう年修正99.6%で、目標の102%には届かなかった。

支所(地区)別は以下のとおり。
函館=8万673t(前年比101.1%、うるう年修正100.8%)
倶知安=2万4148t(同95.7%、95.4%)
苫小牧=9万2328t(同96.9%、96.6%)
札幌=2万2777t(同95.0%、94.8%)
岩見沢=2万4714t(同90.2%、90.0%)
留萌=11万3567t(同96.9%、96.6%)
旭川=17万5054t(同98.1%、97.8%)
稚内=28万2259t(同99.4%、99.1%)
帯広=106万8271t(同100.5%、100.2%)
北見=55万7273t(同100.0%、99.8%)
釧路=53万3946t(同99.8%、99.5%)
中標津=80万6167t(同100.9%、100.7%)

報徳の精神が宿る酪農地帯

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

十勝管内・豊頃町二宮地区のT牧場を取材しました。
Tさんは、「ここ(二宮地区)は二宮尊徳の孫である二宮尊信が開拓の鍬を入れ、報徳を直伝したところ。その精神が今も宿っていると思う」と教えてくれました。

「報徳」とは、二宮尊徳が独学で学んだ神道・仏教・儒教などと、農業の実践から編み出した豊かに生きるための知恵で、以下を基本とするそうです。
1 至誠(誠を尽くす)
2 勤労(自助努力とともに労働を効率化し社会に役立つ成果を生み出す)
3 分度(収入の枠内で一定の余剰を残しながら支出を図る計画的な経済)
4 推譲(分度生活の中から生み出した余力の一部を、各人が分に応じて拠出し、相互扶助、公共資本、弱者や困窮者救済に充てる)

T牧場は家族労働で、経産牛180頭・未経産牛170頭、年間出荷乳量約1700t。
Tさんの酪農経営に臨む姿勢は、とても参考になります。
詳報はDairy Japan 5月号で。

「乳用牛評価報告 2012:4(海外種雄牛)」を公表:家畜改良センター

2012 年 4 月 5 日

Filed under: — admin @ 8:43 AM ニュース

独立行政法人家畜改良センターは3日、インターブルによる海外種雄牛の評価のNTP順上位牛(2012・4)を公表した。
それによると、
1 ロングラングス オ-マン オ-マン ET
2 エンセナダ タブ- プラネツト ET
3 コ-プ オ-マン ロ-ガン ET
4 ビオリス スリ-マン
5 バ-ビライン M マツチエス ET
6 UFM-ダブス アルタエスクワイヤ- ET
7 ロツタヒル シヨトル 41 ET
8 レ-ガンクレスト ロングタイム
9 ラタツチ オリエント
10 メインストリ-ム マニフオ-ルド

詳しくは、家畜改良センターホームページからダウンロードできる。
http://www.nlbc.go.jp/index.asp

農と地域・街のコミュニティづくりをめざして「青木農業祭2012」、開く

2012 年 4 月 4 日

Filed under: — admin @ 9:10 PM ニュース

4日、栃木県那須塩原市の青木地区を中心に、「青木農業祭2012」が開かれた。同地区の共進会を発展させたもので、昨年(地震)、一昨年(豪雪)と休止となったので、今年は3年ぶりに開かれた。主催は、同祭実行委員会(酪農家、消費者、酪農飼料機器販社などで構成)。市と自治会が共催。

同県は本州トップの酪農生産額をあげ、同市の酪農はその中核となっている。開催趣旨は、酪農家の共進会だけに終わるのではなく、酪農と地域、さらには商店街の活性化などを含め、農業と消費者、商業者などの一体化で豊かな市づくりをめざそうというもの。

共進会、搾乳体験、バターづくり、堆肥提供、牛乳缶・長靴投げコンクール、酪農機器展示、トラクター展示、畜産草地所の研究紹介など、現場の酪農場が誰にでも分かるようなコーナーを充実させ、終日にぎわった。実際のミルカーを組み立て、出品牛の搾乳も行なわれた(写真)。

共進会は、審査員に細野淳氏(アルタジャパン代表)を迎え、未経産名誉賞は、タクヨウ エルフィン キャシー ナナ(出品:那須拓陽高校)に、経産名誉賞は、ビックバリア ダーハム エアロ モーテイ(出品:大関悠太氏)に授与された。

ホクレン家畜市場:3月の初妊牛平均価格は保ち合いで55万2000円

2012 年 4 月 3 日

Filed under: — djito @ 6:00 AM ニュース

ホクレン家畜市場の初妊牛相場3月集計分が、ホクレン酪農部・家畜販売課より発表された。

3月については、春産み需要が継続したことから、平均価格は55万2000円(前月比4000円高・前年比2万7000円安)と、保ち合いでの推移となった。

4月については、一部夏産みが出まわり始めることから、軟調に推移することが予測される。

日本初のHACCP推進酪農場は群馬県の山崎農場

2012 年 4 月 2 日

Filed under: — admin @ 4:46 PM ニュース

中央畜産会はこのほど、HACCP農場の第三次受付を行なったが、群馬県昭和村の農事組合法人・山崎農場(約300頭)が、酪農(乳用牛)で日本初の「推進」を受けた。

推進期間は2年間。この間にさらに専門家による指導を受けるなどステップアップさせ、衛生管理に磨きをかけて「認証」にチャレンジすることができる。事務局(中央畜産会)では、酪農は搾乳などがあり、人と施設の作業体系が複雑で、農場側にとっても、認証する側にとっても、ハードルはかなり高いほうだとしている。

*HACCP=危害分析重要管理方式。7つの原則と12の手順が示され、その条件を満たすことが必要。
*関連記事
「経営リスクにそなえる18テーマ」Dairy Japan 2011年増刊号

「乾乳期間短縮」に関するワークショップを6月に開催:帯広畜産大学

Filed under: — djito @ 8:35 AM セミナー開催案内

帯広畜産大学は6月に、第14回「畜産衛生に関する帯広ワークショップ」を下記の要領で開催する。
今回のワークショップは、近年、注目されている乳牛の乾乳期間の短縮に関する研究成果をテーマとし、国内外から3名の講師を招いての講演。

テーマ:乾乳期間の短縮は周産期疾病を減少させ繁殖性を改善させるのか?

日時:6月23日(土) 13時から17時半(12時受付開始)

場所:帯広畜産大学・大講義室

講演内容:
「乳牛における乾乳期間の短縮が分娩前後の栄養代謝生理とその後の繁殖成績に及ぼす影響」
Ric Grummer氏(米国ウィスコンシン大学名誉教授)
「乳牛の乾乳期間短縮によるストレス軽減と乳生産」
中村正斗氏(北海道農業研究センター)
「乳牛の乾乳期間短縮による繁殖と乳生産」
小山毅氏(根釧農業試験場)

参加費:3000円(受付時に支払う)

情報交換会(懇親会):19時から21時 参加費5000円(受付時に支払う)

参加申し込み方法:ワークショップのHPから申込書をダウンロードし、メール添付またはファックスで申し込む。
HP:http://www.obihiro.ac.jp/~fcasa/workshop_top.html
E-mail:workshop2012@obihiro.ac.jp

問い合わせ:
帯広畜産大学・畜産フィールド科学センター
「畜産衛生に関する帯広ワークショップ事務局」
コーディネータ代表・木田克弥、担当・佐々木
TEL 0155-49-5652 FAX 0155-49-5654

特色ある経営に向けて種畜評価判定基準を4月から改正:家畜改良センター

2012 年 4 月 1 日

Filed under: — admin @ 5:00 AM ニュース

家畜改良センターは4月1日、種畜の等級基準を改正した。
今回の改正は、新たな家畜改良増殖目標が策定されたことを踏まえたもので、これまでの等級判定の基準を、
1)多様な畜産経営を推進する観点から、特色ある家畜についても評価ができるように基準を見直す、
2)基準の数値は時勢に適した値に改正する、というもの。

同センターでは、乳用牛に関しては、ブラウンスイス種やエアシャー種のように従来、除外されていたものについても、血統登録を有していれば2級以上の評価を得ることが可能となる。これにより「特色ある家畜による多様な畜産経営を推進する」としている。

評価基準値の改正では、乳用牛の泌乳能力(乳量・乳脂率・無脂固形分率)で判定していたのを、総合指数に基づいた判定にする。泌乳能力だけでなく体型とのバランスがとれた長命連産性にも着目し、総合指数による遺伝的能力評価を受けた判定となる、としている。

日本乳業協会が「放射性物質についてのQ&A」をホームページで公開

2012 年 3 月 30 日

Filed under: — admin @ 10:25 PM ニュース

一般社団法人日本乳業協会は30日、4月からの食品の放射性物質の新基準値への移行を受けて、同協会ホームページ上に「放射性物質についてのQ&A」のPDFファイルを載せた。

同Q&Aは全20ページで、放射能と放射性物質、ベクレルとシーベルト、自然界にある放射能、食品中の放射性物質、健康への影響、内部被爆と外部被爆、牛乳の放射性物質の基準値 などがまとめられている。

牛乳は「安全に立った新基準値よりも、更に安全に立った基準値(50ベクレル)」であることを解説したもの。
同協会ホームページ  http://nyukyou.jp 

日本農業研究所が、阿部亮氏に平成23年度同研究所賞を授与

Filed under: — admin @ 4:19 PM ニュース

財団法人日本農業研究所は、今年の同研究所賞3名を決めた。酪農では阿部亮氏が受賞する。

同賞は、昭和40年度以来、農業に関する学術研究上顕著な業績をあげ、かつ農業の発達のため優れた業績をあげた者に対して、表彰事業を行なっているもの(第5回より隔年度に実施)。
この表彰事業は、研究所が、学会、大学、試験研究機関等を通じて受賞候補者を公募し、その推薦をうけたものの中から、選考委員会で審議して受賞者を決定する。

今年の3名の中の一人、阿部亮氏は、畜産試験場・栄養部長を経て、日本大学生物資源科学部教授を歴任。現在は、畜産・食料研究所「御影庵」を主宰。
研究業績の題名は「家畜飼料の栄養評価法の確立と低・未利用資源の開発利用に関する研究」。
飼料の酵素分析システムを世界に先駆けて研究・確立し、これらは現在の家畜栄養管理の基礎データとなっている。実学としての畜産学を科学的に発展させるとともに、試験機関との共同研究、学生の教育など、次世代への指導が評価されたもの。

5月10日、表彰授与式が行なわれる。

なお、本誌では、
「連載・もう一度聞いちゃっていいかな?」2005、Dairy Japan 1から12月号
「自給飼料と輸入乾草の品質と課題」2006、Dairy Japan増刊号
「成熟化した社会のなかの酪農」2006、Dairy Japan 1月号
「日本型畜産を考える 酪農に視点を当てて 」 2007 Dairy Japan 7月号 
など、多数の記事をいただいている。

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