生乳の脂肪酸組成分析サービス開始:フィード・ワン(株)
2019 年 2 月 1 日
フィード・ワン(株)は生乳の脂肪酸組成分析サービスを開始する。
従来、脂肪酸組成は、牛肉などで分析されてきたが生乳ではほとんど行なわれてこなかった。同社は米国より、生乳の脂肪酸組成分析と評価に関するノウハウを導入し、新たに分析サービスを行なうことで、酪農家により適切な飼料給与メニューの助言を行なっていきたいとしている。
◇サービス概要
(1)分析機関 :当社 研究所 品質管理室
(2)分析対象 :生乳(農場バルク乳)
(3)分析項目 :脂肪酸組成
(4)分析日数 :検体到着後7~10日
(5)分析金額 :1検体5,500円(税別、サンプル提出用容器代込)
◇生乳の脂肪酸組成分析~ルーメンの機能発揮のために~
乳脂肪は、牛の第一胃(ルーメン)微生物、飼料および体脂肪に由来するものから構成されている。これら各種脂肪酸の変化を分析し、ガイドラインに照らし合わせて評価することで、乳牛にとって大切であるとされているルーメンの健康状態あるいは給与メニューに含まれる脂肪分の種類・量が適正かどうかを的確に把握することが可能になる。
◇取組みの意義
当社はかねてより米国プロビミ社との提携により、独自の栄養計算ソフトを開発し、営業担当者のアドバイザリー機能を強化して、酪農家の経営に貢献してきた。生乳の脂肪酸組成分析・評価は、北米ではよく行なわれているが、国内ではほとんど取り組まれておらず、サービス展開は同社が知る限り日本初の取組みとなる。このサービスにより、同社は利用者に対して客観的な分析データに基づき、季節に応じた飼料給与メニューを御提案することが可能になり、利用者のさらなる生産成績・経営の向上に寄与できるものと考えているとしている。
【問い合わせ】
フィード・ワン(株) 飼料事業本部 畜産飼料部
Tel 045-311-8706
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