増えるTMRセンター、情報交換や共有を

2013 年 10 月 31 日

Filed under: — admin @ 8:01 PM セミナー報告,ニュース

DSC_0022

北海道TMRセンター連絡協議会(会長:近藤三男、事務局:(株)オーレンス総合経営)は10月31日、札幌で第8回定期総会を開催した。
開催に先立ち、近藤会長は「平成25年10月末時点で、会員数が117会員となった。今年はオホーツク管内をはじめ、天候不順や台風などの影響があったため、作物は不良と言える。そうしたなかでも、春、夏、秋にある総会や研修会などを通して、情報交換をしていってほしい。協議会会員が一丸となって各TMRセンターを運営するなかで、皆で情報交換や議論をしていきたい。今後、より良い協議会運営をしていく」と挨拶した。
定期総会では、平成24年度の事業報告ならびに事業収支報告が行なわれた。事業報告のなかで、23年の東日本大震災から継続して行なっている粗飼料支援についても報告され、24年度は合計4680個の乾草またはラップサイレージを輸送しており、今年10月末鵜現在では、通算7409個を輸送したと報告した。粗飼料支援を行ない始めた当初は無償での支援だったが、現在では有償での支援となっている。しかし、25年産の牧草については、春先の天候不順により、収穫量の不安から輸送が危ぶまれていたが、現地からの希望量は確保され、1番草、2番草ともに予約された数量は輸送を計画している。近藤会長は「お互いに顔が見えるから続けられる。今後も続けていくべきもの」と話す。
同会の広報活動の一つとして、今年10月から同会HPに「粗飼料斡旋コーナー」を開設し、TMRセンターと個人農家の粗飼料売買の橋渡しを行なっており、同会は「道産粗飼料が少しでも流通し、粗飼料自給率が向上することを期待している」としている。
さらに同会は、先述の東北地方への粗飼料支援活動を通して、支援を行なうなかで、今後の粗飼料の広域流通についての可能性なども検討していくとしている。

酪農ヘルパーという職業をもっと知って!

Filed under: — djito @ 7:02 PM ニュース

helper

連合北海道(工藤和男会長)は10月31日、札幌市で「酪農業(一次産業)を支える若者雇用応援シンポジウム」を開催し、連合北海道の加盟産業をはじめ、酪農家、酪農ヘルパー、関係団体、学生など、約120名が参加した。
このシンポジウムは、一次産業が若者雇用において魅力的で継続的に就労できる産業となるよう企画されたもの。
その第一弾として、酪農ヘルパーにスポットが当てられた。

まず、酪農学園大学の荒木和秋教授が、「酪農ヘルパーの現状と将来展望」と題して基調講演を行なった。荒木教授は、酪農ヘルパーの実情と課題、短期就労の要因と対策などを解説した。
次に、農水省畜産部畜産企画課の和田剛課長補佐が、酪農ヘルパー利用状況や国の支援事業などを報告。
続いて、個人開業ヘルパーであり、道東酪農ヘルパーネットサービスの松多崇十勝支部長が、酪農ヘルパーの日々の仕事について紹介し、「酪農ヘルパーとして、ずっと勤続してくれる人の将来を保証することが大切だ」と語った。

パネルディスカッションでは、「酪農ヘルパーがとても魅力的な職業であることを、学生をはじめ、もっと多くの人達に知ってもらう必要がある」「酪農ヘルパーの資質向上のためには、酪農ヘルパーが技術研修などに積極的に参加する必要がある」「人材確保には国の支援事業の継続が必要である」など、活発に意見が交わされた。

乳酸菌によるインフルエンザワクチンの効果上昇

Filed under: — Yayoi Uruno @ 4:00 PM セミナー報告,ニュース
CIMG1678

新潟青陵大学看護福祉心理学部部長・教授 新潟大学名誉教授 鈴木宏氏

CIMG1687

順天堂大学医学部免疫学講座准教授 竹田和由氏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスコミセミナー事務局は、10月30日、都内で、マスコミセミナーを開催した。テーマは「今年のインフルエンザに賢く対応する~新たに判明した、ワクチンの効果を高める乳酸菌の作用~」。

本セミナーでは、新潟青陵大学看護福祉心理学部部長・教授 新潟大学名誉教授である鈴木宏氏が、インフルエンザとワクチンについての解説、家庭でできる予防方法等、総合的なインフルエンザ対策について講演した。また、順天堂大学医学部免疫学講座准教授の竹田和由氏は、インフルエンザワクチン接種によりできる抗体量を増やす等、1073R-1乳酸菌の、免疫に関わる作用について講演した。

鈴木宏氏は、インフルエンザワクチンの接種により、発病は防げないが重症化は防げると、ワクチンの効果を述べ、また手洗いうがい等、基本的で総合的な対策の重要性も述べた。

竹田氏の講演では、マウス試験およびヒト試験の結果から、1073R-1乳酸菌を使用したヨーグルトの継続的な摂取は、NK活性の増強と、インフルエンザワクチンの効果を上昇で、インフルエンザの予防に寄与しうると発表した。

 

選りすぐりのチーズ達

Filed under: — Yayoi Uruno @ 2:30 PM イベント,ニュース

CIMG1641

一般社団法人中央酪農会議は、10月30日、横浜市内で、第9回ALL JAPANナチュラルチーズコンテストを開催した(共催 一般社団法人Jミルク(以下、Jミルク))。本コンテストは、国産ナチュラルチーズの製造技術の向上と消費拡大を目的としたもので、Jミルクが開催する「Japan Milk Collection 2013」と併催して実施され、最終審査および表彰式が一般公開された。

出品社数71社、アイテム数158作品のうち、非公開審査で金賞10作品が選ばれ、最終審査により上位5賞が決定された。フレッシュタイプ、パスタフィラタ、ハード熟成3カ月未満等、計10部門あるなか、新しい試みで作られるチーズを評価し、新商品の開発を側面的に支援するため、今回、新カテゴリとしてトライアル部門が設けられた。

受賞者名および受賞作品名は以下のとおりである。

 

【賞タイトル:部門名:都道府県:受賞者名「受賞作品名」】

農林水産大臣賞 ハード熟成6カ月以上タイプ 北海道 チーズ工房タカラ「タカラのタカラ」

農畜産業振興機構理事長賞 ハード熟成3カ月未満タイプ 北海道 (有)半田ファーム「チモシー」

中央酪農会議会長賞 ハード熟成6カ月以上タイプ 北海道 (株)花畑牧場「十勝ゴールデンゴーダ」

Jミルク会長特別賞 フレッシュタイプ 岡山県 イル・リコッターロ「リコッタフレスカ(混乳)」

審査員特別賞 トライアルタイプ 宮城県 (一財)蔵王酪農センター「紅花チェダーチーズ」

金賞 フレッシュタイプ 新潟県 (株)佐渡乳業ミルク工房「クリームチーズ佐渡」

金賞 白カビタイプ 熊本県 らくのうマザーズ阿蘇ミルク牧場「牧場の心」

金賞 ハード熟成3カ月未満タイプ 北海道 (株)鶴居村振興公社酪楽館「鶴居シルバーラベル」

金賞 ウォッシュタイプ 北海道 農事組合法人共働学舎新得農場「酒蔵」

金賞 シェーブルタイプ 福井県 TAKARAチーズ工房「シェーブル」

 

チーズオフィス・ムー代表の村山重信審査員長は、「多くの人に知ってほしいチーズばかりで、甲乙つけがたい悩みの2時間であった」と、審査総括および感想を述べた。

日本の牛乳乳製品をPR:Japan Milk Collection 2013

Filed under: — Yayoi Uruno @ 10:30 AM イベント,ニュース

CIMG1559

一般社団Jミルクは、10月30日、横浜市内で、Japan Milk Collection 2013(以下、JMC2013)を開催した。

開会式で、一般社団法人Jミルクの浅野茂太郎会長は、「日本における牛乳乳製品の消費は明治以降、徐々に日本人に浸透し、今や食生活のさまざまな場面で牛乳乳製品が利用されるようになった。一方で日本人の食生活は大きく変化し、生活習慣病等、問題も増えてきている。こうしたなか、酪農乳業界は、日本の牛乳乳製品の価値をもう一度見つめ直し、時代の変化に対応し、国民の食生活に貢献できるよう、新しい価値の開発に早急に努める必要がある。今回のJMC2013をとおして、食品小売業者、フードサービス関係者に、わが国の牛乳乳製品の持つ価値を改めて認識してほしい」と挨拶を述べた。

その後、一般社団法人Jミルク 浅野茂太郎会長、一般社団法人Jミルク副会長一般社団法人中央酪農会議 砂金 甚太郎副会長、一般社団法人日本乳業協会 中野吉晴会長、全国乳業協同組合連合会 柴田博会長、一般社団法人全国農協乳業協会 内藤博専務理事、農林水産省生産局畜産部牛乳乳製品課乳製品調整官 渡辺裕一郎氏、独立行政法人農畜産振興機構理事 渡邉優氏、日本食糧新聞社会長CEO 今野正義氏によるテープカットが行なわれた。

JMC2013は、国産の牛乳乳製品の価値向上と需要創出を目的とした、牛乳乳製品の展示・商談会であり、出展者数96社、商品数850以上にのぼる、牛乳乳製品において過去最大規模の展示・商談会となった。また、現在ワールドデイリーサミットに伴い、世界中から酪農関係者が集結しているため、海外の人々に日本の牛乳乳製品をPRする絶好の機会ともなった。

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.