被災した酪友にエールを送り、いっそうの絆(きずな)を

2011 年 7 月 14 日

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全国酪農青年女性会議と全国酪農業協同組合連合会(全酪連)の主催による「全国酪友フォーラム/がんばろう日本の酪農」が14日、札幌市内で開催され、全国から360名を超える酪農家や関係者が参加した。

同会議は例年、「全国酪農青年女性酪農発表大会」を開催しているが、今年は震災の影響を考慮して来年に延期した。しかし復興が徐々に進むなかで、「自粛ムードが続いていては前に進めない」という被災地からの声もあったことから、被災者にエールを送り元気になってもらおうと、このフォーラムが企画された。

同会議委員長の大井幸男氏は開会式で、「宮崎県の口蹄疫および東日本大震災で被災された酪友の気持ちを共有し、みんなに元気を与え、みんなから元気をもらえるフォーラムにしよう」と挨拶した。

その後、宮崎県の口蹄疫発生農場およびワクチン接種農場として、黒木俊勝氏(川南町)と佐田みり子氏(新富町)が「口蹄疫を経験して」と題して報告。
また、震災被災農場として、住宅も牛舎も津波で失い今も避難生活を続けている及川義紀氏(宮城県気仙沼市)が「東日本大震災の体験」、放射能汚染で生乳廃棄を余儀なくされた橘富士子氏(茨城県水戸市)が「頑張っぺ茨城、頑張っぺ酪農」、住宅が全壊したうえに自給飼料の放射能汚染と風評被害の問題を抱えている鈴木正隆氏(福島県矢吹町)が「ふくしまの酪農負けねえぞ」と題して報告した。

涙を流しながらの報告に、フロアの参加者からは「これほど泣いたフォーラムは、今までになかった。酪農を愛する想いは酪友共通のもの。ぜひ酪農を再開してほしいし、できるかぎり応援していきたい。それが仲間だ」などの応援メッセージが送られた。

詳報はDairy Japan 9月号で。

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